うちの会社ではよく、東京本社主催のヒモつき「練習会」が行われます。
「ヒモつき練習会」とは何かといいますと、「わが社の精強性」をアピる(いったいどこの誰に対してアピっているのかは全~然、知りませんよ(;^ω^))ため、東京本社が「どこそこの支社はいついつに、どこそこでこんな練習会をやれ」という年間計画を立て、それを全国各地の支社に押し付けてやらせる、というものです。
で、その「練習会」の具体内容はといいますと、要するに東京本社のバ患部の皆様が頭の中で思い描く「弊社の精強な社員」を演じるというお芝居をするだけのもの。はっきり言って、実業務に資するところはなに一つありません。
だいたい、うちの会社の社員で「精強」という冠をあげていいのは羽田特殊支社くらいで、あとはただの海上サラリーマンなのに…そんな十匹一文くらいの烏合の衆に精強を求めるって( ´艸`)…。この人たちは、鏡に映った自分の姿を見たことがあるんですかねえ…????。
なお、このテの「練習会」に数十回は参加させられたワタクシの感想はただ一言、「猿芝居」。それ以上でもそれ以下でもありません。
さて、いったい弊社バ幹部の皆様は、なぜこんな「猿芝居」を血道を上げて行うのか?
その理由につき、ワタクシは幾人かの「バ幹部」、またはそれにくっついている腰巾着のザコ野郎に聞き取りしましたが、回答としては「そういうものだから」「いつもやっているこだから」といった、既に猿芝居が目的化し過ぎ、その内容に疑問すら抱かなくなっている輩が8割、「弊社精神の業務遂行方針にのっとったナンチャラカンチャラ」など、常人には一切理解し難い文言を垂れたのが2割という結果に終わり、核心に至ることはできませんでした。
じゃあ、自分で考察するしかない…と不肖ワタクシが縷々考察した結果、これは「猿芝居」を推進する皆様のアタマが各種の「バイアス」に毒され切った、その末路であると結論づけました。
「バイアス」とは、行動経済学者のカーマネン博士とトベルスキー博士が見つけた概念であり、人間が意思決定を行ううえで、無意識のうちに「誤った選択」をわが身にもたらす要素のことを指します。
「バイアス」はもともと、人間が猿に近い生活をしていたころ、「より安全に生き永らえるにはどう行動すればいいか」ということを追求した結果としての思考・選択方法が根源なのだそうですが、太古の昔には「正しい選択をするための装置」であったはずのバイアスが、複雑に入り組んだ現代社会を生きる場合、却って誤った選択を導く要素になってしまった、というものだそうです。
(ワタクシにできる説明はこの程度です( ;∀;)。詳しくはネットで検索してみてください…m(__)m)
バイアスの厄介な点は、全ての人間の脳内奥深くに刻まれたものなので、どのような手段を以てしても消去が絶対不可能であることや、種類が60~80とやたらと多いことなどが挙げられます。
特効薬は当然なく、我々にできる「予防」はその存在を認め、種類を認知したうえで、「自分はこういったバイアスに陥りやすい」「なのでこういった対処をしよう」ということを頻繁に振り返り、常に念頭に置いて行動することだけ、です。
これらをふまえ、「猿芝居」を推進して止まない弊社バ幹部(患部)の皆さんが最大限に取り憑かれているバイアスを考えますと…まずトップに挙げるべきは「価値フィルタバイアス」でしょう。
価値フィルタバイアスとは、「自分が『正しい』と思う価値観のフィルタを通して、自分や他人の行動の正否を勝手に決めつける」という心理現象を指します。
