tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

輪掛本青鸚哥

2016-03-27 23:00:00 | 今日の出来事
輪掛本青鸚哥。
…中国のインターネットサイトに迷い込んだかのような、奇妙な漢字の羅列。

我が家のそばにある桜並木を歩いていると、
桜の花が、花びら一枚ずつではなく、花一輪まるごと、ボトッ、ボトッと落ちてきた。
見上げると、南洋風の明るい蛍光緑色の、セキセイインコを一回り大きくしたような鳥が、
くちばしで花をむしっては落とし、むしっては落とししているのだった。
蜜でも吸っているようだった。

1羽だけならどこかから逃げ出したペットなんだろうと思うところだが、同じ木に3、4羽いる。

しばらく歩くと、同じ鳥がまた2、3羽、木に止まっているのが見えた。

ペットとして飼われていた外来種のインコが、逃げ出していつしか野生化したのでは?
そう思わせるような、風景になじまない色彩の鳥だった。

調べてみると、「ワカケホンセイインコ」のようだ。
「ワカケホンセイ」とは冒頭に挙げたような漢字を書くのだが、
覚えるにはなんともしっくりこない響きではある。

本来はインド南部やスリランカに棲む鳥なのだが、ペットとして日本に持ち込まれたものが、
「1969年から東京都23区の西南部で野生化し,数百羽の規模で棲みついている」という。

「日本鳥獣保護連盟」が目撃情報を募集していたので、時間と場所をメールで送っておいた。

「大田区の東京工業大学構内のイチョウ並木にねぐらがあり、
夕方になると1000羽を超えるワカケホンセイインコが毎日集結します」とある。
東京のみならず神奈川など、「実に20数キロの距離を毎日通っている」という。
あのインコも夜になると東工大へ帰るのだろうか。

かなり目立つ色合いで、外敵にも狙われやすそうだが、
その派手な色合いゆえに、逆に外敵にも敬遠されているのかも知れない。