釋超空のうた (もと電子回路技術者による独断的感想)

文系とは無縁の、独断と偏見による感想と連想と迷想!!

及び釋超空のうたとは無縁の無駄話

86 『我が庭のやつでの広葉・・・』

2013-08-11 10:25:09 | 釋超空の短歌
 わが庭のやつでの広葉 ゆすりたち。
      さやかに こゝを風の過ぎゆく 
***
父が病死し、その後、母も病死して、もう何年たつのだろう。

わたしは父の居ない母宅に六年寝泊りした。

その母宅には、"やつで"が植えてあった。丈夫な植物で何の手入れをしなくても、つやつやした葉を茂らしていた。 母宅には、いろいろな木々が植えてあった。

母の死後、幸いにも母宅を購入してくれる人が現れた。

しかし其の人は家ではなく土地が欲しかったようだ。

その土地を売却後、しばらく私は其処を訪れなかった。

何年か後、其処をたまたま通ったら、家は無く、庭にあった木々も全て処分されていた。
車の駐車用として平地にされていた。

***
あの"やつで"も無くなっていた。

わたしは、亡くなるということは、こういうことだなと思った。

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