大塚でつぶやく

北大塚にある、とあるおでん屋で働く夫を観察する妻のブログです。立ち上げは夫だったはず・・・・ですが・・・

その香りは

2007-10-13 16:11:27 | いきものよもやま話
ある日突然、空気を染める。
今年それに気がついたのは10月2日、巣鴨へと歩く道中だった。
どこに咲くとわからないけれど、どこを歩いても漂っている。


そして、ある朝、窓を開けると、香りがうせていることに気付く。

毎年、日本の何処にいても繰り返される季節の香り。





その香りは、金木犀。
いろいろな想い出を呼び起こす、感傷的な香りだ。

梅や桜とちがって、咲くのを楽しみに季節を過ごすのではなく、
咲いてはじめてその季節なんだなぁと思い出す。スイセンもくちなしも薔薇も、私にとってはこの都会で数少ない季節を報せてくれる花。私はいまだに、暦よりフェノロジーのなかで生きているので、祭りがあっても「あぁ、秋だねぃ」なんて感じられない。

昨夜、天祖神社の角の路上に、たくさんのスダジイの実が落ちているのに気がついて、懐かしい嬉しさで胸がいっぱいになった。
先月の終わり、四階のベランダの軒先に一匹だけで漂うアキアカネ(赤とんぼ)を見て、一瞬、心が躍った。しかしその10分後には、その羽で、今日どこまで飛べるのだろう、今夜はどこで羽を休めるのか、この近辺のどこで相手をみつけ成虫になるまでのヤゴを育てられる環境で産卵できるのか、と、南からあてもなく流れて北上を続ける蝶を思うような気持ちになった。サンシャインをバックに見る赤とんぼは少し切ない。

なんだかこのところ寒いなぁと思っていたけれど、秋がきていたのですね。
皆様、お元気ですか?

図鑑が欲しい

2007-07-23 05:45:21 | いきものよもやま話
私は動物の体の長さを、「頭の先(口吻)から総排泄口あるいは尻尾のつけねまでの長さ(=頭胴長)」と、「口吻から尻尾の先までの長さ(全長)」に分けて考えるように初っ端っから叩き込まれている。「尾長」とは文字通り尻尾の長さである。

私が飼っているモンゴリアンジャービル(スナネズミ)というのは、私が文献探査を怠っているせいもあるが、一般に頭胴長=尾長らしい。

だが、どうもうちの娘たちは、あきらかに尾長のほうが大きい。特に、モモ。
もちろん体を思い切り伸ばして、頭と脊椎が直線状になるように測定すればだが、そんな測定は麻酔をかけるか、死体でもなければ無理である。自然状態で背中を丸めて生きている彼女らを見ると、どうみても尻尾が長い。

ドブネズミにしてもハツカネズミにしても、あの長い尻尾はなんのためなんだろう。
ハムスターみたいな尻尾の退化したネズミ類はどうしてああなってるんだろう。
そしてスナネズミの尻尾にはなぜ、毛が生えているんだろう。
自宅にいろんな動物図鑑があれば当たり前に調べられるし、引用文献も手に入るはずなのだが、いかんせん、自宅の図鑑は植物と一部の鳥類に限られており、魚類・爬虫類・哺乳類はほしいと思いながら研究室や会社の図鑑に頼っていた。

プロを離れてみると、そういったものが身近に欲しくて欲しくてたまらなくなる。仕事に使うでなく、フィールドに出るでもなくなっているのに、ちゃんとした図鑑が欲しくて欲しくてたまらないのだ。



私は物欲が極端に少ないほうだが、図鑑は欲しい。
植物図鑑さえ、まだ欲しい種類がいくつかある。もう、実際にフィールドで役立てるときはほとんどないのに、家で開くときもほとんどないのに、ちゃんとした知識が欲しいとき、生半なネット情報では物足りない。日本の図鑑では研究者の少なさもあり限られた情報しかないが、引用文献をたどればかなりのことがわかる。別にプロでなくても、興味のあるところへ飛んでいけるキーワードがたくさん載っている。


種子植物に関しては岡山理科大学の波田先生ほか、かなりのところネット上で図鑑なみの知識が得られるが、魚類や哺乳類、爬虫類はなかなか・・・・・・。(昆虫類や底性生物は興味の範疇外難しすぎっ

でも、ほとんどが一冊一万円くらいするんだよね。
それをあと5冊以上欲しいとなると・・・・・・稼ぎがおっつかないです。


あう。


仕事じゃなくて、余暇で、図鑑と現物とを照らし合わせながら生活できる日ってすごくすごく夢見る。ないよな、そんな明治の高等遊民的生活。






セミが鳴いた!

