福島第一原子力発電所の被害の深刻さを実感した私たちが次に向かったのは、いわき市の久之浜町商工会が被災直後の9月3日にオープンさせた「浜風商店街」です。久之浜商工会には135会員が加盟していましたが、うち31事業者が津波被害により全壊。壊滅的な打撃を受けました。しかし、中小企業基盤整備機構の支援も受けて、逸早く復興プロジェクトを立ち上げたのでそうです。
入店しているのは久之浜商工会事務所や久之浜ふれあい情報館を含め、11テナント。家電、衣類クリーニング、菓子販売小売、生鮮、酒、理容、食堂などのお店が並んでいます。食堂に入り、親子丼、五目ラーメン、カレー、焼き飯、餃子などを注文しましたが、いずれも美味しかったですよ。
情報館には被災時の写真がたくさん掲示してありました。地震、津波、そして、火災、原発事故と次々に悲劇が襲います。最後は空き巣被害。災害の上の犯罪ではたまったものではありません。
被災前の久之浜の模型もありました。海岸にそって商店街や住宅が並んでおり、津波の直撃を受けたのだなあと改めて感じます。
説明をいただいた久之浜商工会の復興支援員宮本有倫さんです。紹介しているのが「復興の花」です。布製バッグの中には花の種が土と鉢に入っていて、水をやるとそれだけで花開くのだそうです。その写真を送ってもらうと。それを3月11日の鎮魂のイベントで飾るというんです。みんな復興の手助けがしたいと思っています。それを形にするいいアイデアだと思いました。
でも、一番元気なのは「オバちゃん」たち。お母さんたちの笑顔が、落ち込んでいた僕に少しだけ、明るさをくれました。
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