台北当代工芸設計分館(https://www.ntcri.gov.tw/taipei/)は、正式には「国立台湾工芸研究発展中心 台北当代工芸設計分館」といい、台湾の工芸品について研究、広報し、将来の人材も育成している機関です。本部は南投県草屯にあります。
北京の天壇を模したという建物は、赤色でとても目立ちます。
設計はフランスのパリ大学で学んだ盧毓駿(ルー・ユジュン)で、1959年に完成しました。盧毓駿は、戦後の台湾の重要な建築家の一人で、中國文化大學内のいくつかの建築と、日月潭玄奘寺・慈恩塔、臺北草山行館防空洞掩體・臺北孔子廟明倫堂などを設計しています。築後60年を経ていますが、大規模な修復をしたのでそんなに古いものには見えません。
入場は無料で、台湾で製作された工芸品の数々が展示即売されています。ワークショップをする部屋や、レストランもあります。
自分へのお土産にちょっといいものを買うのもいいし、手ごろな雑貨もあるので、一味違ったお土産探しにも良いと思います。
じっくり見ると時間がかかるので、こういうのが好きな方は1~2時間とったほうがいいです。
私が気に入ったのは、この超リアルな蝉柄の磁器。
向かいには台北市立建國高級中學という日本統治時代から続く名門中学校があります。赤レンガの近代建築は、近藤十郎(西門紅楼の設計でも有名)の設計で1909年に完成しました。中に入ることはできませんが、台北当代工芸設計分館の上階からよく見えています。
台北市内に集中する近代建築群から少々離れますが、気軽に中に入れる歴史的建築として貴重です。
建物好きの方には超おすすめです。
◆国立台湾工芸研究発展中心 台北当代工芸設計分館(台北市中正區南海路41號)
9時30分~17時30分(月曜休館)
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