Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

トリックプレイの成否と契約延長の関係は、AmendolaとBurtonの去就決まる

2018年03月18日 23時30分00秒 | NFL2018

2017年シーズンはNEに在籍していたDanny Amendolaが、MIAと2年契約に合意しました。

Amendolaによる、Super Bowl LIIの勝敗の岐路の一つとなったトリックプレイを覚えている方も多いでしょう。PHI陣内35ヤード、2Q残り12:05の3rd&5のプレイは、Tom Brasyからハンドオフを受け取ったJames WhiteがAmendolaにトス。右サイドをいつの間にか駆け上がっていたBradyへ、Amendolaがパスを投げたわけですが若干長かった。

Bradyがパスを捕れず(日テレG+の解説では「Bradyは1ミリもジャンプしませんでしたね」と、突っ込みを受けていましたが)、そのあとの4th Downも失敗し、このシリーズは得点を挙げられませんでした。

Amendolaがもうちょっといいところにパスを投げていれば、Bradyはワイドオープンでしたので、1stDownを獲得していたはず。つまりこのパスが成功していれば、この後の試合展開もだいぶ変わっていたはずです。

実はPHI相手のAmendola to Bradyは2015年12月6日のWeek13、3Q残り2:59でも出現しています。

この時はBradyは右サイドにずれ、Whiteがスナップを受けてAmendolaにトスしていました。AmendolaとBradyだけに目が行っていましたが、実はWhiteも加えた3人セットのプレイだったのですね。Amendolaからのパスは見事にBradyの胸に収まり、36ヤードのゲインとなりました。

このプレイをYoutubeで見つけたときに、筆者は自分が見たSuper Bowl LIIに並行世界があるのかと思い、ドキッとしましたよ(Amendola pass Bradyで検索したのでてっきりSuper Bowl LIIのプレイだと思っていたのです)。SFドラマで未来から過去にタイムワープした主人公が、自分の知っている歴史通りに物事が進まずに驚くみたいな(少年ドラマシリーズの「幕末未来人」でそういう展開がありました)。よく見ると、NEが紺のJerseyをPHIが白のJersey着ていますから(Super Bowl LIIはNEが白でしたね)、この動画を見てもすぐにSuper Bowl LIIではないと気が付かないといけないのですが。

なお2015年のAmendola to Bradyのプレイは、これでFirst Downを獲得しましたが、その直後のプレイでINTを食らいました。つまり、トリックプレイの成否にかかわらず、NEはこの2回とも得点を挙げられませんでした。

もう一つ2015年のNEのWRによるパスといえば、Edelman to Amendraもありましたね。これは2016年1月10日のAFC DIVISIONAL PLAYOFF、3Q 残り4:20でBradyからのラテラルパスを受けたJulian EdelmanがAmendolaに51ヤードのTDを通したプレイです。EdelmanはKent State大学の在籍時はQBでしたのでロングパスもお手の物。この試合はBALに2度も2ポゼッション差をつけられる劣勢でしたが、このプレイで2度目の同点に追いつきました。

2017年シーズン、そのEdelmanはプレシーズンゲームでACLを断裂してシーズンエンド。1試合も出場していません。もしEdelmanがSuper Bowlに出場していたら、NEはBAL戦のときのトリックプレイを選択していたかもしれません。

AmendolaはこのパスミスでNEを追われたわけではもちろんないでしょうが、2016年シーズンまでに徐々にWRとしての出番が減っていました。Edelmanが来シーズンに戻ってくればChris HoganやBrandin Cooksもいることですし、ここでお別れという判断をしたNEの首脳の気持ちもわかります。

一方、Super Bowl LIIの終了間際に「Philly Special」のという名のトリックプレイを成功させたTEのTrey Burtonも、PHIからCHIへの移籍が決まりました。トリックプレイの成否は、翌年以降の契約には直結しないことが、ここでも実証されました。

Super Bowlはそのシーズンの最終戦ですから、そのシーズンのメンバーで練習してきた「奥の手」を出せる最後の場となります。Burtonについてもせっかく練習してきたPhilly Specialを世に出せましたし、名前も売れました。CHIに移籍する前に Philadelphia Philliesが春のトレーニング期間に使うSpectrum Fieldの始球式に登場したBurtonはここでも「Philly Special」を披露しました(何をしたかは右の画像をご覧ください)

