SABU監督の作品「幸福の鐘」を観る。SABU監督作品を観るのは初。インタビュー読んだり人の評判は気になったりしつつも何故だか観なかった。評判がどこでも結構安定して高いからアマノジャク心が起きていたのだろう。この作品は主演が寺島進だったので観た。メイキングも観たのだが、SABU監督自身が格好イイ!体型モデル!背ぇ高い足長い、華奢ではないのに細い!顔も男っぽくて。久々に「観て良かった」と思えた作品。「幸せはひとりでは体験出来ない」ってのがあって、共感。わたしは何でも人と共感したい性分。たとえ一人で良い映画観た、楽しい場所へ行ったとしてもそれをチクイチ報告する。話しちゃう。そして共感して貰って実になる感じ。楽しかった思い出には友達や家族が大抵いる。「人はそれぞれ少しずつ幸福で少しずつ不幸」というのが映画のコンセプトだったんだけど(これも良い)それを寓話的に展開し、「男性版アメリ」としてわたしの中では位置しましたね。「幸せ」って怖くて余り考えないようにしている。ただ、同じくらい「不幸」も余り考えないようにしている。両方とも裏表で繋がっているって思う。「自分だけがこんなに不幸だ」ってだけは思わないようにしている。でも、ちゃんと悲しい現実、辛い現実とは対峙せねばとも思っている。それをノベツマクナシに吐露するのは、わたしの中で粋ではないのでしないけれども。「幸せ」もそうかも。本当に幸せなことはやっぱりノベツマクナシに吐露するものではないと思う。ただ、今楽しいことが永遠に続きはしないといつも思っている。だから、今楽しいことは大切に伸ばしたいし、いつか笑えなくなった日に「あんな日があったなぁ」と思い出せる引き出しを、今出来るうちに作っておきたい。今笑えない人は先になっても笑えないんじゃないかなぁ。逆もそう。悲しみと今対峙出来ない人は先になっても同じだと思う。今は未来に繋がっているのでは。って10年くらい前から変わらず思っている。
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