2002年4月から始めた「エブリデーライン」
同じサイズの同じ紙。
いったい自分はどこまで旅ができるだろう…
Everyday a line - collection / Taro Tomori
Everyday a line / 2066
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Everyday a line / 2065
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Everyday a line / 2064
「バナナ」
07.11.24-2064
夜中の作業中、よくバナナを食べる。
この日は作業の前に手に取ってしまった。
持ちながら紙に向い、持ちながら意味を求めず
そのバナナを描いてみようと思った。
色からフォルムへ、
そして吸込まれていくシュガースポットの宇宙。
ひとつひとつの点が座標で決められたごとく
意味があり運命としてそこにあるのならば
間違い無くそれぞれは星であろう。
数時間、黄色い宇宙の銀河を見た。
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Everyday a line / 2063
「ホルモン」
07.11.23-2063
正直、考えても分からない事。
一番分からない、考えが及ばない世界…。
ホルモン、という言葉で始めたこの作業だが、
どうも大きな2つのものを感じる。
それが何かは全然分からない、ただただ神秘なところ。
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Everyday a line / 2062
「未解決」
07.11.22-2062
一定の法則から始まって
じわじわとやる事が増えてくる。
一時的な都合から特別に枝別れが発生し、
いつしか特別が特別ではなくなって
もう手に負えなくなってくる。
皆、尻切れとんぼ…。
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Everyday a line / 2061
「右脳-左脳」
07.11.21-2061
手掛かりを確かにしていこうと
人々の精神は風のように流れる。
かたちの無いものを何とか感じようと
無意識に その風をあちらこちらと吹き回す。
右脳は敏感に何も見えない、何も言えない、
しかし生物であるために必要な行動にすこし促す。
そして左脳は鍛え上げた経験的イメージを作り、
僅かに伝わってきたかたち無いものを必死に変換し
具体的行動に仕向ける。
結局人間の為せる業は最終的には
すべて左脳の仕上げにかかっている。
潜在する素質と経験から取入れた感覚を
どのように右脳から引き出すか。
可能性の見つけ方、
それが風の流し方。
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Everyday a line / 2060
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Everyday a line / 2059
「客観性」
07.11.19-2059
完璧なものなど存在しない。
と、思うことは無い。
完璧なのは自分なのだ。
しかし完璧だけでは常に成り立たない。
群れは独りでは不可能なことを為し遂げる。
その反面、不自由から不純が生まれる。
独りに成り、群れに成り。そして独りに成る。
やはり完璧なのは自分なのだ。
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Everyday a line / 2058
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Everyday a line / 2057
「空」
07.11.17-2057
無垢という言葉が浮かんで、空を想い浮かべる。
ここ数年、表現の憤りをまた考えさせる。
学びに頼り、時流に頼り、無難に頼る。
そんな余りにも完成された様々を見ると、
いくら日本人の君達でも僕は興味は持てない。
時流に合わせるだけが先端ではない。
そして芸術は先端に立つべきものでもない。
時代と静かに闘う無垢なこころを、
ふと見上げる空のように感じさせる芸術が
近代、必要としている。
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Everyday a line / 2056
「進行」
07.11.16-2056
劇的に様変わりする総ての中で、
ほんの僅かな、形容しきれない短い時間を私達は生きている。
その少しの変化の中では知り得るものも僅かにすぎない。
短い時間を補うようにイメージを使って次々に膨らみ
繋ぎ合わせて少しでも前進しようとしているが、
本当の前進は私達が作れるものでも決めることでもない。
ただ芸術家はそれを知り、
短い時間に産まれた証しを無垢に創造し、
無垢に伝えてしまえばそれで良い。
朝昼晩、想いもよらない時間と共に。
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Everyday a line / 2055
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Everyday a line / 2054
「アスファルト」
07.11.14-2054
部屋に戻るまでのひとりの景色に
どれだけのイメージが飛び交い、
計算の少ない純粋な画が沸き上ってくることか。
反射するアスファルト。
そこにも描きたい絵画が渦巻くように眠っている。
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Everyday a line / 2053
「横顔」
07.11.13-2053
良い日も悪い日も平日。
喜怒哀楽、統べて平日。
そんな毎日で自分を見失い、
微かな自分を動かし僅かに感じていく。
他人の個性は驚くほど見抜くように
他人は自分の意外な部分を知っているに違い無い。
結局どちらも互いに見透かしていて、
そこで補い、そこで迷い、皆生きている。
ひとり自分を見るということは
頑固な自分との意地の張り合いだ。
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Everyday a line / 2052
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