意思による楽観のための読書日記

花の大江戸風俗案内 菊地ひと美 ***

江戸時代の武士、庶民、商人、職人、女性、男性、子供それぞれがどのような服装をし髪型を結い、そして生きていたのかを沢山のカラー絵(浮世絵に色づけしたもの)で解説、とても分かりやすいそして興味深い解説書である。鬼平犯科帳や銭形平次、藤沢周平作品などを読むときに、具体的登場人物イメージを思い描くときに非常に参考になるであろう。解説はまずは吉原から、その地図、江戸の中でのロケーションと行き方、初めての登楼の方法、遊女のランキング、太夫との出会いとお値段などなど、事細かに解説。続いては武士の暮らし、旗本から御家人、足軽などまで家の大きさから服装などを解説。武士の階級は細かく細分化されていて、武家諸法度により着るものも定義されていたとのこと、日常業務から儀式まで図解して紹介、分かりやすい。奉行、与力、同心、岡っ引きなどの違いを服装、屋敷、収入などで説明しているので具体的でよくわかる。そして大奥から庶民までの女性、大旦那から丁稚までの商人、鳶職から左官、飾り職人など、これ一冊読めば大江戸通となること請け合いである。
花の大江戸風俗案内 (ちくま文庫)

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