今月、親父がやっと家業を閉店する決断をした。
閉店といっても夏は暑いので開店休業で、それまでは体調のいい時に週1~2回店を開ける状態。
店を開ければ、ご近所の方が顔を出してくれるし、お話相手になっていただけるので、それはとても良かったと思います。
ただ店を開ければ、開けたで諸々の仕事も増える訳で、親父の体力の衰えやお袋の負担なども考えて、度々話合いしてきましたが、商売は自分の生きがいと言い頑固に続けてきた親父。
やっと自分で決断した。
自分が継げば3代目であったが、親父は継げとは一度も言わなかった。
その頃、既に商店経営の先行きの厳しさを考えていたらしい。
自分が中学生だった頃までは、地元の商店街に同業の店が6店舗もあり、商店街も賑わっておりました。
それだけ街全体も賑わっていましたし、たくさんの人が住んでいました。
しかし現在は事務所が多くなり住んでいる人が少なくなっています。
その後、大型店舗なども出来て、商店街の環境も変わり、同業はどんどん閉店して最後に残ったのが実家の店になります。
さて閉店準備で昨日午後から店の整理。
本日は棚などを同業者の方に引き取ってもらい、冷蔵庫などは掃除して家庭用として暫く使うことにした。
店の各種廃棄物を業者のトラックに積み終わった頃、家業で使用していた自家用車が、宮城県の被災地で販売できたと代行業者から連絡が入りました。
被災地への転売は親父の希望であったので手配しましたが、手配して直ぐに転売が決まり良かったと思います。
被災地では家業のネームが入った車が走るかもしれない^^
これにて家業は閉店となります。
店は自分にとっても子供の頃から生活の一部だったんで、いざ空っぽになった状態を見るとやはり寂しいものです。
ひとつの時代が終わったような感覚です。
最後に家族でお酒のお清めしてシャッターを閉めました。
親父が商売を継いでから63年。
関係各位へのご挨拶回りは暑さが落ち着いてきた頃に親父と共に向かうつもりです。
ご苦労様でした。