Eddie LacyのSEA移籍が決まりました。筆者はちょっとしたショックで、正直なところまだ立ち直れていません。
Lacyは名門Alabama大Crimson Tideから2013年のドラフト2巡目(全体61番目)でGB入団しました。Crimson Tideの現役選手には、ざっと見ただけでもJulio JonesやDont'a Hightower、Marcell Dareus、Ha Ha Clinton-Dix、Amari Cooperがいますね(筆者の好みで選びました)。LegendにはあのBart Starrがいます。
さてLacyは入団1年目にRushingで1178ヤード、11TDを挙げ、Recievingでも257ヤードを得ています。All Proに選ばれただけでなく、その年のOffensive Rookie of The Yearも獲得しています。Aaron RodgersのパスにLacyのRushingが加わったことで、GBの攻撃力が数段高まった印象がありますね。体格を生かした(笑)Pass ProtectionもRodgersの大きな助けになったことは疑う余地はないでしょう。
2年目の2014年シーズンはさらに進化し、Rushingが1139ヤードで9TD、Recievingが427ヤードで4TDでした。Fantasy Pointでは218.00で、RBとしては6位の成績を残しています。その後、2015年シーズン前は、前シーズンにRBで1位のPointを挙げていたDeMarco Murrayの移籍など、いろいろな条件があって、RBとしては上位にランクされていました。
過去の記事を引っ張り出してみたところ、2015年のドラフトは1. Adrian Peterson、2. Marshawn Lynch、3. Jamaal Charles、4. Eddie Lacyの順番でした(WRを含む)。それくらい当時は評価されていたわけです。そして筆者はその年のエースRBとして1巡目指名をしたのです。
しかし、2016年シーズンはWeek02のSEA@GB戦で足首を故障して、そのまま欠場となったころから不振に陥ります。過去の記事を見ると、突然の欠場をしたり(どうもコーチに干されたらしい)、突然試合に出場して好成績を残したりと、筆者を悩ませます。もちろん、筆者のFantasyポイントなどLacyにしてみれば知ったこっちゃないのですが。
そのころからニュースで見かけるようになったのが「Lacy太りすぎ」ネタです。体重オーバーでコンディションが維持できていないことが話題となり、2015年シーズン終了後はチームからダイエットするよう指示を出されました。
そしてシェイプアップして臨んだ2016年シーズン。序盤はそこそこ好調でしたがWeek05に足首を故障。結局シーズンアウトとなりました。GBはLacyだけでなく、James Starksも自動車事故による脳震盪で出場がかなわなくなり、RBが不在となる異常事態。学生時代にWRをしていたTy MontgomeryをRBにコンバートし、SEAを放出されたChristine Michaelを獲得するなどして、何とかやりくりました。
この後あたりでGBは悪夢の4連敗を喫しましたね。LacyをはじめとするRBの不在がチームの混乱を招いたことは否めません。こうなるとGBとしてはFAになったLacyを引き留めないだろうなと、うすうす感じていました。
そして、LacyをFantasy Draftの2巡目で指名していた筆者にとっても大打撃でした。2014年シーズン並みの活躍を期待して、隠し玉として指名したのですが、不振だった前年を大きく下回る成績に、大きな方向転換を迫られたことはこれまでお伝えしたとおりです。
そんなLacyが移籍したのはまさかのSEA。ここ数年のNFC Playoffにともに出場するライバルに移籍するとは想定外でした。2014年のあのNFC ChampionshipにもLacyは出場しており、73ヤードを走っています。そのSEAとの契約については、ビジネスですから仕方ないことなのですが、筆者的には残念です。
移籍した一つの理由は、HCのPete Carrollが寛容な態度を示したからと推測されます。CarrollはかつてBUFをお払い箱になりかけたMarshawn Lynchを再生させたという自信があるのでしょう。1年契約で300万ドルの保証付き1年555万ドルですから当たればもうけもの、だめでもThomas Rowlsもいるし。怪我が多いRowlsとLacyを併用できるのも魅力的でしょう。
2017年シーズンはレギュラーシーズン(RS)でSEAがGBで戦うことがもう決まっています(2016年シーズンでどちらも地区優勝だったので)。これで2014年シーズンから4シーズン連続ですね。LacyがLambeau Fieldに帰還したときにファンはどう迎えるのでしょうか。
さてこのほか、RBの大物二人の行方がまだ決まっていません。Adrian Peterson(AP)とJamaal Charlesです。
APは一時期SEAまたはOAKに行くのではという観測がありましたので、Lacyと契約したSEAが後退したとすれば、現状ではOAKが有力なのでしょうか。そしてOAKからはLatavius MurrayがMINと契約しています。もしAPがOAKと契約するとトレードした格好になりますね。これと別にOAKが地元出身のLynchに関心を示しているとのニュースもありましたが、これも良く分かりません(前回の記事のコメント欄を参照ください)。
そしてCharlesはGBとの契約が噂されていましたが、これもどうなったかわかりません。噂はまだあるようですが、果たしてCharlesがGBにフィットするのか、そもそも2年連続でシーズン途中でアウトになったCharlesが働けるのか。このあたりは、表に出ないところでいろいろあるのでしょう。きっと。
GBもLacyが出た後のRB再編が急務のはず。上の大物を取ることが得策かわかりませんが、Montgomeryだけではいくら何でもコマ不足ですね。ドラフトとFAを絡めてRBを獲得するのでしょうが、少し不安が残っています。