埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

すばらしい仕事

2005-04-18 23:44:31 | ライフ&ワーク
昨日、私はNPOの会計担当Sさんからのメールに、厳しい返事をした。
「相手の立場に立って考えたら、あなたの取るべき行動は違うはず。私たちに問い合わせた彼女の気持ちになって、自分がすべきことを考えましょう」。NPOの事業で支払いを受け再就職された方から、「就職先から今までの支払いがあった事の証明として源泉徴収票を出して欲しいと言われた」という連絡への対処について。

Sさん、「派遣したわけではない。収入は自分で申告して」と、問い合わせた彼女に応えたのだと言う。伝えた内容は間違っていない。でも、その行動は違う。
派遣だとか請負だとかの問題ではなく、最就職先の経理担当者が何を求めていて、困っている、今まで働いてくださった彼女に対して私たちに何ができるのか、それを理解できていない。

私は会計担当のSさんに電話をして、問い合わせた彼女の立場、再就職先の会計担当者の立場、私たちの立場を説明し、あなたは問い合わせた彼女の心配をぬぐうこと、週明けに自分から会社の担当者宛に連絡をし、こちらで何をしたら良いかを確認すること、その際に自信ができなければいくらでもアドバイスできる環境であることを伝えました。
「余計なことをしゃべらない。とにかく相手の求めることに耳を傾け、しっかり聞いてください」

そこまで説明し、「あなたにできる?」と私は、聞いた。ひどいよねー。
「私がやってもいいよ。でも、それでいいの?それではあなたを信じないことになりかねない。私はあなたにやって欲しい。あなたにはできる。明日、連絡待ってる。」

そうして今日。Sさんからの連絡あり。

「昨日、ご相談いただいた彼女には週明けにこちらか直接経理担当者に連絡することを伝てあります。そして先ほど会社の担当者に連絡をとりました。提出書類、わかりました。書類の作り方が心配だったので顧問の税理士さんに連絡をとり教わりました。私が全て作ります。チェック、お願いします」

すばらしい~。
私は思わず、言っちゃった。電話など苦手だろうと思われる彼女が、自分に自信のない内容について全く初めての相手に確認する。それはすごいことです。彼女はとっても勇気を出して電話したでしょう。その心の動きを考えたら、涙が出ます。
そうして確認して、その後、きちんと専門家に指導を請っている。
そして、自分がそれを「書類」として仕上げるところまでやろうとしている。

私は感動しました。
人は、変わるんです。 厳しいことを彼女に投げかけた私。ほっとしました。
「人の底力」を思い知った出来事です。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1ヶ月1万円生活に出たい | トップ | 再会 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
がんばろうね (naorin)
2005-04-19 21:00:44
確かに自分でやってしまえば

早いかもしれないけど、

それじゃなにも変わらないんだよね。



「私はあなたにやって欲しい。

 あなたにはできる。

 明日、連絡待ってる。」

この言葉に感動をもらいました。

返信する
すばらし~! (としたか)
2005-04-19 06:21:46
人の力はすごいよね。みんなやればできるんだよね~。



とんちゃんの指導力もさすがっ! 応援してる。

がんばれ~!!
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ライフ&ワーク」カテゴリの最新記事