Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

Concussion(コンカッション)の公式サイトで予告編公開、NFLのシーズン開幕を盛り上げよう

2016年09月06日 05時10分00秒 | Concussion

Concussion(コンカッション)の公式サイトが徐々に成長しています。アクセスすると、YouTubeにアップした自動動画が再生されるようになりました。

いよいよ本気を入れて集客開始ってところでしょうか。抽選で50組を招待する、試写会の案内も始まりました。こちらは、試写会参加後、KINENOTEに「コンカッション」のレビューを投稿することが条件のようです。

「試写会参加後にレビューを投稿頂けない場合等に、弊社よりご連絡をさせて頂く場合がございます」との但し書きもあるので、応募する以上はそれなりの覚悟を求められます。筆者はさっそくKINENOTEに登録して、試写会に応募しましたけどね。もちろん、試写会に入れていただければ、ちゃんとした感想も書きますよ。

昨日触れたNFL2016カラー写真名鑑にも、「コンカッション」の1ページカラー広告が載ってました。10月29日(土)公開は、こうしたプロモーションをして、NFLのレギュラーシーズン開幕の勢いにも乗っかって、映画を見てもらおうということなんでしょう。

公式Facebook公式Twitterがあるようです。ぜひうちのサイトを見ている皆さんにも、コンカッションに足を運んでいただきたいですね。

NFL2016カラー写真名鑑を、広告媒体という視点で見ると、NFLファンにおなじみの「NFL JAPAN SHOP」が表4(裏表紙)で、「トレカショップ二木」が表3(裏表紙を1枚めくった、反対側)。そして表2(表紙を1枚めくった反対側)は「日テレジータス」でした。ちなみに休刊になったTouch Down Proも現時点での最終号の広告は同じ3社でしたね。

カラー写真名鑑の2015年版までは数年続けて「バンテリン」の広告がありましたが、2016年版からはなくなっています。薄いながらもスポーツをする人を対象にした広告を打っているスポーツ総合誌の「Number」とは、元の位置づけや対象読者層が違うので比較できませんが、広告媒体としては厳しくなりました。

NBAでは、早ければ2017年のドラフトで日本人(八村塁選手)が1巡目に指名されるかもといううわさが出ています。これくらいのきっかけがあると日本のNFLにも追い風が吹くのかもしれません。NHKは簡単にBS放送を投げ出さないと思いますが、ファン拡大の先行きにちょっと不安を感じています

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
 NE ニューイングランド・ペイトリオッツ  PHI フィラデルフィア・イーグルス
 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
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 TEN テネシー・タイタンズ  TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
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 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
 SD サンディエゴ・チャージャース  SEA シアトル・シーホークス

Concussion(コンカッション)が10月下旬公開、なぜ愛知県は充実してるの

2016年08月23日 21時30分00秒 | Concussion
まず、日曜日にまとめて記事を5本アップしたためか、本サイトは史上最大のアクセス数を獲得しました。Gooブログ内の順位も最高位の401位まで上がりました。厚く御礼申し上げます。
 
さてこの場で何度か取り上げてきたConcussionの日本国内での上映が決まったようです。お盆前にニュースが流れていたようですが、気が付いたのは今日の朝でした。上映開始は10月29日。2か月先ですが、すぐって感じですね。
 
実は何人かの方が、「Concussion」や「コンカッション」で検索した結果として、このサイトを見つけていただいたという実績があります。コンカッションさまさまですので、本ブログでも映画のロングランを支援していきます。
 
気になるタイトルは「コンカッション」。まんまじゃないですかというツッコミはさておき、決まったことは素直に喜びましょう。「脳震盪の衝撃」という副題が気に入っていただけましたら、タダ券2枚で手を打ちます。
 
NFLシーズン中の上映はいいことですね。GaoraのNFL中継終了、そしてTouch Down Proの休刊の噂など日本のNFLファンには悪い話ばかりでしたが、久しぶりの良いニュースです。なんか、みんなで鑑賞するイベントを企画してもよいかもしれません(ご賛同いただける方はコメントください)。
 
喜び勇んで公式サイトを見ましたが、なんか打ちっぱなしのコンクリートみたいなデザインにはちょっと不安な気持ちになりました。もしかしてWil Smithとの権利関係でもめてる?
 
