「財布見ると取りたく…」“デパ地下のさと婆”
JR上野駅で65歳の女性から財布を盗んだとして、83歳の女が現行犯逮捕されました。女は捜査員の間で「デパ地下のさと婆」と呼ばれていました。無職の神山さと容疑者は18日午後2時すぎ、JR上野駅で開かれていた栃木県産品の販売会で、買い物をしていた65歳の女性のバッグに右手を差し入れて、現金4000円ほどが入った財布を盗んだ疑いが持たれています。警視庁によりますと、神山容疑者は直前に、左手に持っていたストールを右腕に巻いて周囲から手元が見えにくいようにしていました。取り調べに対し、「財布を見ると取りたくなっちゃう」と容疑を認めています。警視庁は、神山容疑者が都内のデパートの地下食品売り場で他にも20件ほど財布などを盗んだとみて調べています。捜査員の間では、デパ地下のさと婆と呼ばれていました。(テレビ朝日)
“デパ地下のさと婆”…
なぜだろう、警察は万引き犯にはよくニックネームをつけたがるみたいだ。
これまでにも似たようなネーミングを新聞やテレビの報道で見聞きしたことがある。
警察内部で身内だけの識別の符牒として使う分には好きにすればいいと思うが、
それをわざわざ公開し、マスコミもそれを用いて報道する意味がよくわからない。
万引きは立派な犯罪だ。
「称号」を与える必要もないし、「キャラクター付け」をする必要もないし、
「ドラマチックさ」も「ユーモラスさ」も「伝説性」も醸し出させる必要はない。
ましてや、「親近感」を演出する必要もない。
警察やマスコミはこういうニックネームを公にすることで、いったい何がしたいのだろうか?
あたかも時代劇や映画の登場人物のように、華々しく祭りあげたいのだろうか?
その老練なスリの手口を「あっぱれ」と称賛したいのだろうか?
そこに透けて見えるのは、「万引き」を、犯罪ではない、
何か軽々しいものとして見るような風潮だ。
無自覚に使っているのなら、やめるべきだろう。
JR上野駅で65歳の女性から財布を盗んだとして、83歳の女が現行犯逮捕されました。女は捜査員の間で「デパ地下のさと婆」と呼ばれていました。無職の神山さと容疑者は18日午後2時すぎ、JR上野駅で開かれていた栃木県産品の販売会で、買い物をしていた65歳の女性のバッグに右手を差し入れて、現金4000円ほどが入った財布を盗んだ疑いが持たれています。警視庁によりますと、神山容疑者は直前に、左手に持っていたストールを右腕に巻いて周囲から手元が見えにくいようにしていました。取り調べに対し、「財布を見ると取りたくなっちゃう」と容疑を認めています。警視庁は、神山容疑者が都内のデパートの地下食品売り場で他にも20件ほど財布などを盗んだとみて調べています。捜査員の間では、デパ地下のさと婆と呼ばれていました。(テレビ朝日)
“デパ地下のさと婆”…
なぜだろう、警察は万引き犯にはよくニックネームをつけたがるみたいだ。
これまでにも似たようなネーミングを新聞やテレビの報道で見聞きしたことがある。
警察内部で身内だけの識別の符牒として使う分には好きにすればいいと思うが、
それをわざわざ公開し、マスコミもそれを用いて報道する意味がよくわからない。
万引きは立派な犯罪だ。
「称号」を与える必要もないし、「キャラクター付け」をする必要もないし、
「ドラマチックさ」も「ユーモラスさ」も「伝説性」も醸し出させる必要はない。
ましてや、「親近感」を演出する必要もない。
警察やマスコミはこういうニックネームを公にすることで、いったい何がしたいのだろうか?
あたかも時代劇や映画の登場人物のように、華々しく祭りあげたいのだろうか?
その老練なスリの手口を「あっぱれ」と称賛したいのだろうか?
そこに透けて見えるのは、「万引き」を、犯罪ではない、
何か軽々しいものとして見るような風潮だ。
無自覚に使っているのなら、やめるべきだろう。