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ミルク事件、中国社会に後遺症

2009年11月28日 10時20分47秒 | グルメ

2被告死刑執行も…汚染ミルク事件、中国社会に深刻な後遺症

 【北京=矢板明夫】昨年9月に発覚した汚染粉ミルク事件で、有害物質メラミンを混入した元酪農業者ら2人の死刑が、24日に執行された。中国当局は、国際社会の注目を集め発覚から1年以上が経過したこの事件に、今回の執行をもって幕を引きたい意向だ。だが、補償問題は解決しておらず、政府の責任を追及する動きが出ている。国産粉ミルクが敬遠される状況が続き、多くの中小メーカーが倒産に追い込まれてもいる。事件はなお、中国社会に深刻な後遺症を残している。

 死刑が執行された2人は、張玉軍、耿金平の両被告。2人は2007年~08年8月にかけ、水を入れて量を増やした牛乳のタンパク質含有量を高くみせかけるために、メラミンを混入した。これを牛乳業者に販売し公共安全危害罪に問われた。汚染された牛乳を、国有企業の「三鹿集団」(河北省石家荘市)が粉ミルクの原材料として使ったため、被害は全国に及び、29万人の乳幼児が健康被害を受け11人が死亡した。

 三鹿集団の会長、田文華氏はその後、無期懲役の判決を受けた。裁判では「北京五輪への影響を避けるため、メラミンが検出された後も、地方政府の指示に従い公表せず販売し続けた」と、被害が拡大した責任は石家荘市政府にあると証言した。だが、この証言は黙殺され、政府の責任が問われることは一切なかった。

 粉ミルクを飲んで腎臓結石となった児童の父親で、河南省に住む胡二軍氏は英BBC放送の取材に「子供は今、安価な漢方薬で痛みをしのいでいる。被害者への補償はいまだに何もない」と当局を批判。「関係者への厳罰は政府によるトカゲの尻尾切りにすぎない。被害者家族にとって何の意味もない」と語った。当局側の説明は、補償金を支払えないのは三鹿集団が事実上倒産したため、というものだった。

 被害者家族の一部は、損害賠償を求め国を提訴する動きをみせている。だが、警察当局から「社会の安定を乱す行為だ」と大きな圧力を受けているという。

 事件は中国の消費者心理にも大きな影を落としている。乳幼児を抱える多くの保護者は「安さ」よりも「安心感」を重視し、国産の粉ミルクなどを買わず、平均価額が約2倍の外国の乳製品を購入するようになった。その需要は急速に伸びている。税関の統計では、09年上半期の乳製品輸入量は29.8万トンに達し、前年に比べ84%も増えた。

 これに伴い、国産乳製品の在庫は急増し、河北省などで多くの中小乳製品メーカーが生産停止に追い込まれた。牛乳を捨てたり、乳牛を殺したりして廃業する酪農家もある。中国当局はメディアを通じ「事件後、国産品から有害物質は検出されていない」とアピールしているが、消費者の不安は解消されていない。

Source来源:http://sankei.jp.msn.com/world/china/091125/chn0911252033005-n1.htmhttp://sankei.jp.msn.com/world/china/091125/chn0911252033005-n2.htm

ほか:http://sankei.jp.msn.com/world/china/china.htm

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