情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

安倍、松岡農相自殺事件について「捜査予定はないと聞いている」と失言!

2007-05-28 23:33:37 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 結果的に自分の都合で大臣を辞めさせてやらなかったために、1人の人間を自殺に追い込んだ安倍が、自殺にからんで、【官製談合事件で告発された農水省所管の「緑資源機構」の関連団体から献金を受けていた問題については「捜査当局から松岡農相や関係者を取り調べたこともなく、取り調べる予定もないと発言があったと承知している」と強調した】という(毎日)。

 えっ、だれから、そんな大切な情報を入手したの、安倍ちゃん。さすがに、捜査当局ともホットラインがあるんだ。取り調べる予定なんて、現状では分からないでしょうに、「取り調べる予定がない」と捜査当局に言わせたとしたら、それは完全に圧力をかけたということだ。

 「発言」とはだれからの発言なのか?なぜ、その人物からそのような情報を入手することができたのか…。突っ込むところをきちんと突っ込まないと、なめられまっせ。

 








★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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集団リンチは許されない~光市母子殺人事件~死刑は国家を予防措置実現義務から解放するものでしかない

2007-05-28 04:47:34 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 一部テレビ新聞雑誌で、光市母子殺人事件の弁護団が批判されているが、このような報道は単に集団リンチを煽るだけの無責任なもので、到底社会的正義を実現しようとしているとは思えない。メディアがなすべきは、なぜ、このような事件が起きたのかについての認識を社会で共有し、その対策を社会で考えるような情報を提供することである。遺族が被害者と同じように殺したいと思う気持ちは理解するが、だからといって、国家が遺族の願いを全て叶えなければならないわけではない。

 例えば、酔っぱらい運転で殺された子の親は、その運転手を殺したいと思うだろう。光市の母子殺人事件で死刑に処すべきだと考える方は、この運転手も死刑にするべきだと思いますか?

 もし、私が上記の親の立場だったら、酔っぱらい運転防止機能のつかないまま製造した車メーカーの経営陣とそのような車を製造することを許した経済産業省の自動車課の役人を皆殺しにしてやりたいと思うだろうが、私の遺族感情を国家が叶えることに賛同してくれますか?

 結局、死刑は、問題の解決にはならない。どうすれば、同じような目に遭う人がいなくなるようにできるかを考えること、これこそが、国家が行うべき義務だと思う。

 レイプという手段による性的欲求の解消がいかに、被害者の人権を害するものかを徹底的に理解させること、そのような手段を講じなくても良いように1人ひとりが満たされた社会を実現すること、難しいことかも知れないが、国家として取り組むべきは、むしろ、そちらの道ではないだろうか。

 飲酒運転をしようとしてもできないような車、制限速度を超えた運転ができないような車、そういう車をつくることを放置し許しておいて、すなわち、毎年1万人以上の人が亡くなることを知りつつ、防止策のとられていない車が走り回ることを許しておいて、他方で、光市の母子殺人事件の犯人を死刑にせよと、国家に求めるのは、あまりにバランスを失していないだろうか。

 私が母子殺人事件の被害者の遺族だったら、許せないという気持ちになることは当然だと思う。しかし、復讐を国家を通じて実現することは、本来行うべき対策から国家を解き放つことでしかない。

 私には、いまの社会の治安が悪いのは外国人のせいだ、とスケープゴートをつくって、市民の不満をそちらに向けることと、死刑を維持して犯人に対する憎しみを煽ることとは同じように思えてならない。

 こういう時こそ、メディアにその社会的責任を果たすよう求めたい。








★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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