さらに劇場情報 を見たところ、あれあれ?関東は2カ所なのに、愛知県の途方もない充実ぶりはいったいどういうことなんだろう。まあきっと大人の事情でしょうけど。
 
せっかくなので以前、Concussionについて書いた記事へのリンクを張っておきますね。
の3本立てです。サザエさんじゃないんですけど。
 
以前も書きましたが、書籍を読んでから映画を見に行っても問題はありません。イメージでいうと、マネー・ボールを文庫本で読んだ後に、Brad Pittの映画を見に行くようなものです。
 
ということで、シーズン開幕前のグッドニュースをお知らせして、今回はおしまい。また、近々小ネタをアップします。

『米の「国技」アメフトピンチ』だってさ、だったら「コンカッション」を読んでね

2016年07月14日 00時30分00秒 | Concussion

3日連続投稿してもう今日はネタがないなあと思っていた昨日(水曜日)の朝、2ちゃんねるでこんな見出しを目にしました。

米の「国技」アメフトピンチ 脳振とうで後遺症 NFL認める 
子供の競技人口減る 

世界の鼓動を伝えるという趣旨のようで、このブログで2度も取り上げた(リンクはこちらこちら映画「Concussion」の後でもあり読んでみました。いまだに映画館で公開されないという、NFL=関心が低い=興行的に難しいという風潮が日本にはびこる中、このテーマを取り上げた記者の心意気を買ったんですよ。

でも中身はびっくりでしたが。

最大ポイントは、この記事の主なニュースソースが「ハーバード大学でアメフトの選手として活躍したクリス・ノウィンスキー」であること。

おい、そのプロフィールでいいのかよ

記事にもあるとおり、脳震盪問題は米国の社会問題になっていますし、選手へのケアも緻密になっています。最近、脳震盪を起こした選手がリーグのガイドラインを通過できず、欠場が続く例も増えました。

高校生未満の競技人口が減っているのも深刻な事実でしょう。筆者もAmerican Footballは高校生くらいで始めればいいと思います。

ただそれを言ったら、最近日本で話題再燃のラグビーはいいのかよって気もします。サッカーのヘディングも中学生未満は禁止にしますか。柔道は中学校の授業で教えるのやめますか。これって決してアメフトピンチだけでは済まない話でしょ。

記事に戻って、ノウィンスキーの最近の活動は、脳震盪に悩む選手たちの救いになっているでしょう。この活動を否定するつもりはありませんよ。でも彼が脳震盪を患った原因は別のところにあるし

筆者がこう感じるのは「コンカッション」を読んだ後からです。もちろんBennett Omalu医師(右に写真を載せときました)への取材に基づく本書の内容が全て正しいなんて言うつもりはありません。

ただねえ...。もうここからは本を読んでくださいとしか言えません。なぜ筆者がここまで反応するか、ご理解いただけると思いますよ。

記事では映画「Concussion」に触れてはいましたが、記者は書籍「コンカッション」は読んでいないようです。アメフトピンチというなら、せめてノゥインスキー氏も出て来る本書を読んでから記事を書いてほしかったですね。多分そうすれば、同じタイトルでも同じ筋立てでも、文脈の細部が変わっていたはずだから。

ということで、Omalu医師の功績を讃え、Mike Websterの魂を鎮めるためにも、コンカッションを読んで、邦題未定の映画を見ましょう。

たとえ後者が日本の映画館ではなく、自宅のリビングであったとしてとも。ここにアマゾンへのアフィリエイトリンクを貼ったりはしませんから。

 


読んでから見るか見てから読むか、日本で未公開の映画「Concussion」の原作が凄まじい

2016年07月11日 19時00分02秒 | Concussion

先日、紀伊国屋書店本店で、Lindy’s SPORTSの「PRO FOOTBALL 2016 PREVIEW」を購入しました。以前お伝えしたFantasy版が読みやすかったので、今度はディフェンスの全容を含むチーム別の戦力分析をしようと思いまして。

