とどちゃんの縁側でひとり言・・・。

日々の生活の中で見たこと感じたことを記録していきます。

蒸し暑い夜に・・・5

2006-05-20 20:18:46 | 怪談・不思議
今から2年位前のお正月。
夜になって、私は実家へ行こうとしていた。
相方は家に持ち込んだ仕事もあり、結局一人で行く事になってしまった。
何となく気分が乗らなかった・・・。
「行くのやめようかな・・・」
相方にも相談したが、せっかく行くと言ってあるんだし、準備もしてるだろうから行って来いと言われ、渋々車に乗り込んだ・・・。
実家へ行くには、自殺の名所H橋を渡らなくてはいけない。
それでなくとも何となく気が重いのに・・・。
国道へ出る方法もあるが、どうしても近い方を選んでしまう自分も悪いのだが・・・。
冬だし、辺りも当然真っ暗だ。
それでなくても山道、何も無い、街灯もポツン、ポツンとしか点いていない所をひた走る・・・。
何とか無事に着いて、食事をしたり、来ていた親戚と話をしたりしていたのだが、どうにも落ち着かない・・・。
「帰りたい」そんな思いが始終頭をよぎっていた。
多分、1時間くらいしか居なかったのではないか?
いつもなら「いつ帰るんだよ」と突っ込まれそうなくらい長居するのに、何せ帰りたくて仕方なかったのである・・・。
皆に別れを告げて、車に乗り込んだ・・・。
車内の異様な雰囲気。
「居る」咄嗟に頭にその言葉がよぎった。
何かが車の中にいる空気がした。しかも、あまり良い気じゃない。
後部座席に何かが乗り込んでいる・・・。
「とにかく帰ろう」
車のエンジンをかけ、バックミラーもなるべく見ないようにして、ひたすら心の中で「南無妙法蓮華経」とお題目を唱えた・・・。
何かの時はこのお題目が一番効果があるのだ。
やっとの思いで家に着くと、家の庭に黒い影が家に入れずにいるのが見えた。
相方がいる為だろう。
相方はかなり徳の高いお坊さんが守ってくれているようで(これは誰かに見てもらったわけでは無く、私が感じるだけです)彼の周りには悪いものが近づけないのだ。
家に入ると、車の中の気配はスッと消えた。
急いで相方の所へ行き「いや~・・・怖かった、ず~っと何か車の中に乗ってた」と事の顛末を話した。
後日、その話しを実家で話したら、妹が気になる事を言った・・・。
当時はまだ妹も離婚していなくて、その時も夫が一緒にいたのだが・・・。
「そう言えば、この前、お姉ちゃん来た時、なかなか車から降りて来ないからカーテン開けて見たら、彼が女の友達乗ってるから何か話してんじゃねえ?って言ってたよ。私、友達なんか乗ってないって言ったんだけど」
・・・また連れてましたか・・・。

注:私、お題目はあげますが、宗教団体とは一切関係ありません。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 気がつけば・・・。 | トップ | 全国のお嫁さま・・・。 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2006-05-20 23:22:00
やべ~怖い
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

怪談・不思議」カテゴリの最新記事