意思による楽観のための読書日記

さおだけ屋はなぜ潰れないのか 山田 真哉 ***

「もしドラ」と同じような狙いの本か。PL/BSの解説からではなく、現実に起こっている事柄を会計で考えるとどう見えるのかを解説した本。

1. さおだけ屋はなぜ潰れないのか:近所の金物屋は竹竿を注文されるとついでに配達して欲しい、と頼まれることが多いので、それならと近所を副業のつもりで空き時間に回っているから。元手がかからず、売れれば儲け物。ついでに物干しの修理も頼まれたりして結構収入になるから。原価がかかっていない、ということ、そして売上機会を増やすから。

2. 住宅街の高級フランス料理店は儲かるのか:シェフが料理教室で儲けていて、レストランとの連結経営とも言える構造だから。本業と副業は相乗効果がある組み合わせが良い。

3. 自然食品は回転率が悪いと思われるがどうか:通信販売がメインで在庫場所のつもりで店舗があるから。在庫は罪庫、できるだけ少ないほうが良い。

4. 昼前に完売した弁当、店長に怒られた:販売機会をロスしたから。機会損失は眼に見えない。

5. 雀荘の店員はオーラスでもタンヤオで上がる:顧客回転率を上げることがお店の売上につながるから。回転率、リピーターを増やす、これが商売の極意。

6. 割り勘の支払いをすると何が得か:クレジットカード払いにすればキャッシュが手に入り、キャッシュフロー的には有利。

7. 数字に強い、というのは数学ではなくて引き算と割り算、利益と回転率を計算することができて、木を見るのではなく森全体を見ることができるセンスのある人が数字に強い人。

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)
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↓↓↓2008年1月から読んだ本について書いています。

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