意思による楽観のための読書日記

中原の虹(1) 浅田次郎 ****

蒼穹の昴の姉妹編、ともいえそうな本書、昴で出てきた春児(チュンル)も登場する。主人公は張作霖、時代は日清戦争直後で辛亥革命前の中国、張作霖はまだ馬賊の頭ではあるが満州では一大勢力を持っていて、西大后も一目置く存在。張作霖には多くの傑物が従っていたが、その手下になったのが、李春雷(チュンレイ)、なんと春児の兄である。春雷は張作霖のその他の手下である、張景恵、張作相、湯玉麟、馬占山などと行動をともにする。

この時代に、清の国の皇帝だったのは光緒帝、満州の総督は徐世昌、軍機大臣は袁世凱、春児は光緒帝の大総管太監。清の皇帝には代々伝わる龍玉があるとされるが、それは今誰の手にあるのか、この言い伝えを知るものたちは龍玉を巡り暗躍しようとする。

日本軍は中国に日清戦争の勝者として駐留、日露戦争ごのロシアとの中国支配権争いに必死であった。日本軍から通訳として奉天に派遣されたのは吉永将、赴任する列車が馬賊の襲撃にあって張作霖の手下であった馬占山と李春雷に助けられ、行動をともにする。波瀾万丈の物語展開を予感させ第一巻は終わる。
中原の虹 第一巻
中原の虹 第二巻
中原の虹 第三巻
中原の虹 第四巻

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