22年度 前年度の1.4倍
政府が28日発表した2023年版防衛白書で、22年度の自衛隊員の自殺者数が79人に上り、前年度比で約1・4倍に増えたことが分かりました。
組織別では、陸上自衛官が43人で最多でした。海上自衛官13人、航空自衛官12人、事務官11人が続きました。
白書は自殺者が急増したことを受けて、従来の「2007年度以降は、緩やかな減少傾向」という記述を削除しました。過去最多だったのはイラク、インド洋に派遣された自衛官の自殺が相次いだ05、06年度の101人でした。
白書には自殺者急増の原因について記述していませんが、人員不足や任務激化に伴うストレスに加え、自衛隊内のハラスメント問題などが背景にあるとみられます。防衛省のハラスメント窓口への相談件数は増加傾向が続き、22年度は2122件に上り、18年度比で3倍以上に増加。それに伴って、ハラスメントを理由とする処分も21年度は173人に上り、19年度比で2倍以上に増加しました。
![]() |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます