このふた月ほど、今まで使い慣れたピックをやめて、違うタイプのピックをあれこれ試しています。・・・「ピック難民」ですね。
きっかけは、4月にジャズをやった時、共演のベテランピアニストから「あんたのギターは、音が汚い」と言われたことでした。その時使っていたのはジャズ用のナイロン素材のピックで、かれこれ30年間愛用しているものでしたが、確かに音の押し出しが強く、ピッキングノイズも大きいタイプでした。
これを機会に、ピックとピッキングの徹底見直しを図りました。もっと正確にもっと高速に弾ける操作性。耳にさわらない、きれいなサウンド。楽器・弦のポテンシャルをより高く出せるピックはどれなのか。
既に持っているピック、新規に購入したものを取り混ぜて毎日取り組む日々が始まりました。
まずたどり着いたのが、DUNLOPの305という小型だけど厚さ3mmというかなり厚めのナイロンピック。
ジャズ向きの太いサウンド、くぼみとギザギサがあってすべりにくく、先端が比較的尖っており速弾きしやすいピックです。このピックを試していたら、今までよりも速く正確に弾けるのですね。気に入りました。
そしてこのピックには僕の重大な欠陥を教わることになります。僕がギターを弾き始めてほぼ50年近く、ピックの持ち方は、人差し指をかなり丸めて、ガッチリ抱きかかえるような持ち方でした。しかし、その持ち方ではこの305ピックは弾きこなせず、もっとコンパクトな持ち方が必要なのです。
そこで気が付いたのは、ベテランピアニストにいみじくも指摘された、音の押し出しの強さは、ピックの素材・形状とともに、僕のピックの握り方にも原因があったということです。
ネットでいろいろ検索して、きれいなサウンドが出せて速弾きができるピックの握り方、を探りました。結果、人差し指はあまり曲げず、人差し指の側面と親指とで握り、力はあまり強く入れない、という持ち方を毎日練習。かなりそれをマスターできました。
今まで愛用したピックや家にあるいろんなピックを、改めてその握り方で試したところ、今まで「これはイマイチ弾きづらい」と思っていたピックが実は弾きやすかったり、その逆だったり。いやぁ面白いです。
DUNLOPの305はいいピックですが、小さすぎて指の中での安定性がよくないのと、ナイロン素材でピックノイズが大きいという欠点があり、305は、残念ながら僕のベストピックの座から外れました。
ピックノイズが小さくて、持った時の安定感のある素材はいくつかありますが、それの頂点に立つのは「べっ甲」。「本鼈甲」は、亀の甲羅が原料で、指にまとわり付くような感触があります。そして、セルロイドやトーテックス素材よりも摩耗が少ない。ただし値段は高くて、1枚1000円します。ただ、1000円の価値は、ホントに、あります。
この中に、僕がジャズ演奏で今後愛用する鼈甲ピックがあります。アップにしませんが、見れば分かりますよね。
これでやっと、「ピック難民」から卒業できそうです。
この齢になってやっと、本当に自分に合ったピックと、理想的なピックの持ち方が分かったことは、いわば僕の中での「革命」。まぁ、遅すぎた感もありますが(笑)、とりあえずよかったです。
6/22の加藤みちあき(g)+塩塚博(g)ジャズギターデュオ@赤坂「バーチュオーゾ」も、もちろんこの理想的なピックで臨みます。
みちあき君は僕とはかなりスタイルの異なるギタリストで、面白いデュオになると思います。
ご都合のよろしい方、よかったら遊びに来てくださいね。
詳細は一つ前のブログをご参照ください。
きっかけは、4月にジャズをやった時、共演のベテランピアニストから「あんたのギターは、音が汚い」と言われたことでした。その時使っていたのはジャズ用のナイロン素材のピックで、かれこれ30年間愛用しているものでしたが、確かに音の押し出しが強く、ピッキングノイズも大きいタイプでした。
これを機会に、ピックとピッキングの徹底見直しを図りました。もっと正確にもっと高速に弾ける操作性。耳にさわらない、きれいなサウンド。楽器・弦のポテンシャルをより高く出せるピックはどれなのか。
既に持っているピック、新規に購入したものを取り混ぜて毎日取り組む日々が始まりました。
まずたどり着いたのが、DUNLOPの305という小型だけど厚さ3mmというかなり厚めのナイロンピック。
ジャズ向きの太いサウンド、くぼみとギザギサがあってすべりにくく、先端が比較的尖っており速弾きしやすいピックです。このピックを試していたら、今までよりも速く正確に弾けるのですね。気に入りました。
そしてこのピックには僕の重大な欠陥を教わることになります。僕がギターを弾き始めてほぼ50年近く、ピックの持ち方は、人差し指をかなり丸めて、ガッチリ抱きかかえるような持ち方でした。しかし、その持ち方ではこの305ピックは弾きこなせず、もっとコンパクトな持ち方が必要なのです。
そこで気が付いたのは、ベテランピアニストにいみじくも指摘された、音の押し出しの強さは、ピックの素材・形状とともに、僕のピックの握り方にも原因があったということです。
ネットでいろいろ検索して、きれいなサウンドが出せて速弾きができるピックの握り方、を探りました。結果、人差し指はあまり曲げず、人差し指の側面と親指とで握り、力はあまり強く入れない、という持ち方を毎日練習。かなりそれをマスターできました。
今まで愛用したピックや家にあるいろんなピックを、改めてその握り方で試したところ、今まで「これはイマイチ弾きづらい」と思っていたピックが実は弾きやすかったり、その逆だったり。いやぁ面白いです。
DUNLOPの305はいいピックですが、小さすぎて指の中での安定性がよくないのと、ナイロン素材でピックノイズが大きいという欠点があり、305は、残念ながら僕のベストピックの座から外れました。
ピックノイズが小さくて、持った時の安定感のある素材はいくつかありますが、それの頂点に立つのは「べっ甲」。「本鼈甲」は、亀の甲羅が原料で、指にまとわり付くような感触があります。そして、セルロイドやトーテックス素材よりも摩耗が少ない。ただし値段は高くて、1枚1000円します。ただ、1000円の価値は、ホントに、あります。
この中に、僕がジャズ演奏で今後愛用する鼈甲ピックがあります。アップにしませんが、見れば分かりますよね。
これでやっと、「ピック難民」から卒業できそうです。
この齢になってやっと、本当に自分に合ったピックと、理想的なピックの持ち方が分かったことは、いわば僕の中での「革命」。まぁ、遅すぎた感もありますが(笑)、とりあえずよかったです。
6/22の加藤みちあき(g)+塩塚博(g)ジャズギターデュオ@赤坂「バーチュオーゾ」も、もちろんこの理想的なピックで臨みます。
みちあき君は僕とはかなりスタイルの異なるギタリストで、面白いデュオになると思います。
ご都合のよろしい方、よかったら遊びに来てくださいね。
詳細は一つ前のブログをご参照ください。