友達を救いたい！

「友達が、ネットワークビジネスを始めようとしている」
心配そうな顔で話す彼女。
彼女からみてお友達は、今までの仕事経験を生かして十分
仕事ができる人材なのだという。

結婚して、家庭に入り、子育てに追われる日々。
いつの頃から、独身時代に積み上げたキャリアはどこかへしまい込まれ
子育てや家事が彼女の仕事になった。
そんな彼女が探してきた仕事は
「子どもがいても、家で、あいている時間にできる」という
ネットワークビジネスだったのだそうだ。

「いいものを、人に薦めるだけ」
「いいものを、いいというだけだもの難しい仕事じゃない」
私も、かつてそんな仕事に夢中になったことがあった。
私が進める「いいもの」を、気に入って購入し、その人も会員になって
「いいもの」をすすめる。
何が悪い？

そこにいる人たちはみなアクティブで、プラス思考で、前向きで、
とにかくパワフルだった。
その人たちと一緒にいるだけで、気持ちも、暮らしぶりも変わった気がした。

そんな居心地のよさそうな場所をなぜ、私は捨てたのか？
続けるうちに、疲れちゃったのだ。
いつでも元気いっぱい「いいものだから、売りましょう！」という勢いに。
その勢いはとっても大事だけれど、それをなぜ自分が売らならねばならない？？
そのテンションをなぜ常に保たなければならない？？
その仕事をする理由が
「子どもがいても、家で、あいている時間にできる」
ことだけだとしたら、私には、それ以上がんばる理由は見つからなかった。

築きあげたその人の魅力を、もっと認めて、継続してがんばれる、そんな
仕事を見つけて欲しいとつくづく思う。
相談を受けて、昔の自分を思い出したのだった。