大昔、高島屋で展覧会をやっていたのを見た記憶があり、その時に画集を買ったのを引っ張りだして見ていたら、なんだか本を買いたくなって買ってしまったのがこれ。今の時代には少し合わない気もするが、一番気に入っているのが「姉妹三人」という絵で、松園28歳の時の作品。三姉妹が並んで立って、三人で本を読んでいるのだが、構図としては、長女と三女の顔しか見えない。それでも、長女が蝶々髷、次女が島田、三女が丸髷という風に年齢が分かるようにしている。そして、三女の着物は振袖でピンク色、次女と長女は袖が短く、色も渋い青と黒、という風に次女の顔は見えなくても三姉妹の風情がよく出ているのである。細かい所では、次女はそっと三女の肩を抱いていて、仲の良い三姉妹を表現している。
美人画では、奥村土牛を見に記念美術館を訪れたが、やはり松園の方がいい。鏑木清方も良いが、画家本人が美人という松井冬子という人もいる、と話がそれた。本人が書いたという「青眉抄」も読んでみようと思う。
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