毎年同じことを書いていますが、Week17のレギュラーシーズンが終わったその日に、翌シーズンの各チームのスケジュール難度(Strengh of Schedule)を計算できるようになります。去年の12月に書いた、2019年シーズンの記事はこちらです。
最後の難易度計算結果は、筆者が作ったテーブルで計算した速報値です(各チームの順位と勝ち数、そして対戦相手を入力すると簡単に答えが出るのです)が、今年もちゃんと計算できたはずです。もし間違いがあったら訂正しますので、コメント欄で教えてください。
まず、今日の昼に終わった2019年レギュラーシーズンの結果は下の表のとおり。まさかNEがMIAに負けるなんて予想できませんでした。NFCの第1シードのSFと第2シードのGBも、ぎりぎりまで追い詰められての勝利でした。First Week Byを獲得することの難しさが分かったWeek17でしたね。
こちらの表はNFL.comからの引用です。同じ勝ち星のDENとOAKは、地区内ではDENが上なんですね。なお引き分けは0.5勝0.5敗として計算します(例えば5勝10敗1引き分けのARIは「5.5」となっています)
地区 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
---|---|---|---|---|
AFC東 | NE | BUF | NYJ | MIA |
12 | 10 | 7 | 5 | |
AFC北 | BAL | PIT | CLE | CIN |
14 | 8 | 6 | 2 | |
AFC南 | HOU | TEN | IND | JAX |
10 | 9 | 7 | 6 | |
AFC西 | KC | DEN | OAK | LAC |
12 | 7 | 7 | 5 | |
NFC東 | PHI | DAL | NYG | WAS |
9 | 8 | 4 | 3 | |
NFC北 | GB | MIN | CHI | DET |
13 | 10 | 8 | 3.5 | |
NFC南 | NO | ATL | TB | ATL |
13 | 7 | 7 | 5 | |
NFC西 | SF | SEA | LAR | ARI |
13 | 11 | 9 | 5.5 |
そして、Wikipediaに載っている2020年NFLの対戦相手は、こうなっています。
Intra-conference、つまりカンファレンス内はAFC East vs AFC West、AFC North vs AFC South、NFC East vs NFC West、NFC North vs NFC South
Inter-conference、つまり他カンファレンスはAFC East vs NFC West、AFC North vs NFC East、AFC South vs NFC North、AFC West vs NFC South
これを各地区ごとに整理して読みやすくすると(カッコ内は2019シーズンのリーグ4チームの勝ち数総計)
AFC東(34)はAFC西とNFC西
AFC北(30)はAFC南とNFC東
AFC南(32)はAFC北とNFC北
AFC西(31)はAFC東とNFC南
NFC東(24)はNFC西とAFC北
NFC北(34.5)はNFC南とAFC南
NFC南(32)はNFC北とAFC西
NFC西(38.5)はNFC東とAFC東
となりますね。AFC東を例にとると、同一カンファレンスの特定地区の全チーム(AFC西)と他カファレンスの特定地区の全チーム(NFC西)と対戦します(これが毎年変わります)。
そして同地区の3チームと2試合ずつ(AFC東なら、NE、BUF、NYJ、MIAのうち、自分のチームを除く3チーム)、さらに昨シーズンの順位が同じだった同一カンファレンスの残り2チーム(AFC東の場合、全チームと当たるAFC西を除くAFC北とAFC南)と対戦します(足すと16試合になりますね)。
では筆者が応援するGBで試しに計算しましょう。NFC北1位となったGBは、2020年はAFC南の4チーム(2018年シーズンは4チーム合わせて32勝)とNFC南の4チーム(こちらも32勝)と対戦します。
さらに同地区のNFC北のチームとは2試合ずつ戦いますから、GB自身を除く3チームの勝ち星(10+8+3.5)×2=21.5×2=43、つまり昨年年間21.5勝挙げたチームと2試合ずつ=43勝のチームと6試合戦う計算になります。残りの2試合は、NFC南ではないNFCの2地区(つまりNFC東とNFC西)の1位チームと当たりますから、9勝(PHI)+13勝(SF)=22勝となります。
赤字部分を全部足すと2020年の対戦相手は、2019年シーズンに256試合で129勝を挙げた16チームとなります。これを割り算すると対戦相手の勝率は0.504となりますね(じつはGBは2019年シーズンも0.504でした)。
その結果を表にしたのがこちら。
