tontonjyoのブログ

yahooから引っ越して来ました。思ったことを適当に書いています

クラスター爆弾禁止条約発効

2010-02-17 16:58:44 | 日記


クラスター爆弾禁止条約が発効されるようですね。不発弾除去への支援や、被害者への援助も求められるとか。俺はこれを好意的に見ています。

またまた、アメリカ、ロシア、中国は署名しないと言ういつもの調子ではありますが・・・。署名すらしていない国もあるし、反対意見も根強いのは確か、従って、強引な要求では結局、多くの承認を得ることも難しくなるのでしょうね・・・。

否定的な側と折衝を重ねて、より根源的な問題に特化せざるを得ないのでしょう。

因みに、日本は去年、条約批准法案の承認手続きが完了してます。




一般の議論を見れば、賛否は未だにある。

禁止除外もあるんですけど、それをすべてクリアするなら、高価なものになるし、面制圧と言った利点は極めて薄くなる訳ですから、これはもう別物の兵器。

クラスター弾は、確かに安価で効果的な面制圧兵器であって、禁止は防衛論的に不利になるんでしょうね。ただ、俺個人としては、周囲に対する、言わば、非戦闘員・民間人に対する無差別な影響、また、不発弾による危険性について目を瞑るとは言えない・・・。

日本は、所謂、旧型を廃棄し、新型を含むクラスター弾の調達に関して、今後は行わないと言う方針のようです。しかし、周辺には直接的脅威や潜在的脅威も存在する訳ですからね・・・。一概に全廃歓迎で終わらせる訳にも行かないのでしょうか・・・。

俺個人としてはクラスター爆弾禁止条約発効を好意的に見ているし、今後も兵器に関する抑制的、また、否定的な条約など必要だと思っています。しかし、国家間の関係とは、軍事・経済、その他諸々、微妙なバランスで成り立っていると言うのも事実なのでしょう。

出来るだけ軍事的なバランスをとって行かなければ、軍事的空白を生むことにもなりかねないと言うのも確かに理解できます。まぁ、代替兵器をどうするかが問われると言うことになりますかね・・・。

結局、現状をして言うなら、極力安価で精密誘導装置が付いた単弾頭の兵器と言うことになるのでしょうか。その辺は日本も調達して行くと言うことです。



代替兵器の調達まで、するべきではないと主張する人もいますが、当該の条約の目的は、特に民間人に対する無差別な影響、また、不発弾による危険性を避けるもの、従って、精密誘導装置が付いた単弾頭の兵器は趣旨に反するものではない。

また、逆の立場で言うなら、確かに、単弾頭兵器では、従来のクラスター弾の利点と言われるものを補完することは出来ないできないのでしょう。それは否定できないが、それでも世論調査などを見ると、同条約に対する署名に賛成する人が大半と言って良いほど多かった。

国家的使命感の達成と言った、ある種の国益を鑑みれば、今の国際社会からして、当然として人道を優位に立てなければならない、それは文化・文明、国家として一段上がる際に、求められるものなのでしょうね。

先進国にも数えられる一国家の国民として、ある兵器の性質を考え、そこから人道に向けた国民一人一人の意識を否定出来るものではないはずです。ある種の覚悟と解することも出来るでしょう。






http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010021702000221.html
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010021700249


一部護憲派的、アフガニスタン問題と国際貢献

2010-02-17 15:44:36 | 日記

 

国際貢献。9条護憲派と言いましょうか。そう言った人達の中で比較的多い主張はと言うならば、軍事的な貢献は、どんな名目だろうがしてはいけないと言った主張なのでしょう。

ただ、それが全てと言う訳ではありません。9条護憲派の中にも色々な主張があり、その中には、限定的に、抑制的に、停戦を前提として自衛隊員を紛争地域に派遣することを是とするような主張をする人もいる訳です。

考察の材料とでも言いましょうか。その辺を書いてみようかなと思います。解釈が不充分だと言われそうですけどね。





アフガニスタンに日本はどう関わって行くかと言う面で、一つの提案をしているのが、民主党の犬塚議員や東京外国語大学総合国際学研究院の伊勢崎賢治教授。お二方とも有名人ですので、経歴その他はググッてもらうと解ると思います。後、詳しく説明されてあるサイトは最後の方にURLを乗せときます。



