昨日、NHKニュースで、未消化になっている震災復興予算と計画の遅延を特集していた。 原因は、建設資材、技術者、職人不足である。 しかし、こんなことは震災前からわかっていた。 ピーク時から半分以下まで予算を減らされ、多くの建設関連の識者・関係者が警鐘を鳴らしていたが、マスコミは一切取り上げず、『コンクリートから人へ』のスローガンで民主党は政権をとった。
なぜインフラの供給力が不足してしまったのか、片言隻句も触れていなかった。 もちろん、公共事業を悪として叩き続けた自分たちがA級戦犯だからだ。 さすがに遅れを非難するほど恥知らずではなかったが。
現場を少しでも取材すれば、震災前から日本の建設業が疲弊し切っていることはすぐにわかることだった。 しかし、それじゃ視聴率はとれない。 世論は、マスコミが作り上げた魔女(建設業)狩りを求めていたから、煽るだけあおって政権交代を実現させた。
国土交通大臣は、『16年ぶりに労務単価を大幅に引き上げた』と自画自賛していたが、インフラの供給力不足はこれからますます深刻化するだろう。
『おっさんばっかりだった。』で書いたように、業界の高齢化は深刻だが、5年、10年後にはもっとひどくなっている。
現在の人員、機械で、今までの損失分を取り戻そうと考えている社長ばかりで、新卒を採用しようという人はほとんどいない。 みんな、この景気は長くて5年程度だと考えている。
今日も読了ありがとうございました。 おやすみなさい。
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