なぜ表紙がEli ManningとBrandon Marshallなのかは謎ですが、きっと一番大きなニューヨーク市場を狙ってこうなったんだろうと勝手に結論を出しました。
 
冒頭のにはこの雑誌編集部なりの、SUPER BOWL 51の勝者予想も書いてあります。ネタバレになるのでここでは言いませんが、締め切りがドラフト直後であることもあり、適当に書いたとしか思えない予想ですね。まあこの予想通りにはならないでしょう!この雑誌の予測は、筆者が2016年シーズンの予想をまとめた後で、参考情報として描くことにしましょう。
 
 
さて以前、このブログで映画「Concussion」について触れました。実はこの記事から本ブログに検索エンジン経由でアクセスしてくる読者が非常に多くおいででした。いまだにこの映画の日本での封切り日程は決まらないのですが、多くのNFLファンがこの状況にやきもきしているのではないかと推測できます。
 
しかし筆者が以前予測した通り、日本では映画館で公開されないままDVD化される道をたどりそうです。
 
あるサイトでは「今年5月に決まっていた日本での公開が、突如として中止になった」という映画関係者の談話を載せ、#OscarsSoWhite(オスカーは真っ白)、つまり先日のアカデミー賞授賞式で取りざたされた「人種問題」がきっかけで、日本で公開されなくなったという話が書かれていました。
 
この記事の真偽のほどはわかりません。しかし筆者は今でも「NFL映画じゃあ客が入らないので見送った」という理由だと思っています。もしアカデミー賞がらみの話題がある映画なら、NFLを知らなくても映画好きの人が見るじゃないですか。主演は天下のWill Smithですし。
 
前回の感想にも書きましたが、映画としては面白いです。しかしキーパーソンの一人であるMike Websterの悲劇を知らない人が大多数の日本では、この映画に足を運ぶ人の数をそれほど期待できないでしょう。
 
などと悪いことばかり書いてしまうのですが、筆者がConcussionを日本の映画館で観たくないのかというと、もちろんそんなことはありませんよ。ということで、その後押しになればということで、続編を書いてみました。

実は先日、友人から「『コンカッション』 (小学館文庫)を買ったんだけど、映像を見る前に読んじゃっていいものか迷っている」という相談を受けました。昔の角川映画の「読んでから見るか、見てから読むか」状態ですね。といっても、今のところ日本で「見る」のは不可能ですが(吹き替え版もできてるのに…)。
 
まさか映画の原作が先行して日本で書籍化されているとは知らず、筆者も早速購入して読んでみました。書籍を買ってから読んでみるまではてっきり、ありがちな、映画のノベライズ(映画のストーリーを前提にちょっと肉付けをした、映画が先にできたパターン) だと思っていたんですよ。
 
表紙はWil Smithの横顔だし、帯には「アカデミー賞“黒人外し”の犠牲になったと言われる」とかかれているし。あ、ちなみに帯の下にはちゃっかり「ウィル・スミス主演映画 近日公開予定」と書いてありましたけど。
 
と先入観を持ちながら読んでみると、これはノベライズではなく、映画がこの本をもとに作られた原作本であることがわかりました。主人公のオマル医師の、映画の冒頭に至るまでの過去がしっかりとした本人取材に基づいて書かれており、映画の時間の都合で編集された様々な情報が補完できる内容だったのです。
 
オマル医師の、特に若いころに抱いていた人間的な感情にも触れていましたね。確かにこの部分を映像化するのは面倒くさくなりそうです。さらに、オマル医師の発見がうまく米国社会に受け入れられない凄まじい理由も詳しく述べられています。映画ではそのあたり、あまり具体的には表現されたなった記憶がありますが、書籍版はここにもしっかり行数を割いています。
 
