埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

雑音のオーラ

2012-11-05 11:52:41 | ライフ&ワーク
娘のおかげで、日本を代表する詩人である吉増剛造先生にお会いすることができた。
表現者というのはこういう方のことをいうのだ、と感動した。

感性を研ぎ澄ませ、今、この瞬間。その一瞬の光を逃さない。
その気付きを「言葉」にされる先生の姿から、感じて、表現することの重さを感じた。それは、感じたことを体の中に取り込んで、つま先から頭のてっぺんまで自分のすべてを使って考え、言葉として絞り出す、そんな姿だった。

「グローバル時代の<絆>」とのテーマで募集された今回の小論文。
私にとって、それはとても興味深いテーマだった。娘の論文はさることながら、私だったらどう書いただろう。何に私は気が付くべきなのだろう。

表彰式の後、吉増剛造先生の講演を聞いた。
15分足らずの短い講演だったのだけれど、次から次へを繰り出される、キラキラと輝く、心の奥に刺さるような言葉を、私は必死で書き取った。

先生は「柳田邦夫」氏の「旅と人生」というインタビューテープを題材に話された。
「肉声テープを初めて聞いた時にビックリした。それ以来、50年間ずっとなぜびっくりしたのかを考えている」と切り出される。テープを繰り返し聞き、30年考えてようやく「わらじを履いて歩き出す」という言葉の前にある大事な言葉に気付いたのだという。

柳田邦夫の言葉に50年間もこだわり続け、30年も大事な言葉に気がつけなかったというご自身のことを話されながら、高校生たちに伝える。
(以下は先生の詩ではありません。若い人に向けて、淡々と話される言葉を書きとめたメモを見ながら、私が言葉を並べました。作意はありません。ほんとに、ただ、並べただけです。素晴らしい。感動します。)

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言いあてることのできない 心の細部
心の波打ちぎわに 光があたる
不意におそってきた その光
若い君たちは その光に反応した
繰り出されるその言葉のざわめき

若い君たちが 不意の光に気付く力 それに感嘆した

雑音のオーラ

本を読むこと 先生の姿やその動きをみること
周囲で話されていること
長い やわらかい しんみりとした時間

情報ハイウェイから漏れるような 聞き逃してしまうような
光やオーラに気付く感受性を もってほしい

【今日の名言】
『人生とは今日一日のことである.』
 カーネギー

【写真】
講演を書きとめたメモです。

とんさんのTwitterサイト
有限会社E-スタヂオ

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