年が明けて早や2週間以上過ぎてしまいました。
毎年ブログにもアップしている年賀状も、アップしなくては・・と思いつつ、
毎日の早いこと、早いこと。
やることが盛りだくさんではあるのですが、
「三原どうでしょう」というUstream配信の番組に出演させていただき、
財政のことがきちんとお伝えできなかったので、こちらで補足しておきます~
まず、こちらは、以前にもブログにアップしたことのあるグラフ。
市としても借金(地方債残高)を減らすことに行財政改革の中で位置づけられているけれども、
達成できなくても仕方がない・・という雰囲気があるように感じています。
新市建設計画の見直しは、一部事業の中止も含めて、行われているところです。
①
他市と比較をする時に、
「類似団体」という、人口規模、産業構成の類似する自治体と比較をするのですが、
経常収支の割合を類似団体と比較グラフにしたものがこちら。
公債費にかかる割合が7ポイント以上高くなっています。
②
私も、県内団体との比較をすることもありますし、
三原市の資料も県内他市との一覧で提供されたりするのですが、
まちの規模や構成による違いもありますし、
特に地方債については、広島県内は各市町どこもあまり良い状況ではありません。
それを一覧にしたものがこちら。
順位が悪い(借金が多い)ところが多い・・という状況にあります。
③
②のグラフとの連動ですが、
1年で、一人あたりどれくらいの金額を借金返済にあてているかを見てみます。
(A)の元利償還金という項目です。
平成23年度で、三原市の赤ちゃんからお年寄りまで1人ずつ、
69,000円の借金返済をしています。
今現在、あわや財政再建団体・・という銚子市の数字も並べてみました。
2014.3.29~31に受講した市町村財政分析ゼミナールで、この資料も含めて発表したところ、
銚子市との比較根拠が不明瞭で、適正でないとのご指摘をいただきました<(_ _)>
改良版をアップしたら、また追記したいと思います。
三原市の説明で、「国が払う分がありますから・・」と言われる数字が、
(B)算入公債費です。
これを差し引いても類似団体より多いし、
国負担分の占める割合が三原市83%に対して、類似団体94%です。
④
この結果(他の要因もあります)、経常的にかかる費用、毎年必ず必要な費用が多くなっています。
80%くらいが望ましいと言われる経常収支比率が、93%です。
三原市の( )内の数字はH24年度です。
⑤
経常収支比率を経年的に見ると、こんな感じ。
赤い線は、臨時財政対策債という赤字地方債を分母に含まないもの。
赤い線は、上昇(悪くなっている)していて、青い線は下降(良くなっている)のは、
赤字地方債の発行によって歳入が増えている・・という意味合いを含みます。
⑥
総合的な財政指標である将来負担比率では、「健全」ということにはなりますが、
自治体として、どれくらいまでの借金が適当か・・を見てみます。
ちょっと数字が多いのですが(^_^;)(^_^;)(^_^;)
(A)標準財政規模というのが、三原市を維持運営するために、これくらいお金が必要、という数字です。
それに対しての負担額
(地方債残高に債務負担行為(払う予定の金額)を足して、貯金分を差し引いたもの)は、
50~100%が望ましいとされていますが、200%を超えてしまっています。
大規模事業を行ったり、今後の財源不足で、基金取り崩しの話も出ていますが、
今現在、借金の多さを貯金の多さでカバーしているようなところがあるので、
基金を取り崩すと、将来負担が一気に膨らむことになってしまいます。
⑦
日本全国で見ると、地方自治体の借金は200兆円。
⑧
国、地方ともに、借金依存の大きい行政運営になってしまっています。
⑨
その中でも、三原市の地方債残高はとても多い。
これが計画的なものであれば良いのですが(財政改善の計画が順調にいっている)、
今現在、そうではないですので、深刻な問題だと思っています。
混み合っていて分かりにくいですが、最後に、歳出状況の推移を。
民生費が大きくふくらんでいます。
教育費が大きく伸びているのは、学校の耐震工事や建て替えです。
あ~~~
グラフとかで見せていくんじゃなくて、
概念や特徴を、言葉で伝えられるようにならなくちゃ!!