そういう意味では、「マネー・ボール」(マイケル・ルイス著)の書籍を読んで数年後に、ブラッド・ピット主演の映画を見ても、まったく問題がなかったというイメージでしょうか。書籍を読んだ後に映像を見たとしても、「この部分は映像化にあたって改変されたんだな」と推測できるでしょう。書籍で書かれていた内容が頭に入っている人ほど、どこが映像化で省略され、強調され、編集されたのがわかるはずです。
 
ネタバレにならない範囲でぼかして書きますが、映像では重要な役割を果たしたあるキーパーソンが、書籍ではなかなか登場しません。書籍で出てきたある人物にまつわるシークエンスは、映画でそっくり削除されています。書籍では面倒くさい件でしたし。このあたりは映像化にあたっての演出をされたところであり、それが効果的だったことを後付けで理解できました。
 
ということで、映画を見ていない方にも胸を張っておすすめできます。もちろん、筆者のように飛行機などで日本封切り前の映像をご覧になった方も、書籍と映像の違いが理解できるはずです。
 
皆さんのこうした取り組みで文庫が急激に売れれば、日本の映画館でも本当に公開されるかもしれません。

最後に、映画化するにあたって以前は「Concussion~脳震盪の真実」はどうか、と言いましたが「Concussion~脳震盪の衝撃」ではどうでしょう?ダブルミーニングになってるし、ちょっと格好いいかも。

DVD化する会社の方、もしこの名前で採用が決まった暁にはDVDを一本ください。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

 

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Concussionは日本で上映されるのか、NFL映画と現実はどれだけ違う

2016年05月17日 22時40分52秒 | Concussion
仕事にかまけて、ブログをお休みしている間にNFLのドラフトが終わっていました。
 
4月末のドラフトでLA(Rams)が指名したJared GoffのJersey Numberは#16、PHIのCarson Wentzは#11、そしてDENがTradeupして獲ったPaxton Lynchは#12に決まったようです。以前書いた歴戦のQBたちのJersey Numberのリストに加わることができるのは誰なんでしょうね。
 
さて、とある事情により、フットボールを題材にした映画(ビデオ)を続けざまに3本見ました。ありていに言えば飛行機に乗っただけですが。

見たのは「Concussion」「The Blind Side」「Invincible」です。後ろの2本はだいぶ前の映画ですが、見る機会を逸しており、たまたま飛行機のライブラリーにあったので選んだ次第です。
 
スポーツが大好きな米国では、よくスポーツを扱う映画が作られますね。今回はNFLの映画について、筆者が見た範囲でまとめてみます。
 
もう1年以上前の2015年2月、Super Bowl 49の前日に筆者は映画館で「Draft Day」(2014)を見ました。QBの指名にかかわる主人公の苦悩を、現実のCLEのパーリーピーポーの話を知ったうえで見ると突っ込みどころ満載になっていますが、これは全くの架空の話。チーム名は現実に沿っており、実在の選手名もバンバン出てましたね。
 
あの1日を映画にしてエンターテイメントに仕上げるところが米国だなあと思いましたね。数年後にCLEがSuper Bowlに進出したりしたら、この映画も笑い話としてファンが好意的に振り替えられるようになるかもしれません。「あの屈辱があって、今の俺たちがいる」的な。
 
ただしこの映画、指名権の交換などNFLのドラフトを取り巻くいろいろな事情が分かっていないと、何をやっているのかすぐに呑み込めません。そういう意味では、NFLの知識がない人が楽しむにはハードルが高いものになっていた気がします。NFLファンのすそ野が広い北米では問題ないにしても、振り返るとよく日本で上映したなと思います。
 
筆者の世代で一番有名なフットボール映画といえば「The Longest Yard」ですね。DVDで全編を見たのは最近ですが、刑務所の中でフットボールの試合をするというあらすじはずっと前から知っていました。ただ2000年代になってリメークされていたとは知らず、古い方のキーパーソンがリメーク版に別の役で現れた時は笑いましたね。
 
