たぶん、ふつーの写真日記

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風通しの良い場所に置いてください。

2009年12月01日 15時27分42秒 | 農業だより
 親戚の農機具屋さんから、お歳暮用の柿(渋抜き)の注文を頂きました。
早速大きくきれいな実を寄りだし、ヘタを乾燥させるべく倉庫の片隅に積み上げました。

化粧箱(大小あり)に詰めて贈答用としてJAの直販店に毎年並べているのですが
「いつ頃まで保つでしょうか?」と良く聞かれます。
小袋にガスを吸収する素材入りの鮮度保持剤を入れてあるため、通常の物より
ずっと長持ちするのですが、昨年は気温がなかなか下がらずの影響で
傷みが早くなってしまい、12月上旬の物はお正月まで保たなかった物もありました。
保存場所に気をつけていれば十分保ったのですが、断熱素材の固まりのような家に住んでいると
湿度も温度も籠もってしまい果物の保存には向かないため難しい様です。
土蔵でもあれば理想的なんですがねえ・・・・・・(家にもねえって)

よく食品の注意書きに「風通しの良い場所に保存してください」と書かれています。
お客さんと直接話す事があった際には、その旨ご注意申し上げるのですが
誤解されている方も多いようです。

風通しの良い場所

直射日光の当たらない(間接光も避ける意味で暗いところ)
空気が入れ替わりにくい
一日を通して温度変化が少ない
人の出入りが少ない
凍結しない・結露しない・振動しない
湿度が低い

これらの条件を満たす屋内となります。

風通し=吹きすさぶ風
を連想し、勝手口の外とかガレージとかに置かれる方がいますが
風に当てるとドンドン痛みます(笑)

痛まない=変化しないと考えてください。

先に書きましたが、「土蔵」なんてまさに保存のための建物ですから理想的なんですが
無いですよね・・・・・・・。
いまでは保存=冷蔵庫になっちゃってますからねえ・・・・・・。
でも駄目ですよ?冷蔵庫は。

地元の言葉で「いちぶ」という、家の中央付近に設けた貯蔵室も古い家でないと
無くなってるしなあ・・・・。

地下収納庫も頻繁に開け閉めしたり、温度変化の大きい台所にあったりするので不向きのような気もするし・・・・。

「直ぐ食べてください、駄目ならいっそ冷凍してくれた方がましかと・・・・」