2007-07-19 18:21:22 | いきものよもやま話

自宅に風鈴でもぶらさげるかと思ったが、経験上、部屋に吊るすと意外にうるさいのと、通りを挟んで真向かいの住宅の軒先に「キン・キリリン・キン・・・・」とよく鳴る風鈴が下がっているので自宅には不要となった。

そして本日午後、今年初めてセミの声を聞いた!

ここから、セミが鳴きそうな公園まで数百mはある。

そしてこの部屋はおそろしく騒音が激しい。

いろんな音を立てるトラックが家の前を頻繁に通る。必ず近くで工事の音がする。常に何かの振動で寝室の入り口の引き戸が震えている。選挙カー。通りにひびく人の声、自転車のブレーキ音、山手線のホームや電車の音、階下の電話の音、何より、数分おきに通る都電荒川線の踏み切りの音。これが、二十メートルの間に二つあるのでステレオでかなりけたたましい。

だが、私の知覚は対動植物用に研ぎ澄まされている(と、いうよりそれに餓えている)ため、それらの騒音がどれだけ激しかろうと弱弱しい初セミの声を聞き逃さない。多分、パーティー効果ですよ。

面白いことにうちの娘達(スナネズミ)は、どれほどトラックが通ろうと、ましてや踏み切りの音がどうだろうと全く意に介せぬように眠っている。
しかし、部屋の中でちょっと物音を立てたり、私達が声を出したりするとすぐ反応する。ケージは窓際で、周辺はものすごくうるさいはずなのに、音の距離を測って、わかって眠っているようだ。

野生動物はそもそも眠りが浅いという。
キリンなどが立ったまま眠れるのも、私達が座ったまま15分くらいうたた寝するのに近いのだろう。だからこそ、長い時間を休息に費やす。

まあとにかく、静かな高級住宅街からこんなところへ引き取られて、健康を害せず順応してくれたことが、せめてもの(私の)救いです。ネズミだったからか。これが繊細な犬、猫だったら引っ越していたかもしれません。

ネズミでよかった。

いえ、そうではなくて、今回の主題はね。

梅雨明けが確実に、近づいているのかなぁ、ってことだったのですよ。


暑いらしい

2007-07-12 15:28:06 | いきものよもやま話

6畳といいつつ4畳半くらいの寝室にはクーラーがない。
といって、ばかに広いリビング(というより単にぶち抜きの事務所仕様)に二台もあるクーラーを稼動させて眠るのもちょっとはばかられる。

先日来の暑さに耐えかね、ついに窓用クーラーを購入。窓用クーラーだよ、いまどき。

起動音の「ズッ、ズオオォン・・・・!」という大きさに驚く。温度センサーが一定温度を超え、冷風を送るたびに「ズオォォン・・・・!」びっくりして目が覚める。でも狭い部屋を眠る最初だけ冷やしておけば、あとは明け方に向かって勝手に外気が冷えるので、消せばいいことだ。

と、いうことでリビングには基本的にクーラーをつけないこととする。

さて、リビングにはスナネズミが生息している。彼女らは、クーラーがついていたときはいままでと変わらず巣箱の奥でしっかりくっついて寝ていたが・・・・

暑いらしい。
巣材を外に掻き出し、適当に離れてぐったりしている。30℃を超えるまでは我慢してね。

・・・・だから暑いのはわかるけど二匹でくっついて外に顔出してどうする。

コレ、どうしようかしら。いよいよ暑くなったらクーラーをつけてやらねば生命に関わる。夜、狭い寝室でカサカサポリポリのネズミと、騒音激しいクーラーのもとで寝るのいやだな・・・・・。

 


ネズミ日記

2007-06-19 03:57:26 | いきものよもやま話

彼女らも随分大きくなって、成体になりました。相変わらず、金網でもなんでも齧っていないとストレスが溜まるらしく、「一日一個のペーパー芯」を目標に与えています。(ちなみに一個分解するのに30分かかりません)