前置きが長くなりました。今回見た3本はどれも、「Based on a True Story」だそうです。
 
「Concussion」は2015年冬に米国で公開ですが、今のところ日本での映画館公開予定はありません。このまま映画館で上映されないまま有料テレビやDVD販売に回る気がします。主演は日本でも知名度が高いWill Smithなので、DVD化はあるでしょう。そのときのタイトルは「コンカッション~脳震盪の真実」とかにするんでしょうか。
 
米国では脳震盪問題が深刻化しており、サッカーで10歳未満の子供にはヘディングをさせないという規定を打ち出したほど(訴訟天国の米国では、指導者の責任を追及されるというところからして違うのですが)。MLBでは2015年はSFに在籍していた青木宣親がデッドボールでシーズン終盤を棒に振りました。そのときも脳震盪の専門医の話が出ましたから、脳震盪にまつわる課題の発見から対策までがだいぶ進んでいるようです。
 
こういう背景があっての映画公開ですが、いまだにピッチャーの球数の多さを根性論で押し切ろうとする日本のスポーツジャーナリズムを見る限りは、興業商品にするのは厳しいでしょうね。上に書いた「Draft Day」よりも話は深刻なので、お客は入らないだろうし。
 
Concussionの発端に登場したのが、PITのCenterとして活躍したMike Webster。現役時代に彼が着けていたJersey Number#52は永久欠番扱いにはなっていませんが、移籍後は誰も付けていないということなので、事実上の永久欠番なのでしょう。
 
Websterは9年連続でAll Proに選ばれ、70年代のPITのSuper Bowlでの4勝全てに貢献しています。それほどの往年の名選手が不幸に見舞われただけに、ファンにも深刻さが伝わってきます。筆者がNFLを見始めた時期も現役だったようですが、当時はPITのOLまでカバーするほどの情報を持っていなかったので、さすがに記憶にありませんでした。
 
続いてはThe Blind Sideですが、原作は「Moneyball」でセイバーメトリクス(Sabermetrics)を全世界に広めたMichael Lewis。2015年シーズンはCARのOLとして2度目のSuper Bowlに進出した(1回目はBAL時代)Michael Oherが主人公のドキュメンタリーを、Sandra Bullock主演の映画に仕立てたものです。公開は2009年だそうで、Moneyballよりも2年先に映画化されています。
 
この映画は冒頭に、NYGのLawrence Taylorが動画で登場します。映し出されるのは、WASのQB Joe Theismanを引退に追い込んだあのシーン。筆者は先に書籍を読んでいて、その衝撃度を知ってはいたのですが、動画で見たのはこれが初めて。YouTubeにこの映画からの動画も上がっているようなので、探してみてください。
 
書籍と映画で知名度が上がったOherは 、BALの一員として(#74)2012年シーズンのSuper Bowl 47で勝利。その後はあまりぱっとせず、2014年シーズンはTEN(#72、 Memphis出身のOherにとっては地元なんですね)に1シーズンだけいて、2015年シーズンにCARに拾われたときは、もうキャリアの先は短いかと思いました。それがCARのOL(#73)として2度目のSuper Bowl進出とは。何か持っているのかもしれません。
 
最後の「Invincible」(2006)はPHIで1970年代にスペシャルチームの一員として活躍したVince Papale(#83)が主人公。30歳になってからNFLのアメリカンフットボール選手となった実話に基づいています。
 
この映画に出てきたPHIのHC、Dick Vermeilは、STL時代のRamsで1999年シーズンにSuper Bowlで勝利を飾ります。TENにSTLが勝った試合ですね。70年代のPHIで苦労するさまが描かれていましたが、その後の勝利を知っているファンには胸熱な映画なのかもしれません。

映画の終盤のシーンは、実際にあったプレイのようですね。このサイトで詳しく検証していました。このサイトには、ConsussionとBlind Sideの記事もあったので、フィルムを見た後、どこまでがほんとでどこまでが脚色なのかおさらいすると面白いかと思います。
 
というところで今日はおしまい。まだ仕事は忙しいのですが、近々、現在Final直前の東西決勝を戦っているNBAとNFLの相似点について書くことを予告しておきます。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

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フッター

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