これが秋なのか
だれもいない寺の庭に
銀杏(いちょう)の葉は散っている
草野天平
天平さんはあの詩人・草野心平の弟です。
極貧の中で結核という病におかされ、身を削るように、詩を書き続けた方です。
、四十三歳で亡くなった詩人です。
わが身に不安をいだき、だからこそ全身で秋を感じたのです。一瞬一瞬の秋を。
私も今、こうして生きているということの幸せをかみしめています。
秋というのは単なる季節の移り変わりではないのです。
散り行く葉をみながら、今、私がここにいるという確かさを実感していけることが大切なような気がします
和尚さんの言葉