もう、可愛くて可愛くて。

食べてしまいたいくらい(実際、中国の留学生で乾燥地帯の畑ネズミを開きにして乾して食べるって写真をみせてもらったけどそれとは違う)、毎日ほおずりしたいくらい。あの、ヒクヒクドキドキした心音と体温がたまらない。生まれたときから手乗りで育てられたせいか、人の手に載せられてもさほどストレスを感じていないらしいとわかったこのごろ、ほぼ毎日少しずつ掌に載せています。
←モモ

落ち着きもなく騒々しいネズミでしかない彼女らがこんなにいとしく感じるとは。

現在、モモ59~61g、シロ60~63g。何分台所用の5g刻みの秤しかないので推定ですが、シロのほうがずっと大きく感じていた私は、色にだまされていたのだなと思う。
もうね・・・親バカ飼い主バカです、はい。私が帰って声をかけると出てくるんですよ~。ネズミだけど可愛いよぅ。
店長も娘たちにメロメロ(古い?

最近、給水器を購入。最初 水道水を入れていたが、ほとんど口をつけないし、プラの臭いと日光が当たったあとの水道水の味を自分自身思い直してミネラルウォーターにしたら、頻繁に飲むようになった。やっぱり、もとが成城学園のお嬢達・・・・

←寝ぼけながら水を飲む

だが、よく観察すると水を飲むというより「齧ってる」感が強い。飲み口がステンレス製のを選んで正解。

水より齧るのが目的?

近頃、性成熟したせいなのか、やけにシロがモモを追い回したり取っ組み合いのじゃれ合いが多いので、「もしかしてシロは雄だったり?」と思って確かめましたが、両方ともメスでした。
そりゃ、雌雄ならもう仔ネズミ産まれてますわな。ほっ。
シロはメスでした。ちなみにこのつかみ方は訓練によるもので、モモはこのつかみ方させてくれません。性格にもよります。
モモもメス!


ときどき、こうやって散歩させるわけですが、最近わかったのは、フンは不随意排泄ですが尿は随意らしく、外にでているときは尿はしません。スナネズミはそもそもフンがほとんど水分を含んでおらず、尿も少ししかしないので、ちょっと散歩させるときならフンの始末と手洗い・洗濯を慣行すれば良いらしいです。

以上、ネズミバカ日記でした。

・・・・・しかし、二階堂昭夫みたいなひとがこれ見たら卒倒するよなぁ・・・・


スナネズミは大人のペット

2007-06-06 16:50:12 | いきものよもやま話

『スナネズミは必要以上に触られたり、抱かれたりするのを好みません。
馴れれば人間の手からエサを食べるようにはなりますが、自ら遊びに誘う事はしません。愛玩動物というより、その生態を観賞して楽しむのが目的と考えた方がいいでしょう。以上の理由から小学校低学年以下のお子様のペットにはあまりお勧めできません。高学年以上になり、スナネズミの特質を理解できるようになれば飼育も可能と思われます。
http://www.pimoshu-club.co.jp/small/sunaQ_A.html#topより

まあ、大人が飼うのだから問題ないとおもっていました。

 

6月2日深夜。
店長は大塚のバンダナ王子(←今決めた)KD君の歓迎会とかで、池袋で飲んで帰ってきました。哲さんとKD君は家が遠いので拙宅にお泊めすることになっていました。それはいいけれど、カサカサポリポリいうネズミの横で嫌じゃないかなぁ・・・と心配していました。

宅に到着した哲さん、バッグを放り出し、第一声
「ネズミみせてもらいましょうか、ネズミ!」

 ←放り出された哲郎バッグ。女将さんのお手製

そこから。

巣箱で眠っていたネズミたちを引っ張り出し、体中を這わせるやら食卓の上にのせるやら床を走り回らせるやら成人男性たちは大ハシャギでネズミはもみくちゃ。哲さん、ネズミを袖の中にいれて恍惚の表情をするのはちょっとドウカと。

・・・酔っているとはいえ・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

小学校低学年以下のお子様だーーーー!

