何年ご無沙汰だったのだろうか。新型コロナウィルス流行前なので5年以上になるだろうか。私の趣味の一つ、映画のエキストラに久しぶりに挑戦した。
新規採用で最初に社会生活を始めた吉野川市(当時は麻植郡)鴨島町において、「道草キッチン」という映画のロケがあり、200人くらいのエキストラ募集があるとのことを知人からの情報で知った。行くか行くまいか???何度か迷った末に、やはり5年ものブランクがあったし、「迷ったらGO~❗」だと・・・当日の朝(10月13日/日曜日)決心。
200人もの募集なので、小さな町の道路は大渋滞するだろう。そして駐車場もいっぱいで止められないこともあるのでは・・・と想定し通常よりも2時間も早めに出発した。
途中渋滞なく順調に進んだので、受付3時間前の午前10時過ぎに到着。駐車場にも止められたし、集合時刻まで時間もあるし「第二のふるさと鴨島」の町がどんなに変わったか懐かしの巷を散策でもしてみようと、まずは鴨島駅前方面へと向かって歩いて行った。
国道沿いはスッカリ変わってしまったが、少し入った住宅街の道路はアチコチと面影が残っていて、あ~~ここは○○さんちだ。ここは表札が変わっているなぁ。新たな人が引っ越してきて住んでいるのかなぁとか・・・。
電報配達の臨時雇用で働いてくれていたご近所の醤油屋さん跡地は更地になってしまっていた。
アーケードのある銀座商店街は昔とほとんど変わっていなかったが、変わった所と言えば、休日だからなのかそれとも閉店してしまったのか開いている店がほとんどなかった。
駅前中央通りはボツボツ店が開いていたが買い物客の姿はパラパラ、閉店してしまっているように思われる店もあった。徳島市の東新町商店街でさえあんな状況なのだから仕方ないかも。
職場の忘年会や送別会など何度か利用した旅館は、まだ営業しているようだ。
飲み屋さんが数軒並んだ通りの路地は「こんな感じだったなぁ」とうっすらと記憶はあるが、覚えている店の名前は無かった。そりゃ~半世紀も前だからなぁ~。
そうこうしているうちに、正午になりエキストラ集合時刻まで後1時間に・・・。近くのうどん屋で腹ごしらえをして、会場の市民プラザへと向かった。
市民プラザに集まったエキストラ希望者は、200人も居そうにないように見えた。しかし、市役所スタッフの方も「予想外に多くの方に来ていただいた」と仰っていたので200人以上は集まっていたのだろう。
予定どおり午後1時過ぎから、今日の撮影ロケの段取り説明や出演俳優の紹介などが行われて後、いよいよエキストラにもお呼びがかかり撮影開始となった。
今回の映画は、吉野川市制20周年記念ということで、市内アチコチが撮影場所となっており、この日の設定は、駅前商店街夏祭りでの阿波おどりの様子とそれを楽しむ見物客の撮影ということで、我々エキストラは桟敷席に座った者や立ち見客としてのシーンを演技した。
撮影は順調に進み、午後5時には全てのシーンの撮影が終了、その後、俳優・スタッフの皆さん、我々エキストラ全員で記念撮影を行って予定通り午後5時30分にはお開きとなった。
賑やかで楽しい雰囲気を5年ぶりに味わって心ワクワク胸躍る数時間であった。しかし、今回は私にとっては5年ぶりのエキストラ体験より、50年ぶりの懐かしい青春時代を思い起こす鴨島町内「思い出ウォーキング」の方が印象深かった。
撮影終了後に試写会の日時は知らされなかったが、エキストラとしては映画館に招待してもらい、自分の雄姿をスクリーン上で見つけるのが今後の楽しみである。
体験レポート<徳島市:藤原のマッサン>
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