時のしずく

COCCOのフォトダイアリー

今日の一花 ナンバンギセル

2014年09月14日 16時31分08秒 | 植物

先日、野川公園で行なわれた「虫の声を聞く会」に参加したのですが、ちょっと会の予習をしようと思って、早目に秋の虫、カンタンやスズムシが好むスゲの草むらに行ってみました。

まだ、完全に日は暮れていませんでしたが、綺麗な声の虫たちがもうたくさん鳴いていました。でも、昆虫のことはあまり知りません。何が何やら。あとでゆっくり解説をしていただこうと思いながら、草むらの足元を見たら、・・・たくさんナンバンギセルの花が咲いていました!

ススキなどに寄生する寄生植物で、葉緑素(緑の色素)を持たないので、見方によってはちょっと不気味に見えるけど、紫色の花が美しいし、名前の由来にもなったキセルのような形も楽しいレアな花です。うれしいな。種子島の振興計画の現地調査で見て以来です。

虫の声を楽しむ前に、大好きな花を楽しませていただきました。

 

【データ】

ナンバンギセル(南蛮煙管、Aeginetia indica)はハマウツボ科ナンバンギセル属寄生植物

イネ科単子葉植物イネススキサトウキビなど)の寄生する。寄主の根から吸収した栄養分に依存して生育するため、寄主の生長は阻害され、死に至ることもある。葉緑素を持たない。

全長は15-50cm。葉は披卵形、長さ5-10mm、幅3-4mm。花期は7-8月、赤紫色のを1個つける花冠は筒型で、唇形になる。花冠裂片の縁は全縁。果は球状で、種子の大きさは0.04mm。


カンタンとスズムシのコラボ

2014年09月14日 11時58分15秒 | ペット・動物

昨夜、野川ほたる会が主催する「鳴く虫を聞く会」に参加して、秋の虫の声を聴いてきました。

秋の虫の女王と呼ばれるカンタンは想像していたよりも低い声。人間の声に近い高さで規則正しくリューリューと鳴いていました。戦国武将が愛でた虫だそうで、確かに落ち着く魅力的な声でした。

このカンタンと美声のスズムシのコラボにうっとり♪

今までリーンリーンと言う高く透き通った声を聴くと、秋になったと感じていたのですが、この虫は明治30年頃に中国から来たアオマツムシだそう。昆虫の世界も植物といっしょで外来種の勢いが強いようです。他の虫の声をかき消しています。でも実はスズムシも平安時代にはいなかったそうで、やはり昔どこからか日本に来た虫だそうです。

他にエンマコオロギやオカメコウロギ、クツワムシ、ケラなどの鳴き声も聴くことができました。

虫取りの上手な就学前の子供から老人、また視覚障碍者の方もいらして、わいわいととても楽しい秋の夕べでした。今度は一人で優雅に秋の虫の声を聴こうと思います。

ps.「カンタンは簡単じゃなくって難しい。邯鄲って書ける?」というギャグ、忘れません。


●村長(洋画家)が描いた絵を会員が行燈にしたてたそうです。

 野川ほたる会は野川の自然環境の保全活動を28年間行なっています。

 

 

●ISO値を上げましたが、ブレブレでした。雰囲気が分かればと思いますのでダメ写真ですが載せます。

 

●カンタン (私が撮った動画ではないのですが参考までに。実際に聴いた声ととちょっと違う印象です。 )