最後に、前回2018年シーズン開幕後のFA動向を書いてから、筆者が気になった動きを駆け足で書きます。

Jordey NelsonはNEに行く説もありましたが、結局OAKへ。OAKからMichael Crabtreeがはじき出され、BALと契約しました
・筆者がFantasyでよく使うDoug MartinもOAKに移籍しました
・Danny Woodheadが引退を発表しました。とても残念です。Joe Thomasも引退です
・NYJがINDからドラフト全体3位を獲得しました。QBはTeddy BridgewaterとJosh McCawnだけでは嫌なようです
・Mike GlennonがARIへの移籍を決め、Matt BarkleyはCINと契約しAndy Daltonの控えになるようです
・BUFがAJ McCarronと契約しました。Nathan Petermanと先発を競わせるか、ドラフトでトレードアップしてさらにQBを狙うのか
・Tyrann MathieuはHOUと契約しました。ARIはだいぶ選手の顔触れが変わりそうです
・LeGarrette BlountはDETに移籍しました。2年連続でSuper Bowl Ringを手に入れたBlountですが3匹目のドジョウは柳の下にいるか
・Trevor SiemianはトレードでMINへ。Kirk Cousinsの控えになるようです
・Chase DanielはCHIに移り、NOは Tom Savageと契約しました

今日のところはここまで。


Graham獲得の代償がNelsonの放出だなんて、2018年シーズン衝撃の幕開け

2018年03月14日 23時30分00秒 | NFL2018

いや、2017年シーズンの不振は、Brett Hundleyがダメダメだからだと思っていたんですよ。って誰の話かというとJordy Nelsonですね。

NFLの2018年シーズンが米国時間の3月14日に始まりました。それに先立つこと2日前から、FA選手との接触が解禁されていました。

日本時間で昨日の夜ころから、いくつかの新契約が公開されましたが、筆者的にはGBがJimmy Grahamを獲得して、NelsonをCutしたというニュースが最大の衝撃でした。

2017年シーズンの我がリーグのFantasy DraftでNelsonを2巡目、エースレシーバーとして獲得した筆者は、2017年シーズンのNelsonの状況はよく知っています。簡単にいえばAaron Rodgersの欠場後(Week6の@MINで鎖骨を骨折)は全く役に立たなくなったということですね。

試合途中で退場したWeek2の@ATLこそ0ポイントでしたが、Week5までに6TDを上げ、Fantasy Pointでも上位につけていたNelson。それがRodgers欠場後のWeek6以降は一つのTDも獲れませんでした。筆者はその理由を、その後GBの先発QBとなったHundleyの問題だと認識していたのですが、GBのフロントはそうは見ていなかったということですね。

実際、GBのWR、Davante AdamsがRodgers欠場後もそれなりの成績を上げていたことからもNelsonの不振が際立ちます。Nelsonは2014年からの4年契約の最終年でしたが、1年を残してのCutとなりました。

とはいえ、まだ年齢は32歳。ほかのチームからも声がかかるのは確実です。Rodgersとのホットラインがもう見られないのは残念ですが、新天地での再出発に期待します。

それ以外で面白かったのはQBの玉突きでしょうかね。

Tyrod Taylor BUF→CLE
Teddy Bridgewater MIN→NYJ(Josh McCownとも契約延長)
Sam Bradford MIN→ARI
Kirk Cousins WAS→MIN
Drew Brees NOと再契約
Case Keenum MIN→DEN
Deshone Kizer CLE→GB
Alex Smith KC→WAS

だいぶ前に決まっていたSmithのWAS移籍がCousinsの移籍を確定させていたわけですが、CousinsがMINに行くというのはちょっと予想外でした。これに伴いMINにいた3人のQBは、橋水さんことBridgewaterがNYJへ、BradfordがARIへ、KeenumがDENへと移籍することになったわけです。

ただBridgewaterの怪我の後遺症は心配のようで、NYJは2017年シーズンの先発だったMcCownとの契約を延長しています。

筆者はDENのKeenumが意外でした。というのも、2017年シーズンのKeenumはどう考えても出来すぎで、OLがそれほど良くないDENで2016年シーズンのLA状態に逆戻りする懸念があるからです。

HOU→STL→HOU→STL(LA)→MINという、角付きのチームを渡り歩いてきたKeenumですが(各チームのロゴに注目)、DENのロゴをユニコーンと見間違えたのか、角のない馬に移籍することになりました。

DENのQBとして昨シーズン先発したTrevor Siemian、Paxton Lynch、Brock Osweilerという3人の去就も気になるところです。NFLJapanにはLynchを気に入っているJohn Elwayが、Lynch成長を待つうえで、それほど強力ではないKeenumを持ってきたのではないかと推測していましたが、筆者もこの論に同調します。

老練なQBがお好みのARIはBradfordを連れてきました。ただし古傷のひざの心配があるだけに、控えにはCHIで役に立たなかったMike Glennonを雇うらしいです。よく考えたらBradfordはかつての先発だったLARと同じ地区に舞い戻ってきたわけですね。

後はCLEがTyrod Taylorを獲得しましたね。BUFは何が不満だったかわかりませんが、あまり良い扱いをされなかったTaylorにしてみれば、昨年全敗で悪くなることはないCLEは新天地として最適なのかもしれません。

とここまで書きましたが今日はこれまで。まだほかにも2018年初めのFA戦線でいいたいことがあるので、近々追記します。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR(旧STL) ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
LAC(旧SD) ロサンゼルス・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

フッター

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NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・フットボール・チーム
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CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
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IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
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TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス