天星人語

世間と空、そして(時々)海をぼんやり眺める毎日です。

中国共産党の対外政策

2012-09-30 07:31:27 | 中国・香港・朝鮮半島

 国連での中国政府の尖閣に関する発言には、日本帝国主義について、非常に強い憤りを感じたままであることが分かった。ファシズム国と、日本のことを言っていた。まったくそうなんだから反論はできない。侵略したという歴史にある事実はだれにも消せない。加害者と被害者は誰の目にも明らかだ。

 

 中国共産党は、政府に超越する。共産党の最高責任者は総書記である。中国政府の対外行動は、党中央政治局、国務院(政府)の外交部、人民解放軍という政策関与者たちの影響を受けている。地方の党と行政機関は、中央の思うがままだ。最終決定は、共産党総書記が決める。中国共産党の最高意思決定機関は、「党中央政治局常務委員会」である。9人(次期大会で、7人に減らすそうだ)で構成している。

 

 対外政策は、その下部機関である「党外事指導小組」が当たっている。この小組の組長は、非公開である。外交部と党外事指導小組との力関係は、トップの党内序列で決まる。大体、党が優越する。先日の国連総会での外交部大臣の発言は勇ましかった。盗賊は日本だと世界に宣言していた。国際力学は、軍事と経済で決まるので、先は、見通せる。

 

 次期総書記は、「太子党」の出身である。「太子党」は、建国に貢献した党幹部の子弟たちのグループだ。どちらかというと、保守思想を持つ。保守思想は、そう、毛沢東思想の影響が大きい。今回の反日デモでは、毛沢東さんの写真が数多く見えた。地方から動員されたデモ参加者らしい。中国共産党は、徐々に意志を見せている。隠さない。日本への行動は、保守に戻る。反日教育をしているので、尖閣は中国固有の領土だと中国人民は信じている。やっかいなことが白日になった。


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