 

翌々日の月曜日、おでん屋の休日。
店長が起きると着替えももどかしくスナネズミをケージから出したので、新聞紙を引いてテーブルの上に乗せてみた。私は、この高さを飛び降りれるかどうかみたかった。シロは予想通り降りることは出来なかったが、予想に反してあの脱走魔モモも降りられない。ふ~む・・・飛び上がることはできても飛び降りることはできないんだな・・・猫と同じだ、と観察していたら

店長は新聞紙でトンネルをつくり、穴をあけ、いろいろな遊具を作ってスナネズミたちに夢中になっている。「もっとひろい砂場をつくってあげたら」「ネズミを遊ばせるおもちゃってないのかなー、百均でさがしてみよう!」などなど、まるで娘へのプレゼントに夢中になる父親(笑)。

・・・・ケージに取り付けた滑車を廻すこともしないコイツラに何を期待するのか・・・・
・・・・人間と冷蔵庫の区別もついているか怪しいコイツラに・・・・・

遊び相手にならないペットの最たるものを買ってしまったことを少し反省する今日この頃でした。

そして、週末にお父さんやおじさんたちに遊んでもらった(?)ネズミどもは、それから二日間、ほとんど寝たっきりでした。


ねずみ

2007-05-31 16:34:08 | いきものよもやま話

私は生きものが好きだ。特に猫。姉の家、実家、とにかくどこでも猫をさわりたがる。
←姉の猫

先日ふっと、スナネズミを二匹、購入してしまった。

これはもう、魔がさしたとしかいいようがない。
哺乳類のぬくもりが恋しかったのだろう。

姉に電話すると
「なぁにぃー、スナネズミなんてペット動物として向かないよ?まだハムスターのほうがいいじゃん、なんでまた」と言われたが・・・・・


左がモモで右がシロ。少年ジャンプファンならわかる人はわかる(汗)。
か、かわいいじゃないの

と、初日は思った。

ケージがなかったのでとりあえず、ダンボール箱に収容。カサカサポリポリとキッチンタオルを噛み砕いて寝床にする姿もかわいらしかった。
翌日。私がバイトから帰ると、モモが脱走していた。
ひえええーーーーーとなったがとりあえずトロクサかったのですぐつかまった。
その次の日。
起きてみるとモモがいない。店長が乾物棚で春雨をかじるモモを捕獲。ダンボールの周りの壁はどんどん高くなるのだが、翌日、高さ30cmを垂直ジャンプして脱走するモモを現行犯で逮捕。上に乗せる金網を買うかどうするか迷ったがうっかりそのままにして夕食に出かけてしまい、帰宅すると案の定いない。
「ネズミは俺達の予想もしないところから出てくるし、そのうち出てくるよ」と、店長は、意外と落ち着いている。なんで?だってベランダに出てカラスに取られたかもしれないし、どうしようどうしよう、どうしよう・・・・・

