松ちゃんの『やりっ放し やられっ放し』

あなたが気になりだしてから 世界が息づいてる(松任谷由実『緑の町に舞い降りて』より)

結局、無人島を取り巻くのは「ひとり」だけ

2007-04-26 19:44:59 | outlook of life
以前にも書いたと思うけど…

「無人島に一つだけもっていくとしたら、なにを持っていきますか?」
というよく目に耳にする質問。

それに「携帯電話」とか「友人・親類等人」を答える馬鹿解答者と
それを許す出題者に
喝!だ!…俺も、喝だ!(←しかし、サンデーモーニングはやはり面白い)

今も昔も変わらぬ、僕の怒りである。やっぱり、腹が立つ。
僕は前述のような事を、ず~っと考えていた。
昨日は、気持ち悪くなるくらいずいぶん深く掘り下げたつもりだ。
しかし、最後は、なんか知らんけど、論理が破錠した。

大体、携帯電話とか論外だしー。
人なんて連れて行ったら、問題に「無人島」って設定する必要性がないと思う。
例えば
無人島に2人で乗り込むとする。
無人島には、2人だけだ。

2人だけ、なのかも知れないけど
その時点で、各人にとって考えれば
自分の他に人間が居るわけであるから
その島は、その人たちにとって「無人島」ではないのである。
2人存在するということは
その存在が相対的であるということである。

無人島に居るという状況は、その人が絶対的な存在でなければならない。
でも、僕は気づいた…人が1人でも居る時点で無人島ちゃうよなって。
無人島自身の立場、そして、外から見ている私たちにとっては
人ひとりが島に存在するという状況は、「無人島」とは言えないかも知れない。
(無人島自身の立場って、何?)

でも、これから乗り込む、またはすでに存在する「独りぼっち」の存在にとって
その島は
いつまで経っても、「無人島」なのである。
とにかく!結論は「無人島~」の質問に対して

「友人・親類・好きな有名人」などヒトを挙げる解答者は、アホだと思う。
何回も言うようだが、「無人島」に行く必要性がないのである。
それだったら、島民1人の島に行けばいいじゃんと思うしー。

…でも、この質問って
「無人島に何を持っていくか」って、そのモノの大切さ、その価値をただ問うているだけなのに

「無人島で自分ひとりで如何にサバイバルを生き抜くかが重要なんだ!」って

自分ひとりだけ
本当に無人島に行く気になっていたことに気づいた。

何か突き放されたような気がして、とても寂しかった。