地区 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
---|---|---|---|---|
AFC東 | NE | BUF | NYJ | MIA |
0.537 | 0.525 | 0.533 | 0.529 | |
AFC北 | BAL | PIT | CLE | CIN |
0.438 | 0.457 | 0.461 | 0.477 | |
AFC南 | HOU | TEN | IND | JAX |
0.518 | 0.498 | 0.502 | 0.494 | |
AFC西 | KC | DEN | OAK | LAC |
0.500 | 0.512 | 0.496 | 0.492 | |
NFC東 | PHI | DAL | NYG | WAS |
0.486 | 0.459 | 0.482 | 0.465 | |
NFC北 | GB | MIN | CHI | DET |
0.504 | 0.516 | 0.508 | 0.525 | |
NFC南 | NO | ATL | TB | CAR |
0.490 | 0.525 | 0.502 | 0.500 | |
NFC西 | SF | SEA | LAR | ARI |
0.527 | 0.508 | 0.516 | 0.518 |
ほかのチームで検算してみましょう。2019年シーズンにAFC東地区1位だったNEは、2020年はAFC西の4チーム(2019年シーズンは4チーム合わせて31勝)と4試合、そしてNFC西の4チーム(38.5勝)と4試合戦います。
さらに同地区のAFC東の3チームとは2試合ずつ戦いますから(10+7+5)×2=22×2=44勝のチームと6試合戦う計算になります。残りの二試合は、AFC西ではないAFCの2地区(つまりAFC北とAFC南)の1位チームと1試合ずつ当たりますから、14(BAL)+10(HOU)=24勝となります。
この赤字部分を全部足すと137.5勝ですね。この16チームは年間16試合ずつ戦ったわけですから、試合数の256で勝ち数の137.5を割ると対戦16チームの勝率は、0.537という数字が導けます。このNEが、2020年の対戦相手の16チームが2019年シーズンに挙げた勝ち数が一番多かったチーム、つまり難度が一番高いチームでした。
そして難度が低いのは、AFC南(32勝)とNFC東(24勝)、地区内(32勝)、AFC北と西の1位2チーム(24勝)と対戦するBAL(勝ち数の和は112勝、勝率は0.438)でした。
2019年シーズンのNFL全チームの中で最高勝率のBALの2020年の対戦相手が(2019年シーズンの成績を基に計算すると)最も難易度が低いことになります。AFC北が、2019年シーズンに最も勝ち星が少なかった地区であるNFC東と当たること、そして地区内のチームが不振だったことが影響していたようです。
本年も大変お世話になりました。新年は筆者の今シーズンのFantasyチームの最終結果をご報告します。
2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。
AFC東 | BUF | バッファロー・ビルズ | NFC東 | DAL | ダラス・カウボーイズ |
---|---|---|---|---|---|
MIA | マイアミ・ドルフィンズ | NYG | ニューヨーク・ジャイアンツ | ||
NE | ニューイングランド・ペイトリオッツ | PHI | フィラデルフィア・イーグルス | ||
NYJ | ニューヨーク・ジェッツ | WAS | ワシントン・レッドスキンズ | ||
AFC北 | BAL | ボルティモア・レイブンズ | NFC北 | CHI | シカゴ・ベアーズ |
CIN | シンシナティ・ベンガルズ | DET | デトロイト・ライオンズ | ||
CLE | クリーブランド・ブラウンズ | GB | グリーンベイ・パッカーズ | ||
PIT | ピッツバーグ・スティーラーズ | MIN | ミネソタ・バイキングス | ||
AFC南 | HOU | ヒューストン・テキサンズ | NFC南 | ATL | アトランタ・ファルコンズ |
IND | インディアナポリス・コルツ | CAR | カロライナ・パンサーズ | ||
JAX | ジャクソンビル・ジャガーズ | NO | ニューオリンズ・セインツ | ||
TEN | テネシー・タイタンズ | TB | タンパベイ・バッカニアーズ | ||
AFC西 | DEN | デンバー・ブロンコス | NFC西 | ARI | アリゾナ・カーディナルス |
KC | カンザスシティ・チーフス | LAR | ロサンゼルス・ラムズ | ||
OAK | オークランド・レイダース | SF | サンフランシスコ・49ers | ||
LAC | ロサンゼルス・チャージャース | SEA | シアトル・シーホークス |