大塚でつぶやく

北大塚にある、とあるおでん屋で働く夫を観察する妻のブログです。立ち上げは夫だったはず・・・・ですが・・・

新宿 吉本

2006-02-25 18:08:32 | お店紹介(居酒屋)
高層ビル群の一角で仕事を終え、キャリアぽい人たちが美味しいお酒と肴で一杯、な新宿。そんなフリして行ってみました、西口「吉本」。ここは地酒居酒屋ということで、トーキョーワッショイのまき子さん
http://tkyw.jp/archives/cat_2003_makiko.phpが紹介されていたのにつられて。
ひとりでドアをあけると、水曜日8時半すぎには満席。じゃぁまた、と退きかけるのを、物腰柔らかで親切な女性スタッフの方が「ちょっと座敷席でお待ち下さい、いまカウンターの方がお会計をすまされたとこですから」と迎え入れてくれました。店内はスーツ姿の方々でいっぱい。チェーン店でのとりあえずではなく、お酒と肴を楽しみながらの親密で幸せな時間の匂いにご相伴。15分くらいでカウンターに案内されました。

たしかに、、、お酒の酒類が多いです。幅広いです、とにかく。そしていくつか設定された3銘柄セットがけっこう量あるのに安いです。
まず「淡雪セット」。豊盃中取り「ん」青森のお米華吹雪。豊盃は店長も出してくれたことありますが、お酒だけで飲むと切れがよくてちょっとフルーティで繊細、お酒自体が野菜系なかんじがしました。が、意外とお野菜、菜の花の煮びたしなんかと、合わないわけではないけど相乗効果はないなと。つぎ、宮城県「撰勝山」特別純米。これは初めてでした。アタックがあり、味がしっかり。でも、お通しのつぶ貝、おひたしなど全てに一番合ったのがこれ!でした。お酒だけが重くならず主張せず、料理と引き立たせあう味わいでした。そして山形県「秀鳳」純米吟醸。香りと味のバランスはよくて、ほどよく心地よい飲み口という感じでした。

次に「雄町セット」。まず岡山県「田村」。これは、、、雄町なのかなんなのか、お酒はお米だけじゃないと心底震えました。苦手なんです、この味。今年97の祖父が好きな、私の日本酒原体験に通じる旨みの濃~い米の味。それでも結局飲みきったんですけど(笑)つぎ山形県「上喜元」。酸があり、ちょっと乳酸系の香りがして、お米が一緒でも全然違うものだなぁと。はっきいって地元八反錦の味はかすかに覚えているものの、こういろいろあっては米の特徴など私にはつかみきれません。最後、山県県「くどき上手」純米大吟醸。とてもきれいな味でした。かといって水のように淡々しいわけではなく、ふむふむといただくうちにもう酔ってて、あまり細かく記憶できませんでした。

おでん屋さんのマスターのように偏った酒食の追及はないけれど、ちょいと高級取りなサラリーマンがジェネラルに楽しめるお店で、しかしアルバイトの身が気軽に出入りできるようなところでもないなと思いました。

「青」は文字を知ったときその色になるというように、味や香りは何にたとえて表現したらよいというのがなくて、違う味わいのものが書いてみたらおなじ表現になっちゃうというしばしば起きる悲惨。それでも、時にとりて物に感ずる事あれば心が饒舌になっていろんな表現をつくそうとする。
すきなもの、すきなことを憶えとどめておくには言葉の豊富さを心に溜めておくこととみつけたり、美味しいものに出会って感動するみずみずしい心をだいじに、言葉の研鑽は怠らずに!

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