勧善懲悪
物事に対して「白か黒か」と結論を出したがる方をよく見掛けます。確かに答えがひとつの方がハッキリして、迷わなくて済みます後々後々とスッキリします。でも、よれ故に対人関係に問題が生じます。ミーティングをしていても、白黒を求め自分が納得するまで譲ることをしません。時には相手の意見を論破して、自分の意見を押し通す人がいます。本人は正しいことを言っているだけとの思いです。何処かで自分は絶対に正しいのだの思いがあります。多少なりとも。相手の話を聞きません。まるで「頑固親父」「嫌な上司」みたいです。これでは、人生に於いてトラブルばかりが続きます。
融通性:ファジー
世の中は「グレー」です。限りなく白いグレーと限りなく黒いグレーの間に一杯色々なグレーが存在します。白黒だけでは世の中は前に進みません。子供の頃は「白黒」で良かったのです。正しいか間違いか、生か死か、どちらかの選択で生きていきます。でも、その内それでは済ませないときが現れて来ます。世の中には色々な考え方、思考、意志を持っている人が一杯います。全員が少しずつ違うのです。それを学校生活の中で色々な人と出会い、私とあなたは考え方、意志、思考、が違うんだと言うことを知り、集団生活の中で、色々な捉え方を学び、グレーの世界を広げていきます。丁度、思春期はこの事を体験し、子供の思考から大人への思考を受け入れる事により成長していくとても大切な時期です。ここを上手く乗り越えていかないと、大人になってからは対人関係に於いて問題が生じます。
カテゴリー:収納箱
でも頑なに、自分の考え方以外を受け入れられない人も、多々居られます。すぐに、答えを求まる方もそうです。収納箱が「白と黒」の2つしかないのです。増やす必要があります。「A」という答えがあれば、角度を変えてみたら「A'」と言う見方もできるよね。向きを変えてみれば「B」と言う答えもにもなるよね、と増やしていきます。収納箱の数が増えれば、色んな意見に対して対応ができます。収納箱の数が多いほど、対人関係の応用が効き大人になっていきます。でも、頑なな人は収納箱の数が増えにくいものです。その時は、「A」と「B」を繋いで「C」の収納箱を増やせます。「A」と「C」と繋いで「D」を産み出す事が出来ます。こうしていけば、無限に捉え方を変えることが出来ます。カウンセラーもカウンセリングに於いてクライエントの話を聴きながら、キーワードを繋ぐ作業をしています。