彼等の主張の根底とは、9条を掲げて来た日本に対するイメージと言いますか、そう言ったことを日本国の最大の利点と考え、また、9条と言ったものを憲法前文を達成するための担保と解釈して、国際貢献に挑むべきだと言うもの。

戦後、9条を掲げてきた日本は今まで、軍事の部分において海外への派遣をある程度の行ってこなかった、そう言った点で、ある程度の中立性を保って来たとも言える。そう言った要因から、所謂、敵性が日本に対し、一種の親近感や信頼感を抱いているとしています。

アフガニスタン国民側からすれば、インド洋給油などあまり知られておらず、また、中央アジアに権益を求めていないと思われており、日本は、米国と違い一種中立的な立場に見られていると言う点。

軍隊を出していない、戦争に直接参加している訳ではないと言う点で、タリバン側からすれば、所謂、敵性に向ける目とは違った、言わば信頼感のようなものがあると言った点。

大きな宗教的対立が入っていない日本と言うのは交渉の仲介者として都合が良いと言った点。

日本は、政情、民情とも比較的寛容、また、中立的であると言う点。

別の観点から言えば、小国でありながら世界を強制する大国に挑んだと言ったようなイメージ。ロシアと戦争をして勝ち、また、アメリカに負けていると言うことで、アフガニスタン国民には親近感があると言う点。

私の解釈ですから、間違っているところもあるのかもしれませんが、大まかにこう言った点を利点と捉えているようです。その中で日本が何をするべきかと言うことを問っている。

具体的に何をするかと言えば、交渉の仲立ちとして、互いを引き合わせるには信頼感が重要であって、それを備えた日本は、米側・カルザイ政権側とタリバンの間に入り、交渉役を務めるのに最適な存在であるとしています。そこで権益調整役・利害調整役を勤め停戦合意に漕ぎ着ける。

停戦に漕ぎ着けた後は、PKFのオブザーバー・グループ、非武装の軍事要員で編成する監視団に幹部自衛官を派遣し、その中で停戦監視、調査活動、派遣地域での巡察、敵対者間に入った交渉などを行い恒久的な和平へ向かうと言ったような方向性。

概括的にはこう言った点を提言としているようです。

また、彼等は、クロスボーダー特別区プロジェクトなども提言しています。アフガニスタンとパキスタンの国境地域に政治と軍事の中立領域として停戦地域を確立し、経済特別区に発展させると言ったもの。

今後、戦闘が激化していく言われているのが、アフガニスタンとパキスタンの国境付近、そこに中立的な経済特別区を作り、そこに住まうもの達に自らの生活への統御感を獲得させ、社会的構造へ外郭的な影響を与えつつ混乱の封じ込めを図ると言ったようなものだと思います。

詳しくは下記サイトを見てください。

http://tadashi-inuzuka.jp/
http://www.magazine9.jp/isezaki/index.html

また、最近、詳しく説明された本も出ると言うことです。俺はまだ読んでいませんけどね。







私見です。

やはり日本は、大国と称される面はある訳です。従って、責任ある国家として何をするかと言うことを問われる面もあるでしょう。その中で、どう言った立場をとるか、それは、ある意味、国際社会で注目されるものでもあるはずです。

アフガニスタン問題。それは世界戦と言って良いほど大きな問題。当然、日本の国内でも強い問題意識を抱く人が出てきておかしくはない。その問題意識の中で、どう言ったことがベストであるか考えた場合、一つの答えとして伊勢崎さんや犬塚議員の主張を俺は理解できる。


9条護憲・9条改憲のように思想的要素を含むものは、本来の必要性を越え対立を生みやすいようです。武力の一切を否定するような、また、単に武力を推奨するような、そんな二元論的対立をしばしば見かける。

しかし、世界は一面では語れない。幾つもの要素が作用しながら存在するものでしょう。表現の自由の範囲であるなら、如何な考えでも主張することは否定できないが、それに囚われ過ぎることが妥当なのかどうか、それは考えてみても良いのではないかと思います。

例え、総論として9条改憲でも、9条護憲でも、各論を問えば別の考えも浮かんでくると言うことはあるでしょう。