Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

2017年シーズンの台風の目だった羊たち、来シーズンSuper Bowlに進出するためのカギは

2018年02月08日 21時20分00秒 | NFL2017
現在、All or Nothing 2nd Seasonの最終回をもう一度見ています。そう1st SeasonのARIではなく、LARを取材した方です。最終回が始まった時点ではまだ2017年シーズンの指揮を執るHCは決まっておらず、2017年1月2日に2016年シーズンのチームが解散するところから始まります。
 
もちろん、次のシーズンに全選手がチームに戻れるわけではありません。契約が満了し去り行く選手たちの背中には、悲哀が漂っています。
 
LARを去る選手の中にCase Keenumの姿もありました。控えQBとしてMINへの移籍がきまった後、彼はこう言います。「とにかくフットボールが好きだ」「1年後や2年後にどこにいるかは分からない」「毎日を大切にするよ」――。
 
このKeenumが2017年シーズンのMINを率いて、Super Bowl初の地元開催の目前にまで迫るとは、本人も、そして何度かシリーズに登場していたKeenum嫁のKimberlyさえも予測していなかったでしょう。
 
そして開かれた、1月13日の Sean McVayの就任会見。最初の挨拶の時点でそのカリスマ性が見て取れます。
 
最終回もほぼ終わりになってから、2016年途中でLARのHCを解雇されたJeff Fisherの姿が映ります。出身はカリフォルニア州だったはずですが、この時住んでいるのはTENのホームタウンであるナッシュビルから車で30分の郊外とのこと。HC経験が長かったこの地に腰を落ち着けていました。
 
驚いたのはFisherの表情が変わっていたこと。8話あるシリーズの最初のころ(つまりLA移転直後)に比べて非常に柔和になっているのが印象的でした。
 
こう考えるとAll or Nothing 2nd Seasonは2017年シーズンの壮大な前振りだったといってもいいでしょう。2015年シーズンのARI編の最終回は、NFC ChampionshipでCARに敗れるお話でした。
 
これに対しPlayoffに進出できずシーズンが早めに終わってしまったLARでは、話の展開を変えざるを得ません。2017年シーズンのLARの躍進に期待する最終回となったわけですが、これが現実の2017年の躍進につながっていました。
 
2017年シーズンが終わってみると、LARからCoach Of the Year(McVay)に加え、Aaron DonaldがDefensive Player Of the Yearに、Todd GurleyはOffensive Player Of the Yearに選出されていました。
 
Gurleyは前シーズンの不振が嘘のように復活しましたし、Donaldも申し分のない結果を残しました。攻撃陣は2016年シーズンと比べようがない得点を挙げました。
 
それだけではありません。上にも書いたNFC Championshipで敗れたMINの先発QBはシーズン途中からKeenumでしたし、本来の先発はSam Bradfordでした。そのMINを破ってSuper Bowlに進出し、NEを破ったPHIのQBはNick Foles。この3人が全て元LARというのも因縁深いです。
 
これらOBであるQBの活躍はさておき、LARの攻撃が改善したのはOLの整備にあったことは間違いありません。 Andrew Whitworth(元CIN)とJohn Sullivan(元WAS)を獲得し、2014年ドラフト全体2位のGreg Robinsonに見切りをつけるなど大改革を断行。これが結果としてJared Goffの成績安定とGurleyの爆発を生み出しました。
 
ただ気になるのは、LARのOLが2017年シーズン開幕時点で最高齢だったこと。2017年シーズンのOLでは、Centerのohn SullivanがFAになります。せっかく構築した強固なOLを来シーズンも維持できるのでしょうか。
 
振り返ると、PHIの本来のQBであるCarson Wentzにけがを負わせたのも、2016年ドラ1ドラ2対決となったLAR戦(不可抗力だったのではありますが結果的に)でした。いろんな意味で、LARが今シーズンのNFCの台風の目だったといっても過言ではありません。
 
来シーズンはWildcardでコロッと負けるのではなく、しっかりSuper Bowlにたどり着いてほしいものです。そのためには、申し訳ないけどJohn Fassel(All or Nothing最終回にも登場したspecial teams coordinator、2016年はFisher解雇後の代行HCも務める)は馘でしょうかね(その理由はWildcard Playoffを見ればわかりますね)。こういう穴をふさがないことには、どんなに勢いがあってもNFLでは勝てませんから。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR(旧STL) ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
LAC(旧SD) ロサンゼルス・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

PHIが殴り合いのSuper Bowlを制す、Nick Foles苦難後の戴冠を祝う

2018年02月05日 22時20分00秒 | NFL2017

本日のSuper Bowlはいい試合でしたね。筆者は朝から都内某所で友人たちとリアルタイムで観戦していたのですが、とある事情で3Qまでしか見られず、まさに今、Game Passで4Qを観戦しながら、原稿を書いています。

試合経過をここで振り返るのはやめておきます。試合経過は、下記の動画を見てくださいね。

 

このブログをご覧の方なら、今期の筆者のSuper Bowl応援チームはお分かりいただけているかと思いますが、PHIでした。殴り合いの高得点ゲームになったのはPHIが逃げずに戦う姿勢を最後まで見せていたからだと思います。

Playoff Challengeは見ての通りです。ただ、ほとんどが1倍なので、ポイントは伸びず4回のトータルでも220201位でした。まあ、NOが負けた時点で今期は諦めていましたが。

さて、Super Bowlが始まって初めてPassingとRecievingの両方でTDを奪ったNick Folesですが、今日のプレイは切れまくっていましたね。2年ほど前に、Folesについてこんな記事を書いています。この後のFolesはKCに加入しAlex Smithの控えを務めた後、2017年シーズンはご存知の通り、Carson Wentzの控えとしてPHIに舞い戻りました。

