the morning star ~明けの明星~

日本でも世界でも子どもたちが安心して幸せに暮らせるように☆と願う活動主婦の日記。三原市の課題や三原応援情報を発信。

神野和三さんのお話

2006-12-15 00:01:57 | Peace!&九条の会・三原
12月14日、
「九条の会・三原」第3回(拡大)運営委員会で、
三原市内にお住まいの神野和三さんのお話を伺いました。
テーマは、「私の人生経験と憲法との関わり」。

80歳の神野さんのお話は、とても力強く、
60年前の情景が浮かぶようでした。

いわゆる『優等生』、
天皇陛下は神様であるということを始め、
先生の言うことは絶対だと信じて疑わず、
指導に真面目に従ってきた少年時代。

徴兵され、
米軍の上陸に備えての毎日の訓練は、匍匐(ほふく)前進。
戦車に近づき、キャタピラを爆破するために。

そんな最中に終戦。

爆弾が落ちてこない安心感。
平和とは、こんなにいいものなのか!
という言葉には、今なお色あせない実感が
込められていました。


戦争 = 暴力による外交。
話し合い = 平和な外交、平和的解決をするためには、
相手の国の、国家体制を保証することが不可欠。
やけくそを起こさせないことが大切である。


   *   *   *


御国のため、日本を守るために、
命を懸けて戦い、亡くなっていった若者達の姿を美しいとし、
「公」の精神を求める現在の流れについて、伺ったところ、

1.ご自身も、遺書を書き、覚悟を決めておられたそうですが、
  きっぱりとした覚悟というよりも、家族に恥をかかせぬよう、
  見栄があった。

2.御国のために、という疑うことが一切許されぬマインドコントロール
  があった上での思いである。

3.「公」とは即ち「お上」のことであり、「公共」とは全く違う。
  「公」と「公共」とを、混同して論議してはいけない。

と、明確に答えてくださいました。


少年時代、いわゆる『優等生』であったと、話される時に、
後悔のような、自戒のような、響きがありました。

先生達は、本当のことを知っていながら嘘(天皇は神、etc...)を教えたのか、
先生達にも、真実は分からなかったのか、、、、、
終戦を迎えた神野青年からの問い掛けは、
今まさに変わりつつある現在を、どう捉え、どう生きるのか、
未来からの問い掛けのように感じました。



≪神野和三(かみの・かずみ)さんプロフィール≫
1926年生まれ 沼田東町釜山在住
元教諭(三原工業高校)
退職後「21世紀の平和を願って」等、平和教育の資料を自費出版

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