埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

NHKスペシャル-日本の、これから-

2006-04-02 00:14:26 | ライフ&ワーク
私は埼玉県のワークライフバランス研究会メンバー。今日、NHKスペシャル『女の怒り、男の本音』を観た。出演された方々、どの方もとても正直で素晴らしかった。自分を重ねた。会社社長/中邨登美枝、主婦/中邨登美枝、NPO/中邨登美枝、フリーター(だった)/中邨登美枝、会社員(家族の食いぶち稼ぐ)/中邨登美枝…なんだよー、私はみんなの気持ちが分かっちゃう。どの方の意見も、その立場の私には理解ができる。

日本の、これから。
議論を見ながら、考えた。「日本のこれからをどうしていくのか。今何が問題で、次世代育成、親のワークライフバランスはどう考えたらいいのか?そしてそのために何が足りないから、誰が、どんなことをすべきなのか?」この番組は良かった。けれど、自分の価値観を明確にすることができたら夢は実現できると今日の私のブログ「夢を叶える方法」で個人の夢の実現について述べたように、この国が描く「夢」が私には具体的に見えなかった。すでに、国は様々な行政課題を意識して政策を進めているはずなのに。その上で、参加者が語る、私の会社の実情は、私の暮らしは、私の立場ではという本音の部分があれば建設的だった。それを明確にしないのは、(全体を見通せない)縦割り行政の弊害かしらなどとかんぐってしまった。「こんなに一生懸命に考える人たちがいてこの国の将来は明るいです!」みたいなことを猪口男女共同参画推進担当大臣がおっしゃって終わるとは、笑える。

サブタイトル「女の怒り、男の本音」。ハハハ、レトロ~。ごめーん、一昔前のオヤジが考えたチックなタイトルにかえって妙に「現実」を感じた私。その現実があまりに感覚的に古すぎて、ひとごとみたいだ。

自分に置き換えて考える。
子どもと春休みに旅行に行くことを応援し休みを快く許可する会社。「PTA役員?引き受けなさいな」という会社。子どもの授業参観は「出る」ことを前提にスケジューリングする会社。子どもの病気は「休め」という会社。地域貢献への参加を応援する会社。それがうちの会社 E-スタヂオ。スタッフ一人ひとりが充実感を持つこと、多様なものの考え方をすること、多様な人間関係を築くことは会社にとっても有益だと考えているので。こんな会社の社長の私、埼玉県さいたま市に事務所をおきながら、群馬で田舎暮らしをしている。地域のおばちゃんとお茶飲みをしながら情報収集をすることから生まれる仕事だってある。育休どころか、執筆休業(?)で月の半分は埼玉の会社に行かない。電話、メール、インターネットなどの通信技術を駆使してマメに連絡を取り合っているので、ほとんど業務に支障はない。いや、社長が会社にいるほうが仕事がはかどらないという声もあるほどだ!

この情報社会、アイディアを出す力や失敗に負けない力、自信を持ってやり通す力、コミュニケーション力、発想力など、会社の仕事だけでは身につかない多くの力が必要とされている。だからうちのような小さな会社は、教育訓練費を払うより、自らの意思で外に出てもらいより多くの経験をしてもらってその報告を受けたほうがメリットが大きい。それを、現実の仕事とどうバランスをとるか、まさに会社にとってもワークライフバランスが試されてるのかもしれないけれど。

こんなわが社。ひとりひとりに突きつけられた仕事での緊張感が、仕事の責任感と甘えの意識のバランスを保っていると思う。ひとつには、電話の受け答え、メールの書き方、報告事項、お客様への応対、靴を揃える、あいさつするなどの基本から美しさの追及まで、社長がとにかくうるさい(←細かくてとてもイヤナヤツ!)。もうひとつには、人がいないという現実。簡単にやめられないのだ。だから、お互い時間を調整しながら、皆が長く勤められることを仲間のことまで考えてスケジュール調整している。これは、みきちゃんを中心に進められる思いやりのシフト制の効果だろうと思う。

とにかく、だ。
就労時間も、育休も、趣味や仕事に対する考え方も、経営ですら、今までのあり方に縛られないほうが良い。私のように「仕事が生きがい」という人もいればそうでない人もいる。仕事を生きがいだと思っていても、仕事ができない状況にある人もいる。「仕事中心の生き方が良いか悪いか」、などという議論はナンセンス。食べていくための仕事と生きがいとしての営み、それを社会が柔軟に受け入れることをそろそろ考えても良いのではないかいな?

【写真】NHKスペシャルホームページ「日本の、これから」

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