そしてWentzの戦線離脱(この試合の相手は、Folesの古巣LARでしたね)を受け先発QBとなったFolesがSuper Bowlまでチームを引き上げ、今日の勝利に至りました。

よく考えるとFolesはRussell Wilsonと同じ2012年ドラフト組。以前この記事にも書きましたが、1位はAndrew Luckで2位がRGIIIでした。

3巡目全体75位のWilsonがSuper Bowl勝利一番乗りを果たし、2番目が3巡目全体88位のFolesとは、世の中もわからないものです。そういう意味では、WASからいよいよ開放してもらえそうなKirk Cousinsも同期ですね。

苦労のかいあってSupel Bowl MVPを獲得したFolesを今夜は讃えましょう。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR(旧STL) ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
LAC(旧SD) ロサンゼルス・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

Alex SmithとAndrew Bogutが迎えた正念場、2005年ドラフト同期に今後の復活はあるのか

2018年02月04日 10時40分00秒 | NBA

Super Bowlまで前々回前回書いた「若林の熱視線」の続きを書こうと思ったのですが、ちょっとその前に書きたいネタがあります。覚えておいでの方もいるかと思いますが、筆者は2017年9月にこんな記事を書きました。

同じ年次(2005年)にユタ大学からNFLとNBAのドラフトで全体1位指名された、Alex Smith(NFL)とAndrew Bogut(NBA)についての記事です。

その時は、「どっちが、今現在で幸せか」という切り口で「もう一花咲かせるチャンスがまだ残っている」なんて能天気な締め方をしました。しかし2017年シーズンは(NBAの方はまだ進行中ですが)現時点で二人とも正念場を迎えているではありませんか。

まずおなじみのアスミスことAlex Smithですが、2017年シーズンは、開幕前に「シーズン全勝かも」とまでうわさされていたNEを開幕戦でいきなり下し、優勝候補の筆頭に躍り出ました。特にルーキーのKareem Huntが大活躍で、開幕5連勝を飾ります。Smithのパスも冴えわたりました。

しかしシーズン途中にHuntの対策が進んだことなどでチームは不調に陥り、Week6からBye Weekを挟んで1勝6敗。6勝5敗となったWeek12の直後のNFL Japanの記事には、「ファンからスミスの交代を要望する声が大きくなっ」たとSmithの責任にも言及されていました。ルーキーのPatrick Mahomes(2017年ドラフト全体10位指名)を起用するそぶりをHCのAndy Reidが見せたことも大きな波紋を呼びました。

結局、KCはSmithが先発のまま6勝6敗からの4連勝により、最終戦を残してAFC西地区の優勝を飾ります。最終戦にはSmithを休ませてMahomesを先発させる余裕まで見せました。もしかすると、来シーズンに向けたMahomesのテストだったのかもしれません。というのもご存知の通り、KCはSuper Bowl直前の今週、SmithをWASにトレードしたからです。

WASはKirk Cousinsに、2年にわたりフランチャイズタグをつけてプレーさせてきました。Cousinsのフリーエージェント(FA)移籍を容認する布石として、先発級のQBであるSmithを獲得したということのようです。KCは今のところMahomesを育てるのではないかと噂されています。

とはいえ、Smithは過小評価されている気がします。NFL FantasyのQB成績で見ると、Passingは4042ヤード、26TD、5INTという成績で、Russell WilsonとCam Newtonに次ぐ3位の成績。4位のBradyを上回っており、優秀なQBと言えるでしょう。

しかしシーズン半ばで負けが込んだ時点で戦犯扱いされてしまうのもSmithたるゆえん。生まれつきの地味な印象が能力を下回る評価につながっているように思います。

ただ先日のPlayoff WildcardでもTravis Kelceが脳震盪でいなくなってからは、Passingの威力を書いたのも事実ですね。SF在籍時には脳震盪でお休みしている間にColin Kaepernickが台頭し、Super Bowlまで行っちゃったわけですし。

こうしたSmithの爆発力のなさと間の悪さを考えた時、タイムマネジメントが得意でないHCとしては、Mahomes先発という新しいスキームに乗り出したいと考えたのかもしれません。

Smithが指名された2005年のNFLドラフトでは、ご存知の通りAaron Rodgersも1巡目で指名されました。そのRodgersも2017年シーズンは、途中まで快調だったのものの、鎖骨骨折によりシーズン終盤までお休み。Week15で復帰したもののCARに敗れ、2008年シーズン以来連続出場だったPlayoffの望みを絶たれました。

2005年にドラフトされたQBを見ると、Kyle OrtonはCHIをはじめ5チームを渡り歩いた後で引退しており、Dan OrlovskyもDETなど5チームに在籍後(DETは2回)に2017年10月に引退しました。現役を続けているQBもいますが、Derek Anderson(CARの控えQB)、 Matt Cassell(TENの控えQB)、Ryan Fitzpatrick(TBの控えQB)くらいでしょうか。

そういう意味では2005年にドラフトされたQBたちの2017年シーズンは厳しかったと言えますね。もちろん年齢の問題もありますし。それでもSmithにはWASでの逆襲を、Rodgersには怪我からの復帰を熱望してやみません。

最後におまけ程度にNBAのBogutですが、出場24試合中5試合に先発したところでLos Angeles Lakersを解雇されました。今季好調のHouston Rocketsが興味を持っているらしい報道がありましたが、いまのところ実現していません。Bogutの現状を見ると、Smith以上の正念場を迎えています。

この記事は別に、二人をディスりたいわけではありません。今後の二人の行く末に動きがあればまたここで取り上げたいと思います。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR(旧STL) ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
LAC(旧SD) ロサンゼルス・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

フッター

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東 BUF バッファロー・ビルズ NFC東 DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・フットボール・チーム
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス