劇団民芸 静かな落日★広津家三代 演劇鑑賞会
戦後日本の黒い霧 松川事件に挑んだ広津和郎
明治・大正・昭和にわたる作家三代の姿を鮮烈に描く
周知の通り・・・ほんの半世紀余り前の事でも
松川事件の事も 作家広津和郎の事も 詳細は知らなくて
何時のときも そう そんな事が有った と 思い返すだけであるが
それでも 複雑な家族関係から 父親不信であった娘桃子が
父の助手を勤めながら 共に過ごす日々がとても良い
ストーリー以外にも 話し方 立ち居振る舞い 来客に対する物も含めて
そして 避けることの出来ない 関わった人たちすべての別れ
必然 とは言うものの さみしい幕切れ
初演は2001年とか なんと言っても新劇界きっての2枚目 伊藤孝雄
雰囲気のある 樫山文枝のコンビ 悪いわけが無い
新劇の人たちは こういう物を持って 舞台装置をトラックに積んで
2回公演ぐらいのペースで 地方を廻って居る
どんな事があつてもめげずに、忍耐強く、執念深く、みだりに悲観もせず、楽観もせず、
生き通して行く精神・・・散文精神★ というらしい
桃子がフッとつぶやいたセリフ ゴロが良くって気になっていて