すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

11月議会一般質問⑤完 (追求質問と知事回答)

2011年12月30日 | 日記
一般質問は壇上での質問を終えた後、25分の制限時間内であれば自席から追求質問を4回することができます。今回は壇上で22分間話しましたので、残りはわずか3分。時間配分の失敗でした。ついつい壇上で話過ぎるんです。反省しかりです。



○副議長(稲田寿久君)3番砂場隆浩議員
○3番(砂場隆浩君)
 追及質問に移ります。
 もう一回、配布資料の1ページを見ていただきたいのですけれども、まず中国の張慶偉氏なのですけれども、彼は中国の宇宙開発、民間航空機開発の中心人物でありまして、中央経験を一回もすることなく今回、代省長に就任し、省長に就任しており、中国の政治家の中でも非常に注目を集めている人物であります。そして1961年生まれ、ちょうど平井知事と同じ歳であります。中国はどうしても組織というよりも人が大事のつき合いがありますから、今回も、私が行けるかどうかわからないけれども、必ず大使節団を行かせますというのがマンガサミットへの答弁でしたけれども、できる限り相互に知事と省長が交流を進めていただきたいと思います。知事は古井喜実さんの故事を挨拶で引かれましたけれども、今度は平井さんが古井さんになっていただきたいと思いますので、トップ間交流をしっかりやっていただきたいと思っております。
 今、農林水産部長が言われましたけれども、その発想では、何か鳥取にメリットがなければ、もう交流しないよとしか聞こえないわけですよ。向こうに学ぶものがないと言うけれども、中国の農業科学院は26階建てで鳥取の農業試験場は2階建てですよ。もう全然規模が違う。学ぶものが何もないとは思いません。ですから、交流がないからわからないし、それは今から8年前だったからわからないので、もう一回交流の糸口がないかどうかを確かめるのが大事ではないかと思うのですけれども、いかがですか。
 そして、思うのは、実はきょうは実際70年前に太平洋戦争が始まった日なのですね。本当は12月8日の午前1時30分にマレーの上陸の真珠湾攻撃が始まったと言われていますが、実はその前日に哨戒機を日本がマレー沖に落としていて、12月7日に始まっている。その前に何があったかというと、日本と中国との不幸な歴史がたくさん続いているわけであります。そういう意味でも、国益が中心になります中央政府間ではなくて、地方の段階からしっかり交流していくことが本当の平和を考える上では意味がありますし、それが真珠湾攻撃が始まりました70年目の日としてやはり考えるべきことであると思います。中国の人たちは、やはり鳥取から梨の袋かけの技術とか、いろんなことを学んだというふうに言われていて、非常に感謝をしておられましたので、もう一度そういう意味で考えられないか、お聞きをしたいと思います。
 もう1点は、春秋航空の問題ですけれども、春秋航空ですけれども、上海-石家荘便というのは何かドル箱なのだそうです。もしもできましたら、これが上海-鳥取、鳥取-石家荘便みたいな可能性がないのかどうか、その点についてお聞きをしたいと思います。
○副議長(稲田寿久君)答弁を求めます。
 平井知事
○知事(平井伸治君)(登壇)砂場議員から重ねてのお尋ねをいただきました。まず、張代省長とトップ同士の交流をしっかりやるということでございますが、ぜひ向こうと意を通じてやっていきたいと思います。これから正式な選任手続があると思いますが、いずれ確定するだろうと思います。張省長が正式に御就任されるということであれば、同じ年代ということもございますし、議員が御指摘のように、航空産業の御出身で上海のほうからやってきたという方で、ちょっと省長としては恐らく変わり種のほうだと思いますが、非常にビジネスマインドもございますし、ざっくばらんな方でございますので、交流をしっかりとつくっていきたいと思います。
 農業交流につきまして、交流の糸口をもう一度探してもいいのではないかという強い御意見をいただきました。真珠湾攻撃というお話もございましたけれども、国際交流の始まりは、アメリカのフレンドシッププログラムから始まります。そのフレンドシッププログラムの一つとしてありましたのが、ピープル・ツー・ピープルといいますか、実際に人民同士が、国民同士が交流をすると。その一つとして、姉妹都市の推奨ということを太平洋戦争後に行ったわけです。その太平洋戦争後の最初に日本とアメリカとで交流の姉妹提携を結びました。そのころ、やはりドイツとアメリカは非常に多くの姉妹提携をしているわけです。日本の場合は、姉妹提携の最初のパートナーが長崎市でありまして、長崎市とアメリカはセントポール市でございました。このセントポール市と長崎市の姉妹提携の調印の日を、わざわざリメンバーパールハーバーのこの日にしたわけです。それぐらい思いを持って国際交流というものを姉妹提携の中から世界でつくっていこうというのがこの運動の始まりであります。
 河北省と鳥取県との交流も、これは古井喜実先生の御指導によるものであります。古井喜実先生御自身、その生涯をささげて日本と中国との交流に力を尽くされたわけでありますが、当然ながら時代が時代でございますので、非国民的な見方で批判を受けることもあったわけであります。しかし、信念を持って中国と日本との交流を打ち立ててきた、その重みを我々は感じなければならないと思います。そういう意味で、農業交流につきましては、いま一度点検をさせていただきまして、先ほど申しました3分野での交流を図っていこうという、その相互の合意に基づいて協議をさせていただき、農業交流の可能性についても俎上に、テーブルの上に乗せさせていただきたいというふうに考えております。
 次に、春秋航空についてお尋ねをいただきました。石家荘と上海との間がドル箱路線になっていることから、チャーター便で石家荘を絡められないかということでございます。これはかねて我々も運動をしております。石家荘から鳥取にも便としては考えられるのではないですかということは、先月、うちの訪問団の職員が参りましたときに向こうのほうにも構想を伝えております。もちろん春秋航空は幅広い検討をしています。石家荘も日本向けのチャーター便の起点になり得るところであります。
 ただ、どうも先般、向こうに話をぶつけに行ったときは、どちらかというと成田だとか、主要空港を念頭に置いているような発言があったようでございまして、ハードルは高いかもしれませんが、上海経由でお客さんが来るということは十分考えられましょうし、定期チャーターでなくても個別のチャーター便ということも今後考えられるかもしれません。石家荘市自体が 900万人規模の都市でございまして、大変に大きな人口圏でございます。そういう意味で、お互いの交流ということもあり得なくはないと思いますので、春秋航空との交渉の中でこういう石家荘の構想についても当然ながら含めて議論をしていくべきだろうと思います。当面、上海便が今順番に日本の地方路線をねらっていますので、それを重点的に今申し上げているところでございますけれども、今後の展開の中に頭に入れて交渉に臨んでいきたいと思います。
 12月8日だったと思いますが、日中友好親善協会の藤井会長も上海のほうで向こうの春秋航空の王会長と面談をしていただくということになっております。中日友好協会、中国側の友好組織のほうからもお口添えをいただいておりまして、なかなかハードルは高いですけれども、ぜひそうした中国との交流推進の足の確保を今後とも働きかけてまいりたいと思います。
○副議長(稲田寿久君)3番砂場隆浩議員
○3番(砂場隆浩君)るる提案をいたしましたので、マンガサミットの成功に向けて検討していただきたいと思います。
 今議会は、9月議会に入院されていた稲田議員が元気な顔を見せていただいて本当に安心しておりますが、これから寒くなってまいります。平井知事も最初の議会のときは松葉づえでしたのでした。議員諸兄にもお体にお気をつけをいただきたいと思っております。県民の皆さんにも御自愛を願いたいと思います。どうもありがとうございました。
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