昨日のPVは、たぶんブログ開設以来最高だったんじゃないかな。みなさんConcussionの映画、好きなんですねえ。さて今回はNFLではなくNBAの話をさせてください 。
San Antonio Supers(SAS)のTim Duncanが引退を発表 しました。NFLよりもNBAを長く見ている筆者にとって、Duncan引退はとてつもなく重大な意味があります。本ブログのタイトルにはそぐわないかもしれませんが、今回はDuncanの19シーズンを取り上げます。
筆者は昨年から始めたFantasy Footballのチームに「Texas Chaparrals」と名付けています。これはSASの昔のチーム名なんですね。現在のソフトバンクホークスのファンが「近畿グレートリング 」(このチーム名にはちょっとした逸話がありますが、ここは省略)というチーム名を使ってゲームに参加するようなものでしょうか。
まずお約束の、Jersey Numberの話からしましょう。Duncanが入団から引退までずっと着けていたのは#21。NBAでこの番号はKevin Garnett(Minnesota Timberwolves時代)とDominique Wilkins(Atlanta Hawksなど)が有名です。
NFLでも多くの有名選手が着けている番号ですね。日本で最も有名なアメリカンフットボール漫画「アイシールド21」ではタイトルにまでなって、主人公が着けてましたし。
引退選手で真っ先に思い浮かんだのはLawrence Taylorじゃない方の「LT」、 LaDainian Tomlinson ですね。
あとはSuper BowlとWorld Seriesに出場した唯一の男、Deion Sanders でしょうか。Sandersはキャリア終盤のBALで37番を着けた以外は21番でした。MLBではさすがにそうはいかなかったようで、ほかの番号をいくつかのチームで着けてます。
なんて調べているうちに、こんな記事を見つけました。
http://m.thepostgame.com/blog/list/201206/top-21-athletes-wear-no-21
ここにはNHLの選手もいます。もちろんDuncanはランクに入ってますが何位だったでしょう。そして最後まで読むとトリがこの人かよ、とちょっと感激しますよ 。今シーズン、日本でもある事情から何度か名前が挙がっている選手ですが(追記しておくと、このころはイチローの3000本安打達成直前だったため、MLBで選手生涯の安打数3000本丁度の安打数だったこの人が取り上げられていたのです)。
それから筆者が唯一持っているGBのJerseyも21番です。前シーズンを最後に引退したWoodson隊長のものではありません 。ちょっとした成り行きで買いましたが、あと3年は着られるかと思ってます。現役の有名どころでは目つぶしAqib TalibとSuper Bowl 49のヒーローMalcom Butlerがいます。
さてDuncanですが、1997年に入団後の全19シーズンでPlayoffに出場。99年に初優勝以来、三つのDecade(90年代、2000年代、2010年代)でNBA Finalに勝利しました。これはNBAの歴史でも二人目で(一人目がJohn Salleyだったとは知らなかった)、一つのチームではDuncanが初めて なのだそうです。
SASが初優勝した99年シーズンからNBA西はSASが6回(Final勝利は5回)、LA Lakersが7回(同5回)であとは、Dallas Mavericsが2回(同1回)Golden State Warriorsが2回(同1回)、Okrahoma City Thunderが1回(同0回)しかFinalに出ていません。AFCからのSuper Bowl出場QBが片寄っている のと同様に、NBAにもFinalに出られるチームと出られるないチームに見えない格差があるようです。
見ての通りSASはこの20年近く、LALとNBA西の覇権を争ってきました。LALばかりが勝つ状況にSASがストップをかけていたので、リーグの均衡も保てたと思います。
チームのカラーリングは黒とシルバーという、OAKと同じ地味な色合いですが、戦績はOAKと違って着実。そのチームカラーを身をもって示していたのがエースのDuncanでした。
しかもLALが某選手を野放しにしたツケが回って、ここ3年低迷しているのに、SASは次世代の柱を育て、有力選手をFAで獲得しています(以前もこの話を書きましたが、そのあとまさかPau Gasolを獲得するとは )。今シーズンもまさかのOKC覚醒がなければ、GSWとNBA西の決勝で戦い、それにも勝利できるだけの戦力を保持していました。それができた理由の一つに、Duncanが減俸を受け入れたことがあります。
ここ最近のDuncanで思い出されるのは、2012-13年シーズンのMiami HeatとのFinal第7戦。競った終盤でそれほど難しいとは思えないシュートを外した後の「床ドン 」 でしょうか。YouTubeに映像が挙がっていたのでこちらからご覧ください。
VIDEO
その前の第6戦でRay Allenが放った同点シュートも懐かしいですね。その翌年、再び同じHeatとFinalで再戦し、リベンジしたのがDuncanにとっての最後のリングになりました。
このとき「Beautiful Basketball」と言われたチームを筆者は忘れない でしょう。
VIDEO
DuncanとLALの#24が今季をもって引退し、GSWにKevin Durantが移籍したことで、NBA西地区は時代の節目を迎えました 。MavsのDirk Nowitzkiも38歳になり、引退が近づいています。Duncanが引退しても戦力を維持できそうなSASのほかに、GSWを止められるチームは出てくるのでしょうか。
2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。
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