台湾偏愛日記~台湾の団地に行きたい~

台湾の団地マニア・tamazoの台湾見聞記。眷村と日式建築と市場と台湾の店の整然としたごっちゃり感が大好きです。

桃園の「馬祖新村」は観光地化された眷村

2020-11-24 07:16:48 | 集合住宅(中層・低層)

「馬祖新村」は台鉄中壢車站から約2.5㌔。バスで20分ほどの位置にある眷村です。

中国大陸に近い離島「馬祖」に駐留する兵士の親族が安心して暮らせるように、蒋介石総統の宋美齢夫人が提案して建設されました。

最初の建物は1957年に完成し、陸軍84師の少将級以下の軍官とその親族が入居しました。当初の76戸から後に226戸まで拡大し、礼堂、公園、緑地、球場、東屋等公共施設も作られ、自給自足の半閉鎖式眷村集落が出来上がりました。兵士自身は離島に赴任しているので女性と子供が多く、そのために塀で囲まれているそうです。

馬祖新村は台北の「四四南村」に続き、台湾で二番目の「文化資産保存法」により保存された眷村で、台湾に13ヶ所ある「眷村文化保存園区」の一つにも選定されています。

住人がまだ居るかのように調度品が残されている部屋。

取り壊し途中で寸止めしている家屋。たぶんアート。

現在、住民はかつての住居を取り囲むように新築された三階建てのテラスハウスに移住しており、当時の住居のうち外縁部に位置するものは書店(なぜか2店舗あり)やカフェ、雑貨店などが入居。かなり賑わっています。珍しく工房を併設した服屋もありました。

そのほかの住居は眷村文化を紹介する展示室やセミナールーム、保存住居などとなっています。また大講堂をミニシアター「桃園光影電影館」に改装し台湾映画の名作を上映しています。

台湾人に人気の観光地となっており、インスタ映えを狙った若者の来訪も多いので、それを意識した作りになっています。
これはフェイスブックでのチェックインを促すもの。

◆馬祖新村
 桃園市中壢区馬祖新村


高雄の眷村「黄埔七村」は二階建てテラスハウスの立ち並ぶ廃村。

2020-11-23 07:21:59 | 集合住宅(中層・低層)

黄埔七村は、中華民国陸軍の敷地の横にある、二階建てのコンクリート製テラスハウスが10棟ほど立ち並ぶ眷村です。

居住中なのはおそらく1~2軒。

ほかの住棟は退去してからだいぶ経っているようですが、家財道具が相当数残っています。その割に荒れた感じもせず、ごみも散乱していません。

おそらく隣接地に立っている高層団地(鳳陽社區)に移り住んだのではないかと推測。

日本の昭和30年代の団地にも二階建てのテラスハウスがありますが、見たことがないのはこのデコラティブなコンクリート製の日除け。沖縄にもある花ブロックに似ていますが、もっと大きくて重たい感じです。

西日の当たらない方角にも設置されているので、あるいは室内が見えないように目隠しの役割があるのかも知れません。

空気穴にも同じ意匠が使われていて、増築していても、四つの四角が三つ並ぶという一定のリズムがあり、統一感がありました。

◆黄埔七村
 高雄市鳳山區


台中の私大・東海大学にはスターハウスがある!

2020-11-21 07:37:02 | 集合住宅(中層・低層)

東海大学はミッション系の伝統ある私立大学。三角屋根の教会が有名です。

台中郊外の丘陵地にある広大な敷地内には教職員宿舎が点在していて、閑静な住宅街みたいな雰囲気です。

集合住宅タイプからテラスハウス、日式建築っぽい一戸建てなどなど様々あります。

これは古そうな住宅をセミナーハウスに改装したもの。

しかしやはり団地好きとしてはスターハウスに惹かれます。日本では希少となったスターハウスがなんと3棟もあります。オートロックなのでスターハウス名物の階段室が見えなかったのが残念です。

学内の郵便局が一番古そうで、瓦葺でした。いつできたものなのかに気になります。

◆東海大学・教職員住宅
  西屯區台灣大道四段


基隆の中山陸橋が無くなると聞いて。基隆のインスタ映えスポットいろいろ。

2020-11-20 07:25:26 | 観光名所

基隆のインスタ映えスポットである中山陸橋が今年度にも無くなるそうですね。台鉄基隆駅の隣にあるこの橋は1976年に建設された130メートルの陸橋です。この橋は2020年末に解体されると言われています。
貝殻の中のようなうねうねした有機的な形状が面白くて私も撮りました。
台湾国内では、映画「千禧曼波」のオープニングで有名になったそうです。

基隆港の見渡せる海洋広場にある「KEELUNG」の巨大文字。おじさんの憩いの場になっているのが面白かったです。

そういえば、山側にもありました。

基隆慶安宮は金色がきらびやかな道教寺院。二階から見下ろすことができるので、細かい細工が良く見えました。

前にもご紹介しましたが、阿根納造船廠遺址ははずせませんね。今はこのように自由に入れなくなっています。

基隆廟口夜市は昼間に行ってもちょいちょい開いている店があります。カニおこわとスープだけで勝負している7番の店がおいしかったです。

以前にご紹介した白米甕砲台から基隆港方面を見ると、常にクルーズ客船が何隻も停泊していました。基隆港から日本へクルーズしてきたり、またその逆もよくあります。荷揚げのために通称「キリン」も大量に居ました。

白米甕砲台に行く途中に見た、高速道路かバイパスの橋脚部分に描かれた細密な動物たちの絵。車は通りますが、人通りがほとんどないので勿体ないなと思いました。

基隆は神戸のように坂の多い街なので、坂に密集する家屋も面白かったです。

中山陸橋、壊される前にもう一回行きたかったですねー。残念です。
基隆はまだ宿泊したことがないので、今度は泊まってゆっくり散策したいです。


高雄で私が必ず行くのは「千葉養生素食」!

2020-11-19 07:05:52 | グルメ

渡台すると行きたいところだらけで、なかなか同じ店やホテルに行かない私ですが、高雄のここだけは別。晩と朝連続で行ったこともあります。

現地では「素食」と言われるベジタリアンメニューを出すレストランで、自分で好きなものを皿取る「自助餐」という形式です。持ち帰り容器もあるので、テイクアウトも可能です。

好きなものを取って、おばちゃんのところに行くと、おかゆか雑穀米のどちらにするか聞かれるので、つい日本語で「ごはん」と言ったら通じました。それからおばちゃんがトングで何やら数えて値段を言ってくれるのですが、何基準なのか不明。
でも500円を超えたことはないです。素晴らしい!!

そのあとは、二階に行って自分でスープとお茶を取って着席です。

台湾の素食は、仏教の教えに基づいているので、仏像の写真やお経などが書かれていますが、特に布教されたりはしません。

ここが好きな理由は、
①どれもしっかり味が付いていて、ごはんが進むこと。
②彩が豊かで、盛り付けて食べるとき目にも楽しいこと。
③食べる場所が清潔で広く、一人でも気兼ねしないこと。
です。朝行くと、テイクアウトの人のほうが多いので、このように二階を独り占めすることもできます。

私が食べたものの一例。紫の色が濃い茄子と、豆腐の煮つけがおいしかったな~。野菜の揚げ物もあります。

この店が日本にあったら、毎日通います!!

場所は鹽埕區。塩埕埔站から東に徒歩5分ほどです。

◆千葉養生素食
 高雄市鹽埕區大義街131號
 7時00分~20時30分(日曜定休)