15ー22歳の女子の2割がキャバクラ嬢になりたい、という調査結果に衝撃。全国の15ー22歳約2000人女性を対象にした「ジェネレーションZ調査」から明らかになった事実を分析。格差の拡大、非正規雇用の増加、地域社会の解体、両親離婚の増加、風俗・芸能職業に対する抵抗感低下などの社会背景から若者の価値観の転換を指摘。かまやつ女とは正反対とも思えるキャバクラ嬢、しかし、その背景となるものには共通点ばかりが目につく。決してキャバクラ嬢になりたいということではなく、ローカル地方には仕事が少なく、両親の仲もよくない、学歴も高卒、ここは地道な職業を選んで地元で朽ち果てるよりも、一発東京で稼ぎたい、それも風俗ではなくて、という消去法からきた選択。いずれの状況も著者が「下流社会」で指摘してきた事柄、ミリオネーゼもふつうのOLも、ギャルもすべては下流社会の影響を受けている、というわけである。悲しい状況だ。 女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか? (光文社新書) 読書日記 ブログランキングへ