釋超空のうた (もと電子回路技術者による独断的感想)

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雑談:TVドラマ『日本の面影』(1984年、NHK)

2013-07-18 10:01:32 | 釋超空の短歌
だいぶ昔、NHKで『日本の面影』というドラマが放送された。

小泉八雲の『日本の面影』を踏まえたドラマであったが・・・私は此の本は読んでいないので正確なことは言えないが・・・この本のドラマ化というより、島根県・松江などでの小泉八雲と彼の家族の生活を描いた佳品であった。

TVドラマなるものを全く観ない私には珍しく大変面白く観たものだった。

このドラマで異色だったのは、ラフカディオ・ハーンを演じたのが、あの『ウエストサイド物語』のジョージ・チャキリスであった。

私は此の配役に最初驚いたものだが、意外にも実に適役で私は此のドラマを観ていくうちに私は彼に大変好感をもつようになった。

恐らく、『ウエストサイド物語』にも優るとも劣らぬ彼の代表作と言ってもよい好演だった。

小泉八雲の妻・小泉セツは壇ふみが演じたが此れも好演だった。
また脇役陣も芸達者が並び充実したドラマだった。

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このドラマをサイトで調べていると、ブログで紹介している人がいた。
それを無断で紹介しておこう。

http://marilyn-m.at.webry.info/201005/article_6.html

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このドラマは随所で、当時においても失われゆく『懐かしき日本の面影』が紹介されている。

私は谷崎純一郎の『陰翳礼賛』が好きだが・・・此れは、もう一度再読したい本の一つだが・・・、鯉住八雲は、日本の国の此の『陰翳』をこよなく愛したと言われる。

このドラマでは其の『陰翳』も映像化されており、未だ此のドラマを観ていない人は機会があったら観ても損はないと思う。

『風情(ふぜい)』と云う言葉自体、死語になりつつある此の国において、まだ其の残滓は残っているのであり、眼力のある人は其れを現在も発見できるだろう。
 
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そもそも『幽霊』のいない国は詰まらない国である。
それは断言できる。

なぜなら、そのような国は『光』が無いからだ。
『夜』がなくて、どうして『陽光』があり得よう。

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