さんざん探して、冷蔵庫の裏からちょろっと出てきた!!が、こちらが動くとさっ!と逃げ込む。

~~~~!!!

こん、く○れネズミがぁっ!!!

えらい行動も最初と変わって俊敏になっとるやんけっ

・・・・死闘の末、知能戦を制したのは私であった。
翌朝、100円ショップが空くと同時に購入した金網によって脱走騒ぎは終わったのであった。

これらをくれた女性は、「私はリスもハムスターも飼ってますけど、その中間ってカンジですかね~」なんて言っていたが、あえて言わせてもらおう、断じて違う。

コイツラの属性は、まぎれもなくネズミそのものである。

そうすると、店長が妙に落ち着いているのがわかる。
「だってオレ、ネズミとのつきあいは長いからね」
・・・・納得。

でも、お願いだから今度逃げたときにハエトリ紙のネズミ捕りはしかけないでくださいね・・・・うちのペットなんですから。

 

 


みどりがふえた

2007-05-13 15:20:46 | いきものよもやま話
買った先から料理にむしりとるので、まるで場末のハーブガーデン。
一鉢100円ほどだし、すべて一年生で秋になれば実をつけて枯れるのだから、八百屋でひとたば買って腐らせるよりは生かしたまま、何鉢か同時に育てていれば良いのですが、、、。置き場所に困るし、なにより一鉢枯らせてしまったりするとうしろめたい。

また、なんとなく、根がついて成長していると「持続可能な有効活用」という概念が、そう、概念ではなく感覚として誰のこころにもそだつから面白い。成長にあわせて、ハーブを使って、という楽しみ。

実家の隣の空き地の山椒の木。35年以上、周辺住民の「木の芽」として生きたけれど宅地整備で切り倒されてしまった。
せめてその子孫なりと、接木でも救いたかったな。
今年は山椒の苗でも買って育てるか。。。。

私物化して

2007-05-10 00:16:19 | いきものよもやま話

5月というのに真夏日が続き、そして今日はいきなり寒い。
温暖化とか異常気象以前に東京って、絶対に田舎より寒暖の差が烈しいと思う。毎日毛糸かカットソー半袖・長袖かキャミソールなのか、ジャケットかブラウスなのか、サンダルかブーツなのかを考えなければならない。

とても暑かったこどもの日、会社の元同僚と神大植物園に行った(デートといえばそうなんですが・・・・何故既婚者の私がそんなことになったかはちょっと複雑な経緯があって、それはそれでここでは省略!)
都会育ちの彼は田舎にいくと「何も無い」と感じる典型のような人間で、鉄道オタクである。まぁそれを自覚しているからいいけれど「本当にコイツ、同じチームで同じ業務についてたのか?」と疑いたくなるほどに、人間以外の生命体について感心も知識も全く、ない。そんな彼を植物園に引っ張り出したのは彼にとっては退屈なことであったに違いない。しかしもし彼が大塚まで出てきて喫茶店なんかで会ってたら喧嘩別れしていたかもしれない。
私は、ネームプレートがついてて、森も「マグノリア」「針葉樹」とかで分類してある神大植物園は、とても楽しめるので思いっきり彼に何の配慮もなく楽しみました。

話すこともなくなったので夕方に別れ、帰宅した後に
「楽しかったです。haruさんの解説つき植物観察、ありがとうございました。」

というメールが・・・・・
おいおいキミ、それホントに楽しかったのか?
キミにかまわずにはしゃぎまくって薀蓄をしゃべり散らかした私への嫌味なのでは?

しかし、「僕、都会でしか生きられませんから。車がないと暮らせないような場所では生きられませんね、きっと。」と言う彼の感覚には驚きを隠せない。いや、逆にここではそういうひとって多いんだろうか・・・。

暑いときに、せめてクーラーの室内からでも、開け放った窓からでも良い、水気を含んだ植物の香りと木陰を感じなくてどうやって生きていけるのか?同じ照り返しでも白いコンクリと、水を張った水田とではビジュアルだけでも違う。
都心に住んで3年、慣れるどころかますますツライ。日々見聞きする、確実に進行する地球温暖化の影響を牢獄の中から眺めているような気分になる。

・・・・・・・・・・・・・くらいな。

公園の観察指導員さんが「シリブカガシ」の実をきれいに磨いて、小さい子にくれるようにティッシュでくるんでくれたのがとっても嬉しかった。
荒川線ぞいのバラは誰が手入れしているのか、天祖神社の森をバックにして初夏の美を競っている。
雨が降り始めたとき、沸き立つような葉の匂いをかげばこの季節が嬉しい。
でも栗の花の香りは、、、かんべんしてほしい。

ところで、あの匂いって、栗の花以外にも何種類かの植物から出てるのです。
が、その匂いの元になる植物がどうしても思い出せない。
ぼけたもんじゃのぉ・・・


牡丹園

2007-04-23 01:00:28 | いきものよもやま話

大根島(だいこんじま)。

この島をご存知の方は少ないと思う。
鳥取と島根には海岸近くに二つの大きな汽水湖があり、境港からそのままつながっているほうを中海(なかうみ)、中海と水路でつながっているが直接海にひらいていないほうを宍道湖という。
宍道湖はシジミや、ヤマタノオロチに喩えられたとされる斐伊川の源流←なわけないだろ!河口だよ、逆だ!!瀬戸内人:山が北、海は南と日本海人:山が南、海が北はしばしばこういう真逆な勘違いをします、すみません)として有名だが、意外と中海は知られていない。
その中海が、海につながっている入り口がこの境港だ。
実質、湖は両方とも島根領になっていて、海水の入り口だけが鳥取県という複雑な地理なのだが、生活感覚として中海は境港周辺住民の行動圏内、それだけである。

大根島は、この中海の真ん中にある島で、牡丹で有名だ。今日は姉が午前中お休みだったので、ちょいっと愛犬ミッキー(イングリッシュコッカースパニエル、アメリカンコッカーと違って確かにちょっと珍しい)とともに牡丹園に行ってみた。

(つづく)