刑務所に収監されている王国炎は死刑囚だったのだが、なぜか懲役15年に減刑された。不審に思った刑務所捜査官の羅維民は調査を始めたが、刑務所内の上司や、複雑に入り組む党の組織と警察組織とのつばぜり合いが展開される。羅はかつての同僚魏徳華に相談、魏は上司である警察の地区公安本部長である何波に相談、かくして警察組織と刑務所組織との戦いに発展する。コネと裏切りで大変な組織間抗争があることを描写しているのだが、どこまでがフィクションなのか、手に汗握る。何波が公安地区本部長を解任されるという事態に発展、ここまでが上巻である。 十面埋伏〈上〉 十面埋伏〈下〉 読書日記 ブログランキングへ