皆様の身近に「オレが若いころは何時間も残業したのに…お前らは…」などという愚にもつかない自慢をして、他人を見下すクソオヤジがいることと思いますが、これは「長時間仕事をすることがいいこと」という価値フィルタでしかものを見ることができず、「長時間続けられない、続けてはいけない仕事」や、「長く頑張ることに意味がない仕事」に従事する者を「単なる怠け者」としか断じられなくなっているという、典型的な価値フィルタバイアス患者といえます。
翻って弊社患部のみなさまの「猿芝居」に至る機序を振り返ってみます。
弊社患部のみなさまの頭の中にはまず、実態に全く即していない、妄想上の「精強な弊社社員」の姿があります。
妄想レベルとしては、エロガキが近所の美人のお姉さんに対し、あらぬ性的妄想を抱く…というのと、全く同レベルです。
弊社社員はまるで「北斗の拳」のケンシロウの如く精強であり、敵が銃で攻撃しても、ナイフで襲い掛かってきても、お家芸の高速ゴムボートで急激に近接、タイーフォ術でバッタバッタとなぎ倒す!という、三流映画の殺陣のような姿…これこそが弊社患部が持つ妄想上の「精強な弊社社員」の姿です。
本来、弊社にとって重要なのは、現実に起きるであろう各種の「困りごと」に対処するため、まずは情報収集と分析、各種の予防措置、不測の事態が起きた場合における「勝ち目」の模索、そしてその具現化であるべきなのですが、価値フィルタバイアスに脳を侵された患部の皆様にとって、そうした「現実的措置」を語る人間は「自らの価値フィルタに合わないことを論ずる、卑怯未練なヤツ」としか映りません。
現実を見据えた対策を練ろうとすると「価値フィルタに適合しない異物」、患部の大御心に沿うような猿芝居をすれば「精強な忠臣」とは、なんともお笑い沙汰なことですが、これが弊社の現実です( ´艸`)( ゚д゚)( ´艸`)( ゚д゚)。
なお、ワタクシの意見や行動は、どこに行っても完全に「異物」扱いです(-_-;)。
このほかにも弊社患部の皆様は、小さな仲間内だけで異様な価値観を共有し、それを大事にしすぎるあまり、世間の常識からかけ離れたことをして愧じない「内集団バイアス」、理由はともかく、とにかく現状維持をしないと心が落ち着かない「現状維持バイアス」、猿芝居をこなすことだけが目的化し、本来なすべきことを容易に見失う「単純緊急性効果」、自分にとって都合のいい情報しか信じない「確証バイアス」なども発症しています。
これらの症例は「●●につける薬はない」という格言どおりなので、あきらめてタヒんでくれ…というレベルなのですが、とりま、ワタクシの周囲にいる若いものだけは、それらの被害から保護せねばな、と考えているところでございます。
「ヒモつき練習会」とは何かといいますと、「わが社の精強性」をアピる(いったいどこの誰に対してアピっているのかは全~然、知りませんよ(;^ω^))ため、東京本社が「どこそこの支社はいついつに、どこそこでこんな練習会をやれ」という年間計画を立て、それを全国各地の支社に押し付けてやらせる、というものです。
で、その「練習会」の具体内容はといいますと、要するに東京本社のバ患部の皆様が頭の中で思い描く「弊社の精強な社員」を演じるというお芝居をするだけのもの。はっきり言って、実業務に資するところはなに一つありません。
だいたい、うちの会社の社員で「精強」という冠をあげていいのは羽田特殊支社くらいで、あとはただの海上サラリーマンなのに…そんな十匹一文くらいの烏合の衆に精強を求めるって( ´艸`)…。この人たちは、鏡に映った自分の姿を見たことがあるんですかねえ…????。
なお、このテの「練習会」に数十回は参加させられたワタクシの感想はただ一言、「猿芝居」。それ以上でもそれ以下でもありません。
さて、いったい弊社バ幹部の皆様は、なぜこんな「猿芝居」を血道を上げて行うのか?
