埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

お墓掃除の後のご縁

2012-11-06 23:56:22 | ライフ&ワーク
昨日のこと。
朝、いつものように5時半前に散歩に出かけたものの
頭が冴えず。体も動かず。
気力もなくて。
何とかせねばと朝の6時前にマックでコーヒーを飲む。

コーヒーを飲んだらシャキンとするかと思たのだけれど、ダメ。
空を見上げたら、高くて、美しくて、涙が出てきた。

これは、ダメだ。

スケジュールを確認。やるべき仕事を列挙。
アポイントは入っていない。では、逃げよう。

群馬の田舎にあるおばあちゃんのお墓を掃除しよう、と決めた。
その日の仕事に必要な道具を一式抱えて電車に乗り込む。
あ、温泉に入る(かもしれない)ので、下着とタオルと洗面用具も一式。

行きと帰りの電車での移動こそ、私の仕事時間。
誰にも邪魔されず、自分の仕事が進む。

雑草と落ち葉で荒れ果てたお墓を1時間半かけて掃除。
ちょっと豪華なお花とおばあちゃんの好きだったビールを供えて、お線香が半分燃え尽きるまでそこにいた。手を合わせる。涙が出てきた。まだまだがんばるよ、そう思えたので。

で。
帰りの時間を調べると16時40分発の電車がベスト。
3時間ある。

私はバスに乗り沢渡温泉へ。静かすぎる平日の温泉街。
シャワーも洗い場もない小さな共同浴場で1時間余り、天然の温泉を独り占めする。次々湧き出る温泉、そんなお湯を贅沢にいただく。温泉につかる。あがって本を読む。また、温泉につかる。またあがって本を読む。そんな繰り返し。幸せすぎる。

タクシーで帰るしかないか。
とにかくだあれもいないので、バス停近くでお蕎麦屋さんを見つけ、タクシーを呼んでもらうべく入った。「すみません、駅まで行きたいんですけどタクシー呼んでいただけますか?」

「良いですよ。ところで、あなた、ひとり?」
「はい…」
「じゃあ、これから駅まで娘を迎えに行くから乗ってく?」

そうして私は遠慮なく、お蕎麦屋のおかみさんの車に乗り、駅まで送っていただきました。

「お墓の掃除に来たの?いいことだよ。きっと守ってもらえるね」
「いいのいいの、そう信じれば」
「嫌なこと、大変なことがあった時、気持ちは落ち込むよ。けど、自分は大丈夫、そう思えたら元気出る。私ね、亡くなった母や父に助けられてると思うの。根拠はないけど、私は信じてる。だから、大丈夫。それでも死ぬときは寿命だもん、しょうがないもんね」
「人との出会い。これも縁。必要な時に必要な人に出会ったりするよね」
「ありがたいと思う。出会えた人を大事にしたいと思うよ」
「私はね、娘たちから“お母さんかわいそう”なんて思われたくない。だから、この年になってもお母さんのようになりたいと思ってもらえるように頑張ろうと思って。そう、私が幸せにしていることが娘のため。」

…。

私は「お墓の掃除に来た。終わって、ちょうどバスがあったので温泉に来た」それしか話していない。それなのに、これらの言葉。もしかして、私はこの言葉を聞くために、ここに来たのかも。
朝からの行動を思い出しながら、そんな風に思えた出来事です。
すべてに、感謝。

【今日の名言】
『ありがとう.』
 とん

【写真】
一人占めの温泉です。

とんさんのTwitterサイト
有限会社E-スタヂオ

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
素晴らしいですね。 (吉田法子です。)
2012-11-08 22:13:09
素晴らしい縁ですね。すごい!
ちょっと涙してしまい、思わずコメント投稿です。(^ ^)
必要な時に必要な人や言葉との出会い。
実感します。感謝ですね。
返信する
ほんとに感謝! (とん)
2013-06-28 08:12:29
法子さん、コメントありがとうございました。
私も自分のブログながら読み返して涙です(!)。実は、この出会い以来2回ほど沢渡温泉を訪ねました。
あの出来事をご縁におそば屋のおかみさんや旦那さん、お嬢さんにお世話になっています。
心から感謝し、人との出会いを大事にしたいと思う今日この頃なのです。
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