というのを痛感した「三原どうでしょう」出演体験でした。
ありがとうございました。
毎年ブログにもアップしている年賀状も、アップしなくては・・と思いつつ、
毎日の早いこと、早いこと。
やることが盛りだくさんではあるのですが、
「三原どうでしょう」というUstream配信の番組に出演させていただき、
財政のことがきちんとお伝えできなかったので、こちらで補足しておきます~
まず、こちらは、以前にもブログにアップしたことのあるグラフ。
市としても借金(地方債残高)を減らすことに行財政改革の中で位置づけられているけれども、
達成できなくても仕方がない・・という雰囲気があるように感じています。
新市建設計画の見直しは、一部事業の中止も含めて、行われているところです。
①
他市と比較をする時に、
「類似団体」という、人口規模、産業構成の類似する自治体と比較をするのですが、
経常収支の割合を類似団体と比較グラフにしたものがこちら。
公債費にかかる割合が7ポイント以上高くなっています。
②
私も、県内団体との比較をすることもありますし、
三原市の資料も県内他市との一覧で提供されたりするのですが、
まちの規模や構成による違いもありますし、
特に地方債については、広島県内は各市町どこもあまり良い状況ではありません。
それを一覧にしたものがこちら。
順位が悪い(借金が多い)ところが多い・・という状況にあります。
③
②のグラフとの連動ですが、
1年で、一人あたりどれくらいの金額を借金返済にあてているかを見てみます。
(A)の元利償還金という項目です。
平成23年度で、三原市の赤ちゃんからお年寄りまで1人ずつ、
69,000円の借金返済をしています。
今現在、あわや財政再建団体・・という銚子市の数字も並べてみました。
2014.3.29~31に受講した市町村財政分析ゼミナールで、この資料も含めて発表したところ、
銚子市との比較根拠が不明瞭で、適正でないとのご指摘をいただきました<(_ _)>
改良版をアップしたら、また追記したいと思います。
三原市の説明で、「国が払う分がありますから・・」と言われる数字が、
(B)算入公債費です。
これを差し引いても類似団体より多いし、
国負担分の占める割合が三原市83%に対して、類似団体94%です。
④
この結果(他の要因もあります)、経常的にかかる費用、毎年必ず必要な費用が多くなっています。
80%くらいが望ましいと言われる経常収支比率が、93%です。
三原市の( )内の数字はH24年度です。
⑤
経常収支比率を経年的に見ると、こんな感じ。
赤い線は、臨時財政対策債という赤字地方債を分母に含まないもの。
赤い線は、上昇(悪くなっている)していて、青い線は下降(良くなっている)のは、
赤字地方債の発行によって歳入が増えている・・という意味合いを含みます。
⑥
総合的な財政指標である将来負担比率では、「健全」ということにはなりますが、
自治体として、どれくらいまでの借金が適当か・・を見てみます。
ちょっと数字が多いのですが(^_^;)(^_^;)(^_^;)
(A)標準財政規模というのが、三原市を維持運営するために、これくらいお金が必要、という数字です。
それに対しての負担額
(地方債残高に債務負担行為(払う予定の金額)を足して、貯金分を差し引いたもの)は、
50~100%が望ましいとされていますが、200%を超えてしまっています。
大規模事業を行ったり、今後の財源不足で、基金取り崩しの話も出ていますが、
今現在、借金の多さを貯金の多さでカバーしているようなところがあるので、
基金を取り崩すと、将来負担が一気に膨らむことになってしまいます。
⑦
日本全国で見ると、地方自治体の借金は200兆円。
⑧
国、地方ともに、借金依存の大きい行政運営になってしまっています。
⑨
その中でも、三原市の地方債残高はとても多い。
これが計画的なものであれば良いのですが(財政改善の計画が順調にいっている)、
今現在、そうではないですので、深刻な問題だと思っています。
混み合っていて分かりにくいですが、最後に、歳出状況の推移を。
民生費が大きくふくらんでいます。
教育費が大きく伸びているのは、学校の耐震工事や建て替えです。
あ~~~
グラフとかで見せていくんじゃなくて、
概念や特徴を、言葉で伝えられるようにならなくちゃ!!
というのを痛感した「三原どうでしょう」出演体験でした。
ありがとうございました。
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