その理由につき、ワタクシは幾人かの「バ幹部」、またはそれにくっついている腰巾着のザコ野郎に聞き取りしましたが、回答としては「そういうものだから」「いつもやっているこだから」といった、既に猿芝居が目的化し過ぎ、その内容に疑問すら抱かなくなっている輩が8割、「弊社精神の業務遂行方針にのっとったナンチャラカンチャラ」など、常人には一切理解し難い文言を垂れたのが2割という結果に終わり、核心に至ることはできませんでした。
じゃあ、自分で考察するしかない…と不肖ワタクシが縷々考察した結果、これは「猿芝居」を推進する皆様のアタマが各種の「バイアス」に毒され切った、その末路であると結論づけました。
「バイアス」とは、行動経済学者のカーマネン博士とトベルスキー博士が見つけた概念であり、人間が意思決定を行ううえで、無意識のうちに「誤った選択」をわが身にもたらす要素のことを指します。
「バイアス」はもともと、人間が猿に近い生活をしていたころ、「より安全に生き永らえるにはどう行動すればいいか」ということを追求した結果としての思考・選択方法が根源なのだそうですが、太古の昔には「正しい選択をするための装置」であったはずのバイアスが、複雑に入り組んだ現代社会を生きる場合、却って誤った選択を導く要素になってしまった、というものだそうです。
(ワタクシにできる説明はこの程度です( ;∀;)。詳しくはネットで検索してみてください…m(__)m)
バイアスの厄介な点は、全ての人間の脳内奥深くに刻まれたものなので、どのような手段を以てしても消去が絶対不可能であることや、種類が60~80とやたらと多いことなどが挙げられます。
特効薬は当然なく、我々にできる「予防」はその存在を認め、種類を認知したうえで、「自分はこういったバイアスに陥りやすい」「なのでこういった対処をしよう」ということを頻繁に振り返り、常に念頭に置いて行動することだけ、です。
これらをふまえ、「猿芝居」を推進して止まない弊社バ幹部(患部)の皆さんが最大限に取り憑かれているバイアスを考えますと…まずトップに挙げるべきは「価値フィルタバイアス」でしょう。
価値フィルタバイアスとは、「自分が『正しい』と思う価値観のフィルタを通して、自分や他人の行動の正否を勝手に決めつける」という心理現象を指します。
皆様の身近に「オレが若いころは何時間も残業したのに…お前らは…」などという愚にもつかない自慢をして、他人を見下すクソオヤジがいることと思いますが、これは「長時間仕事をすることがいいこと」という価値フィルタでしかものを見ることができず、「長時間続けられない、続けてはいけない仕事」や、「長く頑張ることに意味がない仕事」に従事する者を「単なる怠け者」としか断じられなくなっているという、典型的な価値フィルタバイアス患者といえます。
翻って弊社患部のみなさまの「猿芝居」に至る機序を振り返ってみます。
弊社患部のみなさまの頭の中にはまず、実態に全く即していない、妄想上の「精強な弊社社員」の姿があります。
妄想レベルとしては、エロガキが近所の美人のお姉さんに対し、あらぬ性的妄想を抱く…というのと、全く同レベルです。
弊社社員はまるで「北斗の拳」のケンシロウの如く精強であり、敵が銃で攻撃しても、ナイフで襲い掛かってきても、お家芸の高速ゴムボートで急激に近接、タイーフォ術でバッタバッタとなぎ倒す!という、三流映画の殺陣のような姿…これこそが弊社患部が持つ妄想上の「精強な弊社社員」の姿です。
本来、弊社にとって重要なのは、現実に起きるであろう各種の「困りごと」に対処するため、まずは情報収集と分析、各種の予防措置、不測の事態が起きた場合における「勝ち目」の模索、そしてその具現化であるべきなのですが、価値フィルタバイアスに脳を侵された患部の皆様にとって、そうした「現実的措置」を語る人間は「自らの価値フィルタに合わないことを論ずる、卑怯未練なヤツ」としか映りません。
現実を見据えた対策を練ろうとすると「価値フィルタに適合しない異物」、患部の大御心に沿うような猿芝居をすれば「精強な忠臣」とは、なんともお笑い沙汰なことですが、これが弊社の現実です( ´艸`)( ゚д゚)( ´艸`)( ゚д゚)。
なお、ワタクシの意見や行動は、どこに行っても完全に「異物」扱いです(-_-;)。
このほかにも弊社患部の皆様は、小さな仲間内だけで異様な価値観を共有し、それを大事にしすぎるあまり、世間の常識からかけ離れたことをして愧じない「内集団バイアス」、理由はともかく、とにかく現状維持をしないと心が落ち着かない「現状維持バイアス」、猿芝居をこなすことだけが目的化し、本来なすべきことを容易に見失う「単純緊急性効果」、自分にとって都合のいい情報しか信じない「確証バイアス」なども発症しています。
これらの症例は「●●につける薬はない」という格言どおりなので、あきらめてタヒんでくれ…というレベルなのですが、とりま、ワタクシの周囲にいる若いものだけは、それらの被害から保護せねばな、と考えているところでございます。
よろずのことに応用が効く真のファイティングスピリットや「戦う頭脳」は、武道または格闘技で養成するほかなく、決してバイアスに侵されまくった「猿芝居」から生まれることはない…と思ったのが本稿作成の第一歩でございました。
これからも、患部の誤った意向はガン無視し、ひたすらに鍛えるだけ…でございます。押忍!