うちの会社に遊びに来る関連会社のオンナ部長。
全身に蕁麻疹が出たといって大騒ぎしている。
午前中、大病院に駆け込んだが原因は不明。
痛いの、かゆいの、と騒いで冷えぴたやら、アイスベルトやら、クールダウングッズをどっさりドラッグストアで買いこんできた。
それを見ていた節子さん
「こんなとき、まむしの焼酎漬けがあれば一発なんやけど・・」という。
まむしぃ~?
焼酎漬け~?
と、私とオンナ部長は目が点。
今週はお盆休みということで仕事がない。
なので、そこから節子さんの少女時代の思い出話が始まった。
山間部の農家で育った節子さん。
いったいいつの話やねん!と突っ込みたくなるほど信じられないような話が多い。
お風呂に使う水は小川から、お風呂やご飯を炊くためのかまどにくべる材料は、子どもたちが山へ行って焚き木を拾い集めていたそうだ。
海から離れた山あいでは、動物性の蛋白源と呼べるものは各家庭で飼っている鶏がメインで、牛肉、豚肉、新鮮な魚介類を口にすることなどほとんどなかった。
納屋には、保存食の瓶が並び、梅干や沢庵といったそれだけでご飯がいっぱい食べられるというような塩干ものが貯蔵されていた。
そんな瓶の中におどろおどろしく並んでいたのが、マムシの焼酎漬けなのだ。
生きたマムシを捕まえて、水を張った壜に入れ、呼吸ができるように藁でふたをする。
水の中に体内の泥や汚物を出させたのち、焼酎に生きたまま漬け込んで出来るのがマムシの焼酎漬けらしい。
いわゆる昔版「オロナイン軟膏」みたいなもので、擦り傷、やけど、かぶれ、蕁麻疹、など皮膚病全般によく効いたそうだ。(痔にも効いたかどうだか知らないが)
「毒を持って毒を制す」方式で、マムシの体内から溶け出した毒素が焼酎と合わさり抜群の薬効をもたらしたようである。
他にもマムシの生き血だの、マムシの丸焼きだのが体力増強によく効くのでそういうものを病気の時には食べさされた。
などと想像したくもないようなゲテモノの話が続いた。
「あれさえあれば、きっとすぐに治ったのに・・」と口惜しそうな節子さん。
恐るべし、民間療法。
街の真ん中で生まれ、半径5キロの円から外に出たことのない街育ちのオンナ部長は蕁麻疹に加え鳥肌を立てていた。
「よく効くのに・・・・・・・」
と、心底マムシの焼酎漬け塗り薬を試してみたそうな節子さん。
二人の対比が横で見ていておかしかった。
全身に蕁麻疹が出たといって大騒ぎしている。
午前中、大病院に駆け込んだが原因は不明。
痛いの、かゆいの、と騒いで冷えぴたやら、アイスベルトやら、クールダウングッズをどっさりドラッグストアで買いこんできた。
それを見ていた節子さん
「こんなとき、まむしの焼酎漬けがあれば一発なんやけど・・」という。
まむしぃ~?
焼酎漬け~?
と、私とオンナ部長は目が点。
今週はお盆休みということで仕事がない。
なので、そこから節子さんの少女時代の思い出話が始まった。
山間部の農家で育った節子さん。
いったいいつの話やねん!と突っ込みたくなるほど信じられないような話が多い。
お風呂に使う水は小川から、お風呂やご飯を炊くためのかまどにくべる材料は、子どもたちが山へ行って焚き木を拾い集めていたそうだ。
海から離れた山あいでは、動物性の蛋白源と呼べるものは各家庭で飼っている鶏がメインで、牛肉、豚肉、新鮮な魚介類を口にすることなどほとんどなかった。
納屋には、保存食の瓶が並び、梅干や沢庵といったそれだけでご飯がいっぱい食べられるというような塩干ものが貯蔵されていた。
そんな瓶の中におどろおどろしく並んでいたのが、マムシの焼酎漬けなのだ。
生きたマムシを捕まえて、水を張った壜に入れ、呼吸ができるように藁でふたをする。
水の中に体内の泥や汚物を出させたのち、焼酎に生きたまま漬け込んで出来るのがマムシの焼酎漬けらしい。
いわゆる昔版「オロナイン軟膏」みたいなもので、擦り傷、やけど、かぶれ、蕁麻疹、など皮膚病全般によく効いたそうだ。(痔にも効いたかどうだか知らないが)
「毒を持って毒を制す」方式で、マムシの体内から溶け出した毒素が焼酎と合わさり抜群の薬効をもたらしたようである。
他にもマムシの生き血だの、マムシの丸焼きだのが体力増強によく効くのでそういうものを病気の時には食べさされた。
などと想像したくもないようなゲテモノの話が続いた。
「あれさえあれば、きっとすぐに治ったのに・・」と口惜しそうな節子さん。
恐るべし、民間療法。
街の真ん中で生まれ、半径5キロの円から外に出たことのない街育ちのオンナ部長は蕁麻疹に加え鳥肌を立てていた。
「よく効くのに・・・・・・・」
と、心底マムシの焼酎漬け塗り薬を試してみたそうな節子さん。
二人の対比が横で見ていておかしかった。
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