松ちゃんの『やりっ放し やられっ放し』

あなたが気になりだしてから 世界が息づいてる(松任谷由実『緑の町に舞い降りて』より)

宝塚残酷物語~『残酷』と分かってて犯してしまう残酷さ~

2007-06-30 19:10:47 | outlook of life
世の中、殺人とか、自殺とか。戦争も。

そうでなくても(死ななくても)
例えばいじめや、虐待。

競争、足の引っ張り合い、権謀術数。
三角関係、不倫、嫉妬、「今付き合っている人と別れて…」。
世の中全て残酷な事で溢れかえっている、はずなんだけど本当なら。

そのエグいくらい残酷なはずの事が
「残酷」という本当の姿を見せてない
それがまた残酷じゃないか。
そんな自分には残酷な片鱗が一片もないのか?

ない訳が無い。
『自分って残酷だな…』って思う事は多々ある。
寂しいのは、残酷な事を気づかぬ内に犯した後にやっと気づくのである、「残酷だな…」って。
更に残酷なのは、「俺って残酷だな…」と考えながら、分かっていながら酷い事をしているっていう
そん時はほんと救いようがないね、自分。

今日バイトでして
僕は設置してあるゴミ箱からゴミを取り出して、台車に移す仕事。本質は分別だが。
遊びにきている人がどんどんゴミを
アイス、弁当の食べ残しなどを捨てていくので

捨てられたゴミが放つ甘い匂いに誘われて
沢山のアリが経常的に彷徨っている。
とあるゴミ箱のゴミを、僕は火バサミで全て摘み取り、移しかえ

空っぽになったゴミ箱を覗き込むと、ただ一匹のアリがせっせと人間の食べかすを運んでいる。
僕は、火バサミで、その食べかすをアリから取り上げ、台車に移した。

「今、俺残酷な事してるな…」って思いながら
僕はアリが運んでいる食べかすを、無理矢理取り上げた。

アリは新たな食糧を探しに、